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アメリカ、イギリス、韓国、中国...異例の東京五輪、海外メディアの報道は?<WBS>

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テレ東

2021.7.28

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ワシントンポストは"すべてが落ち着かない、穏やかではないオリンピック"と報じた。

無観客での異例の開催となった東京オリンピックですが、海外のメディアはどのように報じているのでしょうか。アメリカ、イギリス、韓国、中国の4つの国を比べてみると、それぞれの国の事情が見えてきました。

アメリカでは開会式の視聴率が1988年のソウルオリンピック以来最低となりました。主要メディアは、コロナ禍で行われるオリンピックの異例さを伝えています。有力紙ワシントンポストは、英語では落ち着くという意味の「Zen」という日本語を使って「Everyting's not so Zen」と"すべてが落ち着かない、穏やかではないオリンピック"だと大きく見出しを取っています。

今回でオリンピックの取材は4度目というニューヨーク・タイムズのケン・ベルソン記者は、感染防止対策の一環としての取材制限で「日本の人から直接、話を聞きたいのに取材制限のために近づくことができず残念だ。日本の人たちが抱える懸念を世界に伝えきれていない」と今までにない難しさを感じているといいます。

イギリスでは開会式などについて、高い評価を下しています。フィナンシャルタイムズでは「控えめだが、壮大なゲームが始まった」とタイトルが付けられています。一方で、無観客の会場周辺では、オリンピック開催に反対するデモの声が聞こえたことも指摘されています。タブロイド紙のデイリーメールは、こうした声と合わせ「我慢します」という日本語の表現を説明し、今回のオリンピックが、国民の我慢の上に成り立っているとしています。

無観客での開会式を取り上げた韓国メディアの紙面では「歴史上最も静かなオリンピックの幕が上がった」と見出しが打たれています。また、新型コロナによって日本が期待していた経済効果は吹き飛んだと指摘するメディアもあるなど、全般的にネガティブな取り上げ方が目立ちます。

大会の開催に反対するデモについて取り上げたメディアも多く、公共放送局のKBSテレビは「コロナ禍で強行されたオリンピックに、日本国民の相当数が冷淡な反応を見せている」と伝えました。隣国でのオリンピック開催を歓迎するような報道は数少ない韓国。今の日本との冷え込んだ関係もこうしたスタンスが影響しているのかもしれません。

来年に冬の北京オリンピックを控える中国。政府系の人民日報では、重量挙げや卓球など、中国人選手の活躍が大きく報じられています。大会運営などに対してはおおむね好意的な内容で、東京の感染拡大などに対する批判的な報道はありません。

国営放送も連日東京大会を取り上げ、メディアセンターの感染防止策などを淡々と報じており、中国政府も東京大会への支持を表明しています。

街の人からは「すべてがうまくいっていない。日本はダメだ。東京五輪は絶対に北京五輪に及ばない」「東京五輪より北京五輪が楽しみ」などの声がある一方で、政府や国営メディアが一貫して東京大会を支持する背景にあるのが、およそ半年後に迫る北京オリンピックです。

欧米からは、新疆ウイグル自治区の人権問題などを理由にボイコット論が浮上しています。中国政府としては、この東京大会でオリンピックに政治は持ち込まないという姿勢を示し続けることで、北京大会の開催を円滑なものにしたいという思惑がありそうです。


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