”住みたい国No.1” 移住者殺到のポルトガル:未来世紀ジパング
10月3日(水)放送の「日経スペシャル 未来世紀ジパング」(毎週水曜夜10時~)は、世界中から人々が訪れ、観光だけに留まらず、移住者も絶えない国「ポルトガル」を取り上げる。人口1000万人のこの国がなぜ今大人気なのか...。その魅力をレポートする。
人生の最後に住みたい...その理由とは?
ヨーロッパ大陸最西端の国・ポルトガル。1年のうち7割が晴れという温暖な気候、ノスタルジックな街の風景が、観光客を惹きつけている。中でも行列の耐えない人気スポットが世界遺産の「ジェロニモス修道院」。300年の年月を経て完成した、ポルトガル建築の最高傑作だ。
修道院のすぐ先にも別の行列ができていた。人々が買い求めていたのはポルトガル名物「パステル・デ・ナタ」。日本でも人気の、いわゆるエッグタルトだ。世界で3人しか知らないと言われる"秘伝のレシピ"で作ったタルトは1日に2万個以上も売れるという。ほかにも豊富なシーフードなど、質の高いグルメが堪能できるのも大きな魅力となっている。
ポルトガルに移住する外国人も増えていて、ヨーロッパではフランスやイギリスを抑え"定年後に移住したい国№1"と言われている。その理由のひとつが治安の良さ。ポルトガルの世界平和度指数は第4位で、日本よりも上。外国人の移住を積極的に推進しており、EU圏内からポルトガルに移住した場合、10年間税金がかからない制度があるなど、こうしたメリットが外国人移住者を呼び込んでいる。
なんとあの世界的スター・マドンナも、昨年9月、首都・リスボンに移住。はたして、彼女はなぜリスボンに移住したのか...。その経緯も紐解いていく。
日本人移住者たち...魅惑の生活
ポルトガルには日本からの移住者も増えている。今年5月に移住した谷口恵一さん・伸子さん夫婦の1日に同行した。お気に入りのカフェでの朝食を終えると、2人は無農薬の野菜や果物が並ぶオーガニックマーケットへ。カゴいっぱいの新鮮な野菜は、16品で1700円。日本の消費税にあたるポルトガルの付加価値税は23%と高いが、生鮮食品や生活必需品は6%と日本よりも低い。ワインは1本260円、米が1キロ85円、物価の安さも魅力のひとつだ。
谷口さん夫婦が暮らすマンションは、広々としたリビングに独立したキッチン、広いベランダがある1LDK80平米。家賃は約12万円で、日本と比較してもかなり安い。ゴルフのプレー費も格安で、2600円。フランス語もポルトガル語も話せない谷口さん夫婦だが、親日家が多いポルトガルでは助け合いの精神があり、不便はないと話す。
世界各国の企業が続々進出のワケ
訪れたのはリバーサイドの最新商業施設。130年前に建てられたこの建物はフードコートや雑貨店などが併設されており、ポルトガルで今最も人気の観光スポットだ。その2階にはポルトガル経済復活の秘密が...。
そこは意外にも世界各国の企業が集まるシェアオフィスになっていた。実はポルトガルは2012年頃、経済成長がマイナスになるなど不況の真っ只中にあった。そこで政策として外国の企業を積極的に受け入れるようにしたところ、海外からの投資がこの5年で3倍へと急増。財政も安定し、経済回復につながったのだ。
ポルトガルには、古くから日本の老舗企業も進出していた。「富士通」は、鉄道のチケットサービスやスーパーのレジシステムなど幅広い業務を提供しており、ポルトガルのインフラに欠かせない存在だ。またケチャップの売り上げ世界第3位の「カゴメ」は、200軒以上の農家と契約して加工用トマトを栽培。生産量はポルトガル国内の実に3分の1に上る。現地の自社工場で生産から加工、販売し、マクドナルドなどに出荷している。
さらに番組では、ポルトガルのマイホーム事情も紹介。3000万円で夢の暮らしを実現した家族を取材する。一度は訪れたいポルトガルの魅力を伝える「日経スペシャル 未来世紀ジパング」は、今夜10時放送。お見逃しなく!
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