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エバラ食品工業 東証市場再編で下した決断<WBS>

ビジネス

テレ東

2022.1.13

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4月の東証再編でスタンダードを選んだエバラ食品工業

東京証券取引所は4月から株式市場を再編します。現在、「東証1部」「2部」「マザーズ」「ジャスダック」となっている市場を「プライム」「スタンダード」「グロース」の3つにします。11日には3つの市場にどんな企業が所属することになるのか発表されました。

現在、東証1部に上場しているエバラ食品工業は、プライム市場の基準を満たしながら、あえてスタンダード市場を選択しました。森村剛士社長はその理由について「株主が安心して株式を保有売買してもらうためには、スタンダード市場を選択し、安定した環境で売買してもらえればと思っている」と話します。

プライム市場の上場基準では1日の株式平均売買代金2000万円以上を求められますが、エバラ食品工業は長期保有を希望する個人投資家が多く、プライム市場に上場すれば将来的にこの基準を維持できず、上場廃止となるリスクがあるのです。

もう一つ、スタンダード市場を選択した理由が、研究開発などへの資金投入です。エバラ食品工業の場合、プライム市場に上場するには、情報開示などのためのコストが、スタンダード市場より2千万円多くかかるとみられ、そうしたコストより、商品開発などに資金を投入していく選択をしたのです。

「新規事業、海外事業、設備投資というような、商品、質、サービス向上に関わる費用に経営資源をより投下していきたい」(エバラ食品工業・森村社長)

エバラ食品工業のように東証1部からスタンダード市場を選択した企業は344社あります。スタンダード市場を選択した外食チェーン「串カツ田中ホールディングス」は「中堅企業であり、分相応に判断した」としており、今後業績が拡大すれば、プライム市場への移行も検討したいとしています。

一方、プライム市場に移行する企業は、トヨタやソフトバンクグループなど1841社と、全体の84%におよび、東証1部とほとんど顔ぶれが変わらないことになります。再編によって、各市場の特徴を明確にし、企業価値を向上させて、国内や海外投資家の活発な投資を呼び込むという東証の狙いは成功するのでしょうか。

※ワールドビジネスサテライト


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