「フカヨミ+」ソフトバンク 通信子会社上場の「その先」 八田亮一・メディア戦略部長に聞く
ニュースを詳しく解説する「フカヨミ」コーナー。東京証券取引所は12日、ソフトバンクグループ(SBG)の通信子会社の上場を承認しました。事業の軸足をさらに投資に移すSBGの戦略と、上場する通信子会社の株式公開の行方について八田亮一・メディア戦略部長に聞きました。

小谷真生子キャスター

八田亮一・メディア戦略部長(11月12日出演)
▼ニュースの骨子
東京証券取引所は12日、ソフトバンクグループ(SBG)の通信子会社「ソフトバンク」の上場を承認した。12月10日に価格を正式に決め、19日に上場する。上場市場は特定されていないが、東証1部になりそうだ。1株あたりの想定売り出し価格は1500円で、SBGは過去最大となる2兆6千億円強の資金を調達する。
八田メディア戦略部長の解説要旨は以下の通りです。
投資の基準「世の中や生活を劇的に変える可能性があるもの」

「投資事業の中核はサウジアラビアと共同で設立したビジョン・ファンドで、その運用額は約10兆円です。数カ月前に関係者に話を聞いたところ、投資の可否の基準は『世の中や生活を劇的に変える可能性があるもの』とのことでした」
「SBGが傘下に収めている事業は、ヒトの体にイメージが重なります。脳は人口知能、五感はセンサー、神経は高速通信という具合で、新たなビジネスを生み出す手立てを着々と整えているように感じます。通信子会社を上場して手に入れるキャッシュ2兆6000億円をどのような事業に投じるのか、今後の動きから目が離せません」
通信子会社の株式購入 個人投資家は慎重に判断を

「上場する通信子会社の株式の事前購入は、証券口座をつくった証券会社経由で申し込むことになります。応募が多数の場合は抽選になりますが、今回は売り出される株式総数は実に16億株。(取引単位である)1口は100株なので、単純計算で1600万口となり、手に入れるチャンスは十分にあると思います」
「ただ、通信子会社の2019年3月期の純利益見通しは前期比5%増にとどまっており、成長銘柄としては、やや物足りない印象です。さらに携帯電話料金の引き下げ圧力や次世代通信規格「5G」への投資という不安要素も...。個人投資家には説明会などに足を運んでもらい、購入するかどうかを慎重に判断してもらいたいです」
※このページの掲載内容は、更新当時の情報です。
