オンラインストレージおすすめ14選を比較!無料で使えるサービスは?
写真や動画などのデータファイルをクラウド上で保管・共有できるオンラインストレージサービス。
Google DriveやDropboxなどが有名ですが、個人、法人どちら向きか? 容量や料金体系はどうなっているのか?など、用途によって最適なサービスが異なってきます。
この記事では、皆さんがご存知のサービスから、まだよく知られていないけれど優良なサービスまでご紹介し、さらに選定ポイントやメリットを詳しく解説していきます。
「無料で使えるもの」「法人向け」「個人向け」と分類してピックアップしているので、各サービスのコストや特徴をチェックしながら、自身の使い方に最適なものを見つけていきましょう!
オンラインストレージでできること
オンラインストレージでは、主に以下のようなことができます。
● 外部・内部ストレージを消費せずにクラウド上にデータを保管
● クラウド上のファイルを複数人で共有・編集
● 多様なデバイスからデータにアクセス
オンラインストレージでは、サービス提供会社が提供する「クラウド上の保管スペース」を活用できるようになります。
そのため、自身の外部・内部ストレージを消費しないため、保存のたびにデータ容量を気にする必要がなくなります。
加えてオンライン上に保存したデータは、PCだけでなく、スマホやタブレットからもアクセス可能。データを共有したり編集したりが非常にスムーズになるのもメリットです。
自社の目的に合ったオンラインストレージがみつかるフローチャート
オンラインストレージは数多くの種類が存在しますが、まずは個人利用か法人利用かによって導入すべきサービスは変わります。
どちらの料金プランも用意されているオンラインストレージも多いですが、今回は容量の大きさや料金、実際の導入事例を加味してよりおすすめできる方に分類しました。
例えば多くの人に利用されている「Google Drive」は15GBまでなら無料で利用することができるため、個人利用で容量の大きさをそこまで求めないのであれば十分です。
また、個人法人利用かどうか以外にオンラインストレージを選ぶ際に重要なポイントは、
①データ容量と料金
②セキュリティ対策
③利用可能な人数・デバイス数
の3点があります!
詳しくは記事下部に記載していますので、先に確認したい場合はそちらをご覧ください。
ここからは、人気の高いおすすめのオンラインストレージを14選紹介します。
無料、個人向け、法人向けのプランを見ながら、自身の用途にマッチするものを選びましょう。
個人・法人どちらにもおすすめ!オンラインストレージ7選
無料プランが用意されているものはサービス名の前に【無料】とつけています。
1. 【無料】Google Drive(個人・法人向け)画像出典元:「Googleドライブ」公式HP
▶︎特徴
無償で使用できるオンラインストレージとして、知名度・人気とも高いのが「Google Drive」。
Googleアカウントさえ作れば「Google Drive」はもちろん、スプレッドシート、ドキュメント、スライド等の機能を自由に使えます。複数人での共有や同時編集も可能です。
また、ドライブに加えた変更は自動的に更新される仕様です。オフラインでドライブ内のファイルに手を加えた場合、オンラインにつながった時点で更新されます。
有償版の「Google One」なら業界最先端のセキュリティ技術や充実のサポートも付いており、大切なデータを不安なく保存できます。
なお、法人向けにはビジネスユースに特化した「Google Workspace」がおすすめです。
▶︎注意点
共同編集ができる点は便利ですが、共有の権限の付与の仕方が慣れるまで難しいという声もあります。
▶︎料金プラン
15GBまでは無料で利用できます。
これを越える場合は有償の「Google One」または「Google Workspace」へ移行することになります。
容量が2TB以上必要なら「Google Workspace」を検討するのがおすすめ。
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Google Driveの総評や料金、他サービスとの違いについて詳しく知りたい方はこちら
2. 【無料】Dropbox (個人・法人向け)画像出典元:「Dropbox」公式HP
▶︎特徴
