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11月21日(水)放送の「日経スペシャル 未来世紀ジパング」(毎週水曜夜10時~)は、世界の"注目のリーダー"を取り上げる。 それぞれの国で、立ちはだかる難題を克服するために様々な策を打つ、躍動する"新リーダー達"を追った。
世界一「幸せの国」最年少リーダーの挑戦
まず訪れたのは、中米の国、コスタリカ。豊かな自然を持ち、環境と観光をつなげる「エコツーリズム」の考えを生んだ地と言われる。この国で今年新たに誕生したリーダーが、カルロス・アルバラード大統領。コスタリカ史上最年少、38歳の大統領だ。コスタリカでは、公立の病院の治療費や高校までの教育費がすべて無料、さらに軍隊を持たないなどの理由から、イギリスのシンクタンクの「幸福度調査」で世界一に選ばれている。そんな「幸せの国」の人達が、なぜ38歳という若いリーダーを大統領に選んだのか。そこにはこの国が抱えるある問題が...。
取材班は、街で意外な光景に遭遇する。「幸せの国」であるはずのこの国で、大規模なデモが起きていたのだ。道を埋め尽くすほどの市民が、国会周辺の道路を占拠。数万人に及ぶデモ隊の正体、実は教師や医者などの公務員。新たに選ばれた大統領が、歴代政権が先送りにしてきた国の財政赤字を減らすため、高額だった公務員の給与や退職金を減らすとともに、税制改革をしようとすることへの反発だった。
先月、コスタリカの国会で税制改革案が、議会を通過。法案可決への国民の支持率は、わずか14%だった。国民の反対を押し切り、改革を進める若きリーダーの狙いは何か?日本のメディアで初めて大統領本人を取材。「理想とするリーダー像」についても聞いた。
首相の産休も当たり前!女性リーダーが続々誕生
南半球の国、ニュージーランド。日本の7割ほどの土地に人口480万人が住む農業国だが、実は「女性活躍」の超先進国だ。ニュージーランドは、125年前に世界で初めて、女性参政権が導入された国。今では、国会議員の実に4割が女性だ。現在のジャシンダ・アーダーン首相は歴代3人目となる女性首相で、今年6月に女の子を出産、世界で初めて産休をとった首相としても話題となった。女性が活躍しやすい国はどのようにして出来たのか...。
あるお宅を訪ねると出迎えてくれたのはウィロージーン・プライムさん。夫と2人の子供と暮らす彼女も国会議員。プライムさんが一枚の写真を見せてくれた。そこにはプライムさんの娘を抱く男性が。実は、この男性はニュージーランド国会の議長。子供を連れで議場へ入ることはもちろん、議場で授乳をすることもニュージーランドでは認められているのだ。議場のすぐそばには「家族ルーム」も設けられ、小さな子を持つ女性議員も働きやすい環境が整えられている。
女性国会議員は、「働く女性の代表」というのが、この国の基本的な考え。そしてアーダーン首相自身も9月の国連総会に赤ちゃんを連れて出席。世界にニュージーランドの先進性を発信した。プライムさんは「法律を作る国会議員が率先して、女性の社会進出を促していくことが重要」と話す。
さらに番組では、日本の国会でも審議されている「外国人」問題に取り組み、"世界一の市長"に選ばれたベルギー・メヘレン市のソーメルス市長を取材。アフリカからの移民や難民が増加、「ベルギー最悪の街」と呼ばれていたメヘレン市を「最も綺麗な街」に変えた数々の政策を紹介。世界の"注目リーダー"を取り上げる「日経スペシャル 未来世紀ジパング」は、今夜10時放送。お見逃しなく!
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