友達5000人!ビジネスインフルエンサーに聞く人脈作りと情報収集方法

2018.12.26

「テレ東プラス」では、Facebookの登録上限である"友達5000人"に達する人物だけが参加できる「五千人会」に潜入。確かな情報収集力と強い発信力を併せ持つ"ビジネスインフルエンサー"たちに成功のヒントを聞く企画・後編。
※前編はこちら

今回は、起業家や投資家をはじめ、幅広い人脈といち早い情報収集でビジネスを成功させている人々が集まる「五千人会」の主催者を直撃。また、参加者にも引き続き話を聞いた。


「五千人会」主催者の人脈作り



influencer_20181226_01.jpg
写真 左:吉岡諒さん 右:「五千人会」主催・運営:山口豪志さん


山口豪志さん(35)
プロトスター株式会社 代表取締役COO
日本最大の料理レシピサービス「クックパッド」の立ち上げに参加。その後、クラウドソーシング、ベンチャー企業の支援に携わる。個人投資家としても活動。

《Facebookの友達5000人はどんな人?》
名刺交換だけで終わらせない
「この『五千人会』に参加している人たちはみんな、リアルに会った人5000人と友達になっている方々です。僕の場合は、名刺交換した方と、"交換しただけ"で終わらせないよう心がけています。これまでイベントや展示会で累計2万枚ぐらい名刺交換をしてきた方々とは、月に200~300人ペースで会っています。年末だと一晩に会食3~4件は当たり前ですね」

Facebookは肩書など関係なく付き合える
「Facebookは、その人が今何をしているのか、どういう人なのかが分かって、肩書とは関係なく付き合えます。僕は、友達のほかにフォロワーが3000人ぐらいいて、自叙伝を書くためクラウドファンディングをしたら360万円集まり、それで本が作れました。旅行好きで島が好きなので、Fcebookを通じて、この会にも参加している太田くんから『離島に行きませんか』と誘われて今年、壱岐島に行ったんです。そこがすっかり気に入って、移住することにしました。来年引っ越します」

《情報の収集・選別・活用方法》
"面白い情報を流す人"として認知されること
「広報の仕事をやってきたので、記者や情報を発信する側のインフルエンサーとつながっています。彼らは取って出しの面白い情報をシェアするので、最新情報が分かります。また、それを自分のアカウントでシェアするとより速い情報が流れるので、僕のフォロワーも増えて、面白い情報を流す人として認知されるんです」

投資先に関する情報を常にチェック
「情報収集のために使っているツールは、Facebookメッセンジャー、Twitter、Yahoo!リアルタイム検索。僕は投資家でもあるので、Yahoo!リアルタイム検索は自分の関係先が今どんなキーワードでシェアされているかを知るために見ています。TwitterやFacebookは、実はネガティブ情報が多いんです。もしも投資先がネガティブなコメントでバズっていると、企業家に連絡して『すぐに対応した方がいい』とアラートを出します。ネガティブ情報を放っておくと、黙認したことになってしまうので、一刻も早く正しい情報を出さないといけないんです」

週末はビジネス系の番組を倍速でまとめ見
「テレビは、ビジネス系の番組を全て録画して、週末に倍速でまとめ見します。『WBS』『カンブリア宮殿』『未来世紀ジパング』(以上、テレビ東京)『クローズアップ現代+』(NHK)を見ています。

『未来世紀ジパング』は著名人がコメントを入れながらニュースの周辺情報を教えてくれる。場所のこと地域のこと歴史のこと、いろんな観点で学べるから面白いですね。知人は、講演会の時に、この番組の映像を使わせてもらっているんですよ。

また、以前『WBS』で6分ぐらい僕の特集を組んでもらったら、年商で36億円増えました。テレビによって社会が大きく動くし、そのぐらい影響力がある。テレビに関しては、動いているということを分かってその情報を見るという観点と、自分が動かす側としてその情報をどう使えるかという観点で見ています」

参加者それぞれの情報収集方法



influencer_20181226_02.jpg写真 左から川井さん、一人とばして、和田さん、佐藤さん、楓さん

和田昌之さん(40)
エクスアーツジャパン株式会社 代表取締役社長/プロデューサー
2005年に企業し、現在はアニメ関連ビジネスの企画に携わる。文化放送のインターネットラジオ、超A&G+『和田昌之と金子有希のWADAX Radio』でパーソナリティを務める。

人脈を広げるため、とにかく顔を出す
「Facebookの友達の主な構成は、アニメ業界の声優・監督・クリエイター、起業家の先輩・後輩、地域活性化も手がけているので官公庁の方もいます。面識のない方のフレンド申請はお断りしているので実際に知り合った方で、仕事関係が多いですね。人脈を広げるコツは、声をかけていただいた会でスケジュールが合うときは必ず顔を出すようにしています。一晩3件ハシゴというときも。1ヵ月におよそ200~300人と名刺交換する機会がありまして、その中からだんだん親しくなっていくことが多いです」