「Dropbox」は、無料で使えるのは2GBまで。有料プランは2TB〜という料金体系のため、容量が大きいオンラインストレージを安く利用したい場合に特におすすめです。
また、保存されたデータはすぐにバックアップが作成されるため、元データが消えてしまったり誤って上書き保存してしまった場合にも困りません。
削除されたファイルや過去のバージョンのファイルが30日間(「Dropbox Business」ユーザーの場合は180日間)保存される仕組みになっています。
▶︎注意点
使い易さに定評がありますが、アップロードに少し時間がかかってしまう、という意見もあります。
【料金プラン】
「Dropbox」の料金プランは、個人向けとビジネス向けがあります。
両者の違いは、まずファイルの巻き戻し可能な期間。個人向けは30日前までしか遡れませんが、ビジネス向けは180日前まで戻せます。
また、Professional、Advancedなら1回につき最大100GBのファイルを転送できるのも大きな違いです。
そのほかのプランは、1回の転送につき2GBまでしか対応していません。いずれのプランも180日間の無料お試し期間が付いています。
Dropboxの総評や料金、他サービスとの違いについて詳しく知りたい方はこちら
3. 【無料】OneDrive(個人・法人向け)画像出典元:「OneDrive」公式HP
▶︎特徴
Microsoft社が提供する「OneDrive」は、Windowsユーザー・Officeユーザーとの親和性が高いオンラインストレージ。
Microsoftアカウントを持つ人なら誰でもクラウド上のストレージを活用でき、Microsoft365との連携がとても簡単です。
社内にWindowsユーザーが多い企業や、すでにWordやExcelを使用している企業におすすめです。
また、「Windows PC フォルダー バックアップ」機能をオンにすると、PCとOneDriveが自動的に同期します。PC内のドキュメントや写真などのデータが最新の状態でバックアップされ、もしものときも安心です。
▶︎注意点
Windows を使用していたり、すでにOffice製品がインストールされているPCを利用している方には便利ですが、そうでない場合は、コストパフォーマンスがあまり良くありません。
【料金プラン】
「OneDrive」には、家庭向け・一般法人向けのプランが用意されています。
一般法人向けのプランのうち、「Microsoft 365 Business Basic」「Microsoft 365 Business Standard」には1カ月間の無料期間が付いています。
OneDriveの総評や料金、他サービスとの違いについて詳しく知りたい方はこちら
4. 【無料】MEGA(個人・法人向け)画像出典元:「MEGA」公式HP
▶︎特徴
ブラウザによるアクセスからモバイルアプリによるアクセスまで、全てエンドツーエンドで暗号化されます。一つのデバイスで送られたデータは、送信先のデバイスでしか復号されません。
途中でデータを見られるリスクが少なく、秘匿性の高いファイルのやりとりも不安なく行えます。
また、データの共有は、共有リンクを発行する方法と利用者のアドレスを登録する方法のいずれかで行われます。
どちらの場合もアカウントを所持していることは必須で、アカウントを持っていない人に対しては「MEGA」への招待メールが自動で送信される仕組みです。
モバイルアプリやデスクトップアプリ、さらにブラウザの拡張機能を入れれば、より安全性や利便性が高まります。iOS、Android、Windows、Linuxに対応しています。
▶︎注意点
無料でも50GBまで使用できセキュリティや高速通信に強いMEGAですが、清算はユーロ(€)です。
月額料金が必ずしも一定ではありません。また、3ヶ月アクセスしないとアカウントが削除される可能性があるので注意が必要です。
▶︎料金プラン
5. 【無料】Box(個人・法人向け)画像出典元:「Box」公式HP
▶︎特徴
日本では約8,000社に採用されており、顧客には上場企業も多く含まれています。多くの企業に指示される理由の一つは、セキュリティへのこだわりです。
「Box」ではアクセス権限を7段階に設定でき、ユーザーごとに閲覧、編集、ダウンロードの制限を掛けられます。
