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プラスチックの代替品にも! 「竹」から作る新素材<WBS>

ビジネス

テレ東

2021.12.27

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田中瞳アナが持つ皿やスプーンはプラスチックに見えるが、実は竹からできている。

世界的な環境意識の高まりでプラスチックに代わる様々な素材が出てきていますが、将来、「竹」もその主役のひとつになるかもしれません。

熊本市の中心部から車で約30分。住宅街の先に現れたのは、鬱蒼と生い茂る竹林です。

「こちらが全く手つかずに放置された竹林になります。裏山の急斜面に竹があると、崩壊を引き起こしやすい」(熊本県森林組合連合会の井野道幸さん)

木に比べて、竹は地中に伸びる根が浅いため、枯れると地滑りの危険性が高くなります。昨年7月には、熊本県内の放置された竹林で土砂崩れが起きました。さらに藤井さんは「放置竹林がイノシシのすみかや餌場になり、人里に進出する経路になっている」と獣害の発生も、放置竹林が一因だと語ります。国は補助金を出して伐採をしていますが、有効な使い道がないのが現状です。

そんな中、放置竹林の活用に動き出したのが、ベンチャー企業「アミカテラ」です。9月に稼働を始めた工場で作られていたのは、砕いた竹を原料として使ったストロー。既に「ワタミ」「やなか珈琲」など多くの飲食店で使われています。

原料は竹を砕いてから固めたペレットです。原料のペレットは台湾で製造。アミカテラではストローだけでなく、台湾でこのペレットを使い、様々な竹製の食器を開発しています。

「最初の頃はちょっと触っただけでポキポキ折れた。今はこういう状態で、技術改良が進んで折れません」(アミカテラの増田厚司会長)

台湾には竹産業の長い歴史があります。例えば、高速道路のサービスエリアで出される食事の食器、実は竹で作られています。耐久性はプラスチックと変わらず、電子レンジでも使用できます。

竹製の食器を作ったのが「イーソン量子繊維」の王正雄さん。アミカテラの増田さんと20年近く竹の素材開発を続けてきたパートナーです。王さんは「竹繊維は抗菌性の材料と言われ、体にやさしいだけでなく、環境にも害がない」と話します。

竹のペレットを作る工場も取材しました。王さんが見せてくれたのが、竹の粉。ここにでんぷんなどを独自の配合技術で混ぜ合わせ、ペレットにします。植物由来のため、容器をそのまま土に埋めても、バクテリアによって、約2年で分解されるといいます。この技術で日本の竹を使ってペレットを作ろうと、増田さんと王さんは考えているのです。

今月初め、熊本の竹林に増田さんの姿がありました。来年1月からいよいよ日本の竹を使って、ペレットを製造する工場を稼働させる予定です。住友商事やハウス食品グループ本社など、大手企業も出資。プラスチックに代わる素材として期待が集まっています。

「日本全国、ましてや九州地区にはものすごい量の竹がある。脱プラスチックの問題も解決していき、放置竹林の問題も解決するという、両方の目的で前に進んでいく」(増田会長)

※ワールドビジネスサテライト

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