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苦境の航空会社が続々参入 “産直空輸”で新名物が誕生!?<WBS>

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テレ東

2022.2.28

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宮崎県内から集まった地元食材をソラシドエアの飛行機に載せ、その日のうちに届ける「ソラチョク便」。

新型コロナの影響で利用客の低迷が続く航空業界で地方の農水産物を飛行機で運ぶ、いわゆる「産直空輸」の動きが広がっています。ANAホールディングスは1月、この「産直空輸」を専門とする新会社を設立しています。そして23日、宮崎県が拠点の「ソラシドエア」が首都圏向けに、新たな食材の輸送を開始しました。

朝7時、宮崎県綾町。「ここはレタスの収穫現場です。絶対使ってはいけないのが除草剤。農薬を使わずに昔ながらの農法でやっています」と話すのは、15種類ほどの野菜を育てている松井農園の松井道生さんです。化学肥料や除草剤を使わずに育てたレタスは、出荷先からも好評だといいます。

収穫を終えるとすぐに袋詰めして、出荷準備に取り掛かります。ニンジンやトマト、レタスなど、この日は10種類の野菜を箱いっぱいに詰め込みます。箱をよく見るとソラシドエアのロゴがついています。

野菜が運ばれた先は、宮崎ブーゲンビリア空港。午前11時、野菜を入れたボックスが飛行機に積み込まれていきます。これから「ソラチョク便」で東京へ運ぶのです。

宮崎県を拠点とする航空会社「ソラシドエア」が手がける産直空輸「ソラチョク便」。宮崎県内から集まった地元食材を飛行機に乗せ、出荷された当日のうちに届けるサービスです。

午後1時半、東京・羽田空港。宮崎・綾町で収穫した野菜を入れたボックスがありました。そのボックスを車に乗せているスタッフのジャンパーをよく見ると、ソラシドエアのロゴが。実は店まで配送するのも、ソラシドエアのスタッフです。

以前は営業職だったという男性社員が車で運んだ先は、新宿のホテルの中にある「モアザンベーカリー」です。今まではトラックなどで東京まで2日かかっていた宮崎・綾町産の野菜。それがソラチョク便を利用することで、わずか8時間で届けられました。綾町の野菜を使い、早速ベーカリーのスタッフがサンドイッチを作ります。

「綾町がオーガニック野菜にすごく力を入れていると前から聞いていた。水分量と味の濃さが全く違う」(モアザンベーカリーの山口友希店長)

モアザンベーカリーでは今後、このソラチョク便で届いた野菜を使ったサンドイッチを定期的に販売していく方針です。

地元でしか出荷していなかったチョウザメも

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宮崎県日南市の養殖場で育てられたチョウザメ。

ソラシドエアの車が続いて向かった先は、ミシュラン一つ星のフレンチレストラン「ノル」。この店に届いたのはチョウザメです。

チョウザメは名前にサメとついていますが、サメの仲間ではなく、チョウザメ科に属する淡水魚です。サメ特有のアンモニア臭もなく上品な味わいで、ヨーロッパや中国ではキャビアを取った後の身も好まれています。

「朝締めて、そのまま夕方には届くので、すごい新鮮な状態。1日で届くことによって、生で食べれるっていうそういう利点がある」(秋田絢也シェフ)

このチョウザメは、宮崎県日南市の養殖場で育てられたものです。キャビアはチョウザメから取れた卵を塩漬けにしたものです。宮崎県は、国産キャビアをブランド化して、アメリカなど海外へ輸出も行っています。

キャビアに力を入れる一方、ある課題があります。おなかを開けて卵を取った後のメスや、卵を産まないオスの身は食用として地元に出荷する以外は廃棄せざるを得なかったのです。

今回の産直空輸で、魚のみが取引される量が増えることで、廃棄量を減らせることに生産者らは期待を寄せています。

「キャビアを取った後でも活用ができるのはうれしい。魚の身の販売の方もよくなるのではないか」(日南チョウザメ養殖場の濱中章輔さん)

産直空輸の可能性について、ソラシドエア新規事業推進室の池田明史室長は「事業をこれから成長させて、いろいろな路線展開も含めてやっていく必要がある。航空輸送に親和性のある医療品や半導体も取り扱えたら」と話していました。

※ワールドビジネスサテライト


※このページの掲載内容は、更新当時の情報です。

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