また、管理者は、管理者画面からアクセスログの管理や確認が可能。記録できるログは70種類以上にも及び、従業員の作業や稼働状況を常時可視化。万が一不正アクセスがあっても、早期発見できます。
このほか、1,500以上のアプリとシームレスに連携できるのも大きなポイント。Microsoft Office 365、Google Workspaceなどの操作を「Box」内で行えるため、PC作業がスムーズです。
全ての情報を一元的に管理・参照・共有でき、業務効率もアップします。
▶︎注意点
セキュリティレベルはとても高く、容量が無制限で使えるのは嬉しいですが、1人あたりの料金が他社と比べて高い印象です。
また、WEBサイトから申し込むと、Box Inc.との直接取引となる点に注意してください。
▶︎料金プラン
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6. 【無料】firestorage(個人向け・法人向け)画像出典元:「firestorage」公式HP
▶︎特徴
もともと「大容量データ転送サービス」として広く認知されていたサービスが、現在のニーズに合わせて改良されたのが「firestorage」です。
ファイルの共有・編集はもちろんですが、特に大容量データの転送に威力を発揮します。
また、データを他者と共有したい場合は、URLを発行して送るだけ。URLに期限を設定すれば、自動削除も可能です。
アップロードやダウンロードのログも確認できるため、不正アクセスによるトラブルにもいち早く気付けます。
ファイルグループの設定や一括転送に対応するメールグループの設定なども可能で、個人からビジネスまで幅広く使えます。
▶︎注意点
無料で使う場合は定期的なログインが必須です。30日間放置してしまうと、データは自動的に削除されてしまうため、注意が必要です。
▶︎料金プラン
初期費用は不要で、月額利用料のみで利用できます。ユーザー登録しなくても転送機能は使えますが、データの保存はできません。
7. 【無料】Everidays(個人・法人向け)画像出典元:「Everidays」公式HP
▶︎特徴
「Everidays」は、国際規格であるISO27001(ISMS認証)を取得しており、国際基準のセキュリティレベルを持つオンラインストレージサービスです。
データは全て国内のデータセンターにて安全に保管されます。
またデータの共有は、ワークスペース単位で行います。共有メンバーごとにファイルの編集制限やファイル共有制限などを掛けられるため、業務に合わせたデータ運用が可能です。
YouTube、チャットワーク、Slack、Google driveとの連携も可能で、散らばったファイルを一元的に管理できます。
なお、クラウドストレージとPCは自動同期しない仕様です。「同期待ち」や「端末の処理遅延」がなく、デバイスの容量が不足する心配もありません。
▶︎注意点
専用アプリがないため、スマートフォンやタブレットから利用する場合はブラウザからの利用となる点は注意が必要です。
▶︎料金プラン
いずれのプランも、初月は無料で使える上、ユーザー数無制限・初期費用不要です。手続きはサイト上で完結するため、その日からサービスを活用できます。
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法人向け!オンラインストレージ5選
8. DirectCloud-BOX(法人向け)画像出典元:「DirectCloud-BOX」公式HP
▶︎特徴
24時間365日の監視体制を維持した、堅牢なセキュリティシステムが自慢の「DirectCloud-BOX」。
「パスワード暗号化(SHA-2)」「IPアドレス制限」「ワンタイムパスワード」「 デバイス認証」といったセキュリティ機能が豊富で、企業の機密データもしっかりと保護します。
加えてデータセンターを日本に置いているため、もしものときに情報を抜かれる心配がありません。
料金プランも100GB〜30TBの間で幅広く設定されているので、必要最低限のプランを選ぶことができます。
また、Windowsエクスプローラとの互換性もあり、ファイルのアップロードやダウンロードはDrag&Dropするだけです。
▶︎注意点
ユーザー数無制限で使用できますが、全体で容量管理をするため、企業によってはストレージ不足がおきる可能性もあります。自社にあった容量プランを選ぶようにしましょう。
