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<セカイ経済>半導体王国からの没落!日本×半導体の未来はあるのか!?徹底解説!!

ビジネス

テレ東プラス

2022.4.28

「テレ東BIZ」内で、新番組「セカイ経済〜World Economy〜」第2回「日本×半導体 〜日本半導体の未来は〇〇〜」が配信開始されました。「テレ東プラス」では内容を一部ご紹介します。

第1回を見られていない方はこちらをご覧ください。

新番組「セカイ経済〜World Economy」のコンセプトは、セカイ経済の今をわかりやすく解説することです。大国だけでなく幅広い国にフォーカスを当て、あなたのビジネスにおける情報に深みを与えられるような番組をお届けします。

第1回は「中国×半導体」。そして第2回はその続編として「日本×半導体」。かつて日本は半導体で世界一、半導体王国とも言われていたことがあります。しかし、今は衰退してしまいました。なぜそうなってしまったのか、その教訓を生かして日本はどのような道を進むべきなのかを、今回、徹底議論していきます。

第1回に引き続き、ゲストに「微細加工研究所」の湯之上隆さん、ハーバード大卒のパトリック・ハーランさんをお迎えし、「Newsモーニングサテライト」キャスター・豊島晋作がMCを担当します。

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日本の半導体の黄金期を湯之上さんは、こう振り返ります。

湯之上「日本はかつてDRAMというカテゴリで世界シェア8割を取っていたんですね。日本が強かった頃、このDRAMは何に使われていたかというとパソコンとメインフレームです。メインフレームとは大型コンピューターのことなんですね。

例えば銀行の基幹システムを担っていたり、非常に大きくて、高性能のコンピューターなんです。日本のDRAMはこのメインフレーム用に作られていたんです。当時メインフレームメーカーであるIBMなどは日本の半導体に一切壊れないものを依頼しました。25年誤動作しないという高い要求でした。」

銀行の預金口座の残高が変わってしまったら大変なことです。当然といえば当然の要求とも思えますが、言うは易く行うは難し。日本の半導体メーカーはどのように応えたのでしょう。

湯之上「日本は本当に作っちゃったんです。持続的イノベーションの積み上げで作ってしまいました。アメリカのシェアをこれで追い抜き世界一になりました。」

それなのに、なぜ衰退してしまったのでしょうか。

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湯之上「コンピューター業界に原因があります。メインフレームの時代が終わりを告げて、パソコンの時代にパラダイムシフトしたのです。そのパソコンの伸びと共に出てきたのが韓国のサムスンです。」

サムスンはどのようにしてパソコン用のDRAMのシェアを上げていったのでしょうか。なぜ、日本のDRAMはそこに追いつけなかったのでしょうか。

湯之上「メインフレーム用のDRAMは、1個数十万円で良かったんです。業務用だから良かったものの、パソコンにその価格のDRAMを使うことはできません。数百円でできるDRAMじゃなければいけなかった訳です。25年の品質保証の1個数十万のDRAMを作った日本に対し、韓国は3年保証だけど1個数百円のDRAMを大量生産したのです。」

当時、湯之上さんは日本のDRAM工場にいたそうです。韓国が安価のDRAMを作っていた事はみんな知っていたそうです。それなのに日本の半導体メーカーは1個数十万のDRAMを作り続けてしまったそうです。なぜなのでしょう。

湯之上「長年高品質のDRAMを作る。その文化が開発センターにも工場にも根付いてしまっていたわけです。文化に近いかもしれません。世界一になったため、それが正義だと思っていたので変えられなかったんです。当時DRAM工場を1個作るのに1000~2000億もかかってしまうので新規参入の障壁が高く、スタートアップには手に余るんですね。こういうのをイノベーションのジレンマと言います。高みに上ってしまうと下りることができなくなってしまうのですね。

その後、(日本は)過剰技術、過剰品質で全部撤退していくことになったわけです。DRAMを日本はやめちゃいました。1社エルピーダだけ残ったんですけど、それ以外はロジック半導体、パソコンの演算するところに移ったわけです。」

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その後、日本では国家プロジェクト(国プロ)が続々と立ち上がりました。
湯之上「これからはロジック半導体、その中でもファンドリーをやろうとなったのです。ですが日本は、やってもやってもシェアは浮上しませんでしたし、やればやるほど落ちてきているようにさえ見えました。国プロ、コンソーシアムが1個立ち上がると、半導体メーカーは各社10~20人出向させられます。10個できれば100~200人です。どんどん本体が痩せ細るのです。国プロで作られた技術は誰も使わないため、どんどんシェアの低下は進んでいったのです。」

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湯之上「今の現状は、ロジック半導体はほぼありません。DRAMも同様。CMOSセンサーはソニーが1位ですが、ロジック部分をTSMCに委託しているので△。NANDフラッシュメモリーは東芝が開発したものです。しかしサムスンがトップシェアを誇り、2位のKIOXIAとの差は年々開いていっているので△です。この中で一番◯に近い△がパワー半導体です。
今後、EV(電気自動車)が出てきた時にパワー半導体が多数使われます。EVが出てくるとバッテリーの容量を余すこと無く使うことができるような、損失がないことが最も需要です。今までシリコンをベースにしていたのが半導体のほとんどでしたが、シリコンカーバイトとかガリウムナイトライドとか違う材料で作った方がいいとなりました。アメリカのテスラは、EVのパイオニアですが早速搭載しています。日本もそちらに向かおうとしており、そこはチャンスがあると思います。」

しかし、世界最高水準の半導体も、日本の企業の力がないと作れないと言われています。パトリック・ハーランさん、湯之上さんが、「経産省の人にも見てほしい」と言う、日本半導体復活のシナリオについては、是非「セカイ経済」をご覧ください。


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※このページの掲載内容は、更新当時の情報です。

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