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サンタが人手不足! ツリーも... アメリカのクリスマスに”異変”<WBS>

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テレ東

2021.12.15

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アメリカのサンタ不足を語るラリー・プロップさん。18年間サンタを務めている。

アメリカでクリスマスツリーをはじめ、クリスマスに関わる様々な商品や現場で異変が起きています。その背景を探りました。

アメリカ西部、ロッキー山脈の麓に位置するコロラド州デンバー。25日のクリスマスを前に、町は美しく彩られ、この季節ならではの特別なイベントが行われています。

この日、デンバー市内のショッピングモールで開かれていたのは、サンタクロースとの写真撮影会です。アメリカでサンタは職業の一つ。小さい子供のいる家庭は、サンタの記念撮影のためにモールを訪れるため、ショッピングモールにとっては、年末商戦の集客に欠かせない存在です。しかし、今年はある異変が起きていました。

18年にわたってサンタを務める72歳のラリー・プロップさんは「先週は朝9時半から夜の8時まで休憩なしで仕事だった。例年に比べて2倍は仕事をしている」と話します。経済の再開で、対面によるイベントが増える中、新型コロナ感染を恐れ、引退するサンタが相次ぎました。その結果、サンタの人手不足が深刻になっているのです。

さらにプロップさんは「健康上の問題を抱えているサンタは何人もいる。医者に『コロナワクチンを打たないと死ぬかもしれない』と言われた人もいる」と明かします。アメリカでは、5歳から11歳の子供へのワクチン接種が先月始まったばかり。高齢で基礎疾患を抱える人の割合が多いサンタにとって、この仕事はリスクが高いのです。

「家族から『仕事を辞めることを考え始めたほうがいい』と言われた。クリスマスの過ごし方を変えるときかもしれない」(プロップさん)

サンタ派遣会社のスーザン・メスコ社長も、サンタが足りないため、自ら現場でイベントをこなしています。

「今週末は130のイベントを9人で回している。プロではない人にサンタ役をさせても、客の期待には応えられないだろう」(メスコ社長)

サンタだけでなくクリスマスツリーも不足

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ジェイコブ・ヘンフィルさんの農場では熱波などで約4万本のツリーが枯れてしまった。

異変はサンタの人手不足だけではありません。西部オレゴン州にあるクリスマスツリー用の木を生産する農場。人口の約4分の3、実に9400万世帯がクリスマスツリーを自宅に飾るアメリカでは、この日もツリーを買い求めようと、多くの客で賑わっていました。

この農場では、ツリーの価格が昨年に比べて約8%値上がりしました。原因はこの夏、オレゴン州を襲った記録的な熱波です。クリスマスツリー農場を経営するジェイコブ・ヘンフィルさんによれば、ツリーの苗木の95%にあたる約4万本が枯れてしまったといいます。

「問題は木が成熟する8〜9年後で、その頃に木が足りなくなっているだろう」(ヘンフィルさん)

品種によって差はあるものの、成長までに10年前後かかるクリスマスツリー。アメリカでツリーの最大の産地であるオレゴン州では、山火事や干ばつの影響で農家の撤退や縮小が始まっていて、この5年間で生産量は27%減少。ツリーが手に入りづらくなっているのです。

「今年はサンタも不足しているし、ツリーのオーナメントやスタンドなどさまざまな不足を目の当たりにしている」(ヘンフィルさん)

実際にツリーのオーナメントを売る店を訪ねると、品切れや売り切れという札が目立ちます。実はオーナメントの約90%を中国に依存するアメリカ。コンテナ不足など、サプライチェーンの混乱で取材した店では、約1年前に注文したのに届いていない商品もありました。

異変づくしのクリスマス。オミクロン株の影響など不安もある中、ヘンフィルさんは無事を願うばかりです。

「今年も乗り切って、来年はいつもの伝統的な行事に戻れることを願っている。人々はクリスマスを愛しているのだから」(ヘンフィルさん)

※ワールドビジネスサテライト


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