▶︎料金プラン
プランは、いずれも年間契約が必要です。
初期費用は掛からないため、導入コストを抑えたい企業にぴったり。無料お試し期間も付いており、申し込み完了後から5営業日以内にはサービスを利用できるようになります。
9. 【無料】セキュアSAMBA(法人向け) 画像出典元:「セキュアSAMBA」公式HP
▶︎特徴
従業員100人未満のSaaS型コンテンツ・コラボレーション市場にて、3年連続シェアNO.1を獲得しているオンラインストレージです。
セキュリティ面での信頼性が高く、従来のオンラインストレージであればオプションサービスとなることが多い「グローバルIPアドレスによる制限」「接続・アクセスログ取得」などが標準装備されています。
また、ローカルとオンラインストレージは自動的に同期されない仕様です。いわゆる「非同期型」なので、ネットワーク断による更新漏れが発生したり、端末側に容量の負担を掛けたりせずに済みます。
分かりやすいUIは感覚的に使える上、有償プランならユーザー数の上限もありません。
徹底したサポート体制もあり、どのような規模の企業でも使いやすいオンラインストレージです。
▶︎注意点
有料プランではユーザー無制限で使用できますが、毎月のダウンロードに制限がある点には注意が必要です。
▶︎料金プラン
なお、100GBごとに容量の追加が可能です。料金は1TB未満については、月額5,500円の追加と初期費用11,000円、1TB以上については、月額3,300円と初期費用11,000円が必要です。
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10. セキュアSAMBA Pro(法人向け)画像出典元:「セキュアSAMBA Pro」公式HP
▶︎特徴
「セキュアSAMBA」のセキュリティ対策をさらに強化したのが「セキュアSAMBA Pro」です。
ユーザーやグループごとにセキュリティレベルを設定することが可能。
ローカルPCでのデータダウンロードや印刷、画面キャプチャまで制御できるため、「絶対に外に持ち出せないデータ」の保管にも不安がありません。
加えて個人パソコンのファイル保存を禁止する「CDM技術」も実装済み。企業のあらゆるファイルを一元的に保管することが可能です。
このほか登録されたプログラム以外のアクセスを禁止する機能もあり、ランサムウェアやハッキングツールによるアタックも防ぎます。
▶︎注意点
セキュリティレベルが高い故、パスワード認証や3段階の権限設定などがやや複雑で、管理が大変であるという声もあります。
▶︎料金プラン
料金については、会社規模や用途に応じたプランを用意するため、お問い合わせが必要です。
11. GigaCC(法人向け)画像出典元:「GigaCC」公式HP
▶︎特徴
高度な管理機能と高いセキュリティレベルを持つ、高品質な純国産オンラインストレージサービスです。
アクセス期限やパスワード認証も自由に設定でき、無関係の部外者からのアクセスを完全にシャットアウトする仕様です。
また、使いやすいUIとシンプルな操作で、誰でも直感的に操作できます。
必要なファイルはドラッグ&ドロップでアップロードでき、ITリテラシーの低い社員でも操作に困ることはありません。
このほか「請求書発行機能」「一斉仕訳送信機能」といった業務効率化につながる機能が多彩にそろっており、社内にあるデータを一元的に管理・利用することが可能です。
▶︎注意点
契約プランの範囲を超えると、従量課金制になるため、思わぬ請求が発生する場合があるため注意が必要です。
▶︎料金プラン
いずれのプランを選択しても、初期費用55,000円が必要です。
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GigaCCの総評や料金、他サービスとの違いについて詳しく知りたい方はこちら
12. Biz ストレージ ファイルシェア(法人向け)画像出典元:「Biz ストレージ ファイルシェア」公式HP
▶︎特徴
「Biz ストレージ ファイルシェア」では、データのやりとりについて「ファイル送受信機能」と「共有フォルダー機能」の利用が可能。
都度データを送る相手が違う場合はファイル送受信を、固定メンバーとのデータ共有は共有フォルダー機能を、と使い分けられます。
