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女子サッカーWEリーグ プロ発足で目指す”多様性”社会<WBS>

ビジネス

テレ東

2021.9.13

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岡島喜久子チェア

9月12日に、国内初の女子プロサッカー「WEリーグ」が開幕します。アマチュアの「なでしこリーグ」からの9チームに、新設された2チームを加えた11のクラブが初代女王を目指します。そのWEリーグを率いるのは、サッカー選手の経験と、30年以上金融機関に勤めたキャリアを持つ岡島喜久子チェアです。今回のプロリーグ発足には、女子サッカーの強化に留まらない、多様性を認める社会の実現という目標がありました。

WEリーグ参加クラブの一つ、大宮アルディージャVENTUS。J2大宮アルディージャを運営するNTTのグループ会社がWEリーグ参入に向け、今年発足させた新チームです。チームを率いるのは女子日本代表監督を務めた佐々木則夫総監督。10年前、ワールドカップ優勝をともに経験した鮫島彩選手をはじめ、現在25人が所属しています。

WEリーグでは各チーム15人以上の選手とプロ契約するのが参入条件です。27歳の小島ひかる選手は、昨年まで事務の仕事をしながら、なでしこリーグ2部でプレーしていましたが、はれてプロ選手になりました。

「(昨年までは)仕事とサッカーの両立を大切にしないと体がもたなかった。今は仕事をしなくても、同じぐらいの待遇をいただけているので、とてもありがたいです」(小島選手)

プロ契約にはA、B、Cの3種類あり、最低年俸はプロAが460万円、プロB、Cが270万円。年俸以外でも試合の出場回数や勝利の数に応じた変動報酬が加算されます。大宮アルディージャVENTUSでは、男子選手たちと同じトレーニングルームを女子選手に開放し、収入面以外のバックアップ体制も強化しました。

佐々木総監督は「(日本代表チームが)再度世界一を狙うには、プロリーグを作るということが大事」とWEリーグの意味は大きいと話します。

このWEリーグの運営面でのトップに就任したのが、岡島喜久子チェアです。1980年前後に、自身もサッカー女子日本代表として活躍しました。その岡島チェアがWBSの単独インタビューに応じました。

岡島チェアは31歳でサッカー選手を引退。その後は30年以上アメリカなど海外で金融の仕事に携わってきました。その経験が生かされたのが、WEリーグの新たなスポンサー開拓だったといいます。

「新しいパートナー企業に行くときは、女子サッカーのスポンサーになるのは、(女性の権利向上をうたう)SDGsに対する投資として考えてくださいとお話をしています」(岡島チェア)

岡島チェアがWEリーグで掲げた理念は、女子サッカーを通じて多様性にあふれた社会の実現に貢献すること。今、市場が注目するSDGsに通じる考え方です。その理念に共感し、最上位のタイトルスポンサーに名乗りを上げたのが、ソファブランドの「ヨギボー」です。

ヨギボーを日本で展開するウェブシャークでは今後、サッカースタジアムにヨギボーを使った「センサリールーム」と呼ばれる特別な観戦部屋を設置します。

「感覚過敏や自閉症の人が落ち着ける部屋をスタジアムに導入する啓発を通して、(WEリーグで)ジェンダーの枠を超え、一人ひとりが輝く社会の実現に向けて、取り組みを推進していけると考え、協賛することにしました」(ウェブシャークの岸村大安取締役)

日本の女子サッカーの強化と同時に、多様性を持つ社会の実現を目指す岡島チェア。

「他の女子スポーツの方から『女子サッカーが成功しなかったら日本の女子スポーツは全部成功しない』と言われているので、その意味に関してもかなりプレッシャーがあるところです」(岡島チェア)

※ワールドビジネスサテライト


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