ラジオはテーマを深掘りできるメディア
「パーソナリティを務めているラジオは、"一つのテーマを深掘りできる貴重なメディア"だと思います。僕の番組の場合は、アニメやマンガの最新情報がテーマ。ラジオは若い人は聴かないと言われて久しいですが、radikoの登場で一周回って刺激的なメディアになっていると思います」


佐藤孝治さん(46)
株式会社ジョブウェブ 代表取締役会長
1996年、大学4年生の時に会社設立。大学生の就活支援と社会人の就職支援をしている。インターンシップ普及の先駆的存在。

人と人を繋ぐ"つなぎ道"
「今年2月に脳出血で倒れて右半身不随になったのですが、リハビリで回復しました。生かされた命なので、何か役割がある。そう思い、今は、悩んでいる社会人のために何かできることはないかと、たくさんの人と面談しています。

物理的な自分の可処分時間には限界があって、増え続けるFacebookの友達にも限界があります。それをどう処すかというと、今、目の前にいる人と全力で向き合うしかない。僕がこれまでしてきたことは、"つなぎ道"なんです。人と人をつなげば、人は幸せになるんです。最近は、いかにつなぐかという思いで、テーマを決めた飲み会を開いています」

究極の情報収集は発信!
「自分で調べたことを発信すると、いろんな人からツッコミが来て、全然知らなかった情報が手に入ったりする。例えば『台湾で上手い飯を食べるには?』と発信すると、いろんな方から情報が来ます。その情報の信憑性を見極め、自分が現地でチェックした後、実際どうだったのかという情報を返す。究極の情報収集は、発信です! 情報を探しているうちは手に入らないんです」


楓 博光さん(33)
株式会社サポーターズ 代表取締役
エンジニアの学生・社会人のキャリア教育、就活転職支援を手掛ける。

情報収集したいなら分からないことは聞く
「情報収集したいなら、恥も外聞もなく、分からないことは分からないとみんな聞いた方がいい。Facebookには、情報に関して速い人たちばかりが集まっているので。ただし、FacebookやTwitterの情報には、上辺だけだったり、よく見せようとする情報も多いので、リアルな集まりに行かないと真偽は判断できません。SNSはあくまで、つながるきっかけのツールです」

発信者のバックグラウンドを知ると見えてくるものがある
「情報収集には、ソーシャル経済メディアNewsPicksや、その道の事情に明るい情報元が発信するものだけを見ます。Facebookでも、リアルな付き合いをしている人であれば『この人が言う情報だったら間違いない』と信頼性が分かってきますし、発信する人のバックグラウンドを知った上で、考えや意見を見ると、このニュースはこう解釈するべきなんだと見えてくるものがあります」


川井健史さん
株式会社フィックスターズ 執行役員/人事部長
リクルート出身。Webエンジニアのキャリア支援を行う企業を設立するなど、IT系の人事を手掛ける。

業界トップクラスの人とつながる
「その業界のトップクラスの人たちと会う機会を作って繋がるようにする。そうすると洗練された情報が流れてきます。また、Facebookの知り合いが多いと、この人と会いたいなあと思った時に共通の友人を辿ると、かなりの確率で紹介していただき会うことができます」


「五千人会」に集まっていたのは、人のために何ができるかを考え、新しい社会を切り拓こうとするイノベーターたち。その誰もが、インターネットの活用だけではなく、人とのリアルな出会いを基本に、豊かな人脈と情報を手に入れている。自分ならではの志を抱いて、アグレッシブな行動力と不断の努力を続けることが、その成功の源と言えるだろう。


ビジネスインフルエンサーたちも情報収集に活用しているテレビ東京の経済・放送番組は、「テレビ東京ビジネスオンデマンド」でも視聴できます。

【テレビ東京ビジネスオンデマンド】
「WBS」「ガイアの夜明け」「カンブリア宮殿」「未来世紀ジパング」などテレビ東京の経済・報道番組の動画配信サービス。話題になった過去回のアーカイブも充実。1.3倍、1.5倍の倍速再生機能もあり。月額500円(税別)。
http://txbiz.tv-tokyo.co.jp/

また、バラエティやドラマなどの動画配信サービス「ネットもテレ東」にも、新たに倍速再生機能を搭載。標準速度に加え、1.3倍速、1.7倍速で視聴可能。忙しいビジネスマンにもオススメ!
https://video.tv-tokyo.co.jp/

※このページの掲載内容は、更新当時の情報です。
x
x