スゴイ臨場感! 音だけで敵を倒すゲーム:WBS

グラフィックはもちろん、VRを駆使したものなど、進化し続けているゲーム業界。本物かと見間違うかのような美しいグラフィックゲーム世界に、技術の進化を感じることも多いだろう。そんな中、異色の"映像がない"ゲームが誕生した。


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ヘッドホンをして「いっぱいいる、いっぱいいる! もう一個いる」とつぶやきながら手元のレバーやボタンを操作しているのは、このゲームを監修した犬飼博士さん。


「何やってるんですか?」と片渕茜キャスターが話しかけると、ヘッドホンを取った犬飼さんが「コンピューターゲームです」と一言。画面はどこにもないが...?


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実はこちら、映像を使わずに音だけで遊べるゲーム。


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一体どんなものなのか、早速片渕キャスターが挑戦。


ヘッドホンをつけていないと、一見何をやっているのかわからない。ヘッドホンを装着することで、敵が近づいてくる音が聞こえるのだ。左右で聞こえてくる音が違い、これを聞き分け、敵がやってきた方向にレバーを倒して攻撃するというゲーム。映像がないので、目隠しでプレイすれば臨場感は抜群だ。


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片渕キャスターも目隠しをしてもう一度挑戦。


「視覚を遮ったほうが、どこから敵が近づいてきているのか、どのくらいのスピードなのかというのがよくわかる。今までどれだけ視覚に頼って生きてきていたかがよくわかった」と片渕キャスター。目隠しをすると、暗闇のなかでどこからともなく敵が襲ってくるような感覚で楽しめるそう。敵の姿を自分で想像できる楽しさもあるということだ。


このゲームを開発したのは、全盲のゲームクリエイター・野澤幸男さん。野澤さんは、小学生の頃から独学でプログラミングを学んできた。


「敵がどちらにいるかヘッドホンでわかるとか、ゲームの音をレベルアップするだけで視覚障がい者のゲームに対するアクセスにしやすさは各段に上がる。健常者の方との共通の話題とか、コミュニケーション手段を確保できる。そこから仲間ができるというのを期待したい」と語る。


野澤さんは、『ポケットモンスター』のゲームをするときも、ポケモンの泣き声を全部記憶し、何のポケモンが現れたのかを把握してゲームをしていたそう。オーディオゲームに限らず、ゲーム全般で音の表現力をもっと活かすことで、どんな人でも分け隔てなく楽しめるゲームが作れるのではないかと語る。


今後"画面のないゲーム"が、私たちの想像力を豊かにしてくれるかもしれない。


【商品名】
スクリーミング・ストライク


【商品の特徴】
映像は使わず音を聞き分けて敵を倒すオーディオゲーム


【企業名】
オーディオゲームセンター


【価格】
専用サイトよりダウンロード可能


※その他、先週の「WBS」"トレンドたまご"では、以下のトレンドを紹介!


●全自動雑草踏みつけロボ"グラプレス"
全自動で雑草を上から押さえつけて成長を抑制するロボットで、太陽光発電所の雑草の管理に活用する


●弁当業界の救世主"唐揚げ盛り付けロボ(仮)"
山盛りの唐揚げを一つつかんで弁当に盛り付けてくれるロボット


●お助け二人羽織ロボ"Fusion"
遠隔で背負ったロボットを操作できる


●地味にスゴイお菓子包装紙"SHIELDPLUS"
紙でできている食品パッケージ


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