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合板が品薄で価格高騰 DIY教室や住宅メーカーから悲鳴<WBS>

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テレ東

2021.11.30

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身近な木材である「合板」の価格がいま高騰している。

DIYなどでよく使われる「合板」と呼ばれる板は、住宅建設などでも使用され、私たちの身近で多く使われている木材です。その合板の価格がいま高騰しています。背景には、一体何があるのでしょうか?

最近では女性などにも人気のDIY教室ですが、DIYの材料としてよく使う木材が合板です。合板はベニヤ板などを何枚も接着させてできたもので、しなやかで強度が高いのが特徴。加工がしやすく扱いやすい点が魅力です。子どもでも扱いやすく、DIYには欠かせない合板ですが、店頭の棚を見ると品切れです。

「物自体がない状況です。仕入れ値自体、春先の2倍にはなっています」(tukuriba二子玉川本店の川上希望店長)

来月以降の合板の供給量が不透明な状態で、「DIY教室には合板はなくてはならないもの。どんな家具を作るときにも使うものなので困っています」(川上店長)といいます。

なぜ合板が品薄で値上がりしているのでしょうか。合板メーカー「キーテック」の山梨工場を訪ねました。

工場に運び込まれているのは、合板の原料となるスギの木やカラマツなどの丸太です。ただ本来資材置き場である場所が、何もないままになっていました。世界的に木材の需要が高まり、価格が上昇した「ウッドショック」により、海外からの輸入が激減。国産の木材が取り合いになっている状況で価格が上昇しているのです。

さらに合板を作る現場では、もう一つの価格高騰が直撃していました。

合板を作るには、まず丸太を一枚の板にします。それを乾燥機にかけた後、機械で接着します。ここで使う接着剤の価格が高騰していたのです。

「原油由来の接着剤で、年初から比べると5割ぐらい仕入れ価格がアップしています」(キーテックの中西宏一社長)。

木材と接着剤の高騰に加え、それを作る際の燃料費の高騰もあり、合板の価格は年初より3割値上げしています。中西社長は「もう少し値を上げさせていただきたい。この状態が続くんであれば、さらなる高騰はやむを得ない」と、さらに値上げしないと厳しい状況だと語ります。

合板はDIYだけでなく、住宅建設の現場でも数多く使われています。

「3階建ての場合は、床と屋根でだいたい80から100枚ぐらい合計で使います。年初で1枚900円ぐらいだったが、いまは1400円ぐらいまで高騰しているので、約1.5倍くらいになってきている」(オープンハウス・ディベロップメントの戸和寛文さん)

3階建ての場合、1棟あたり5万〜10万円ほど高くなっているといいます。また、品不足によって、一部の木材加工メーカーでは、ある事態が起こっていました。

「8月の盆明けから9月ぐらいにかけて、かなり不足状況があり、ホームセンターに直接買いに行ってかき集めて、1棟分を確保することもやっていた」(戸和さん)

オープンハウスでは、こうした事態に対応するため、9月頃から屋根に使う合板の一部を別の板で対応。さらに建材商社などを通し、独自に合板を確保することで工期に遅れを出さないようにしていますが、今後も苦しい状況は続くとみています。

「少なくとも来年の年始、春先ぐらいまでは合板の不足状況は間違いなく続く。いろんな部材のメーカーで対応できる柔軟性を持った設計の仕方であるとか、より幅広く考えていく必要がある」(戸和さん)

木材と原油の高騰で値上がりしている合板。供給量も少なくなっていて、景気を牽引する住宅着工にも影を落としつつあります。

※ワールドビジネスサテライト


※このページの掲載内容は、更新当時の情報です。

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