なお、1度に送ることができるファイルは、10ファイル2GBまで。通信エラーを心配する必要がなく、業務効率化につながります。
また、セキュリティ面からデータの保管まで、あらゆるフェーズをNTTグループの設備やシステムが支えます。
オンラインストレージサービスに不安がある企業にとっては、「通信事業トップによるバックアップがある」ということが大きな安心感につながるでしょう。
▶︎注意点
1ユーザーあたりの料金ではなく、一定の人数まで料金が不変のため、最大登録可能ユーザーに近いほどお得になりますが、利用人数が多くない場合は一人当たりの料金が割高になってしまいます。
▶︎料金プラン
料金は定額制なので、送受信の回数などを気にする必要はありません。サービス開始初月は月額利用料が無料になるほか、Webから申し込むと初期費用(22,000円)も0円となります。
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Biz ストレージ ファイルシェアの総評や料金、他サービスとの違いについて詳しく知りたい方はこちら
個人向け!オンラインストレージ2選
13. 【無料】TeraCLOUD(個人向け)画像出典元:「TeraCLOUD」公式HP
▶︎特徴
「ジャストプレイヤー株式会社」が提供する、純国産のオンラインストレージサービス。WebDAV機能アプリや同期アプリをインストールすれば、クラウド上にあるファイルへのアクセス・共有・編集も容易です。
また、データは全て「TeraCLOUD」の基準を満たした国内サーバーに保管されます。地形リスクや災害リスクを気にせずに高速かつ安全なデータのやりとりが可能です。
加えて、万が一データが失われた場合でも、「ZFSスナップショット」によって2週間前の時点まで復元できます。
▶︎注意点
操作性にも優れていますが、他社と比べ知名度が低い点と、無料アカウント使用の場合は90日ログインせずにいるとデータが消去されてしまう点には注意が必要です。
▶︎料金プラン
有償プランを選択すると、30日が経過するごとに10GBずつ容量が追加される仕組みです。容量追加は1800日まで続けられるため、フル活用すれば600GBの容量アップとなります。
また、友達を紹介した場合、紹介した人は1人につき2GB、紹介された人は5GBが無料で追加されます。紹介による容量追加は、最大で1000GBまでです。
14. 4Sync(個人向け)画像出典元:「4Sync」公式HP
▶︎特徴
「4Sync」の機能はデータの保存・共有、アップロード・ダウンロードのみとシンプルなため、必要最低限の機能だけ使いたいという人におすすめです。
モバイルはiPhone、Androidのほか海外製のBlackBerryやSymbianにも対応しており、スマホからでもPCからでも簡単にオンライン上のファイルにアクセスできます。
また、ストレージの容量は1TBと大容量で、動画や高画質の画像の保存も安心です。アップロードできるデータの上限は20GBなので、データのやりとりにストレスを感じることもありません。
データの同期は自動で行われます。手ずから更新する必要がなく、バックアップの抜け漏れを防げます。
▶︎注意点
無料で使えるのはアカウント作成後60日まで。それ以降は有料プランに移行するため注意が必要です。
▶︎料金プラン
料金は、米ドル払いとなります。年払いを選択した場合、50%の割引が適用されます。(2021年4月時点)
オンラインストレージの3つの選定ポイント
オンラインストレージを選ぶ際には、下記3つの観点で必ず選ぶようにしましょう!
①データ容量と料金
②セキュリティ対策
③利用可能な人数・デバイス数
1. データ容量と料金
まず確認したいのが、オンラインストレージで利用できるデータ容量です。
文字データを保存するだけであれば、それほど大きなストレージ容量は必要ないので、無料サービスでも事足ります。
しかし、動画や写真など大容量のファイルを多く保存するのであれば、相応の大容量ストレージが必要となります。
また、オンラインストレージを導入する際は、将来的に必要になる容量を考慮するのが必須です!
データ容量と料金は基本的に連動しているため、企業で利用する場合は、基本的には有料プランをおすすめします。
以下は1GBで保存できるデータの目安です。無料で使えるオンラインストレージの多くは、5〜15GB程度なので、参考にしてみてください!
