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日本の菓子やパンの価格も上昇!? アメリカ干ばつでアーモンドに異変<WBS>

ビジネス

テレ東

2021.8.31

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パンや菓子などさまざまな形で使われているアーモンドの価格に異変が。

アーモンドは、ナッツとして食べられているほか、チョコレートなどのお菓子やこのところ販売が伸びているアーモンドミルクとしても人気となっています。さまざまな形で使われているアーモンドの価格がいま上昇しているというのです。何が起きているのか世界最大の産地アメリカを取材しました。

アメリカ西部のカリフォルニア州、そのほぼ中央に位置するヒューロンは世界のアーモンドの約8割を供給するカリフォルニアの中でも有数の生産地です。カリフォルニアのアーモンドの生産額は消費者の健康意識の高まりなどを受け、この10年で約2倍の6200億円規模にまで拡大しました。日本は輸入の9割以上をカリフォルニア産に依存しています。

今月は収穫を迎える時期ですが、この夏、異変が起きています。カリフォルニアのアーモンドの生産は、干ばつの影響で今年7年ぶりに減産の見通しです。アーモンドの不作の原因は、この夏、世界各地で猛威を振るう異常気象。カリフォルニア州で先月中旬に発生した山火事は、現在も延焼が続き、焼失面積は東京都の約1.3倍にまで拡大しています。火災の長期化は気候変動によるものとみられ、干ばつや水不足も深刻で、アーモンド畑にも大きな影響をもたらしているのです。

この地で代々50年以上アーモンドを生産してきた、アーモンド農家のスチュアート・ウルフさんは「水不足でどの作物を手放すか決断しなければならなかった。水の費用を計算したところ、アーモンドの木を抜くのがいいと分かった」と話します。

実は、アーモンドは栽培に多くの水を必要とする作物で、アーモンド1粒を栽培するのに12リットルの水が必要だとする研究結果も出ています。干ばつで水を確保するためのコストが上昇し、実をつける量が少ないアーモンドの木は処分せざるを得ないのです。

「15年かけて育ててきたアーモンドの木を処分するのはとてもつらい。病気になったペットの犬を捨てなければならないようなものだ」(ウルフさん)

ウルフさんはこの夏、畑の面積で約160ヘクタール、5万本近くのアーモンドの木を処分しました。このままでは、アーモンド栽培は続けられないと考え、農業ではない、ある事業への転換を検討しています。

「作物を取り除いた畑にソーラーパネルの設置を検討している。太陽電池を『水を使わない別の作物』と考えればいい」(ウルフさん)

今後も気候変動は一段と深刻になるとみて、カリフォルニアでは、アーモンド栽培の縮小や撤退に踏み切る農家が出始めているのです。

世界最大というアーモンド生産販売大手「ブルーダイヤモンドグロワーズ」のマーク・ジャンセンCEOがテレビ東京の取材に応じました。

「アーモンドの世界市場での価格はすでに20%上昇している。日本の消費者は今年の秋から冬にかけ、(アーモンドが使われている)パンや菓子などで価格の上昇を目の当たりにすることになるだろう」(ジャンセンCEO)

ジャンセンCEOは、気候変動などに対応した政府の農業政策が必要だと指摘します。

「気候変動が農業全体に影響を与えていることは明らかだ。アメリカ政府は農業政策や自然保護の戦略変更も必要となる」(ジャンセンCEO)

※ワールドビジネスサテライト


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