● スマホ画像:約2,000枚
● スマホ動画:約35分
● 音楽(1曲5分):約1,000曲
2. セキュリティ
ハッキングや不正アクセス、ウイルス感染などにより、大切な個人情報が流出しないよう、セキュリティ対策についてはしっかりと確認しておきましょう。
例えば、「暗号化通信」や「ウイルスチェック」などが標準装備されているものは比較的安心です。
また、個人で使用する場合は、使い勝手が良く名の知れているサービスを選べば特に問題はありません。
しかし、法人や個人業務で使用の場合は、SLA※1が担保されているものや「アクセスログの管理」「IPアドレス制限・端末認証機能」など、より強固なセキュリティ対策があるものを選ぶことをおすすめします。
※1 SLA・・・ Service Level Agreementの略で「サービス品質保証」の意味。
3. 利用可能な人数とデバイス数
無料プランや安価なプランでは利用人数に制限があるものや、データ容量ではなくユーザー数に応じて課金される料金形態になっているものもあるため、事前にかかるコストを確認しておく必要があります。
また、使用するデバイスを制限しないオンラインストレージなら、スマホからでもPCからでもアクセスできます。手元にデジタルデバイスさえあれば、データの確認や修正もスムーズです。
オンラインストレージ利用のメリット3つ
オンラインストレージを活用することにより、業務を効率化したり個人データの楽しみ方が広がったりとさまざまなメリットがあります。
オンラインストレージを利用することで得られるメリットを3つみていきましょう。
1. 大容量のデータのやりとり
取引先や関係企業と頻繁に大容量のデータをやりとりする必要がある場合、メールよりもオンラインストレージの活用が有益です。
メールでは添付できるファイルの上限が小さい上、場合によっては1日に何往復もやりとりしなければなりません。これは送信側・受信側とも負担が大きく、業務が非効率化してしまいます。
しかし、オンラインストレージにフォルダを作ってデータを共有すれば、いちいちメールを送る必要がありません。自動的に同期する仕様のオンラインストレージなら、お互いが常に最新版のデータにアクセスできます。
必要に応じてアクセス権限を付与していけば、セキュアな環境で効率的にデータの受け渡しをすることが可能です。
2. BCP対策の一環
自然災害や火災などのリスクから、自社の大切なデータを守るBCP対策の一つとして社外にデータを保管するという方法が挙げられます。
そのため、リスクヘッジを意識してオンラインストレージを導入する企業が増えてきています。
万が一の事態が起きた時にも、オンラインストレージにデータを保存していれば、データが守られるだけでなく、通信機器があればどこにいても事業を継続することが可能です。
サービスによってはデータセンターの拠点を複数持っているオンラインストレージもあります。自社の大切なデータを守るため、安心して任せられるサービスを選びましょう。
3. バックアップの作成
個人で使う場合、オンラインストレージは最適なバックアップの保管場所となります。
PCやスマホ、タブレットなどにデータを入れっぱなしにしておくと、本体を破損・紛失した時に、データ自体も見られなくなるかもしれません。大切な動画や写真などをオンラインストレージに入れておけば、データ紛失のリスクを低減できます。
自動的に同期してくれるオンラインストレージを選べば、オンラインとデバイスのデータが常時リンク。常に最新のバックアップが作成されます。
まとめ
オンラインストレージは、自身のPCやデジタルデバイスの容量を消費せずに大量のデータを保管できるサービスです。データはクラウド上に保管されるため、インターネットとデジタルデバイスさえあれば、アクセスする場所・時間を選びません。
また、オンライン上にデータを保管することは、バックアップの作成やデータ共有に有益です。
近年は災害リスク低減のためにオンラインストレージを導入する企業も増えており、オンラインストレージサービスの選択肢は豊富です。オンラインストレージを選ぶときは、まず目的を明確にし、容量とその他の機能をきちんと見極めてから導入するようにしましょう。
画像出典元:Pixabay、Pexels