“コーナンサイズ”からプライベートブランドまで「なんでもそろう」ホームセンター“コーナン”:読んで分かる「カンブリア宮殿」
9月25日(木)に放送した「カンブリア宮殿」のテーマは、「『なんでもそろう』ホームセンター“コーナン”」。
【動画】業界日本一を目指す! ホームセンター革命
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千葉・船橋市のショッピングセンターにあるホームセンター「コーナン」京葉船橋インター店。コーナン商事が全国に展開する約640店舗の中でも、この店は国内最大規模で、売り場面積は東京ドームのグラウンドとほぼ同じ。
店内に並んでいるのは洗剤にティッシュ、バスマットなどの日用品やシャワーヘッドなどの水回りアイテム。落ち葉掃除などに欠かせない竹ほうきもあった。生活用品からニワトリの餌まで約14万アイテムをそろえている。
中でも売れ筋は粘着クリーナー。「コーナン」の「粘着カーペットクリーナー」(635円、6巻入り)は切れ目が斜めに入っているからきれいに剥がせる。
水や洗浄剤を入れてポンピングすると勢いよく噴射される「蓄圧式洗車クリーナー」(1628円)を推す客も。
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電源やホースが不要でどこでも洗車できるのが人気の理由だ。
最近売れているのが庭や通路に敷く「防犯砂利40L」(1958円)。踏むと大きな音が出るよう、石に特殊加工をしてあるという。
コーナン商事の創業は1978年、社員数約4900人。売り上げは2016年からほぼ右肩上がりで5000億円を突破し、業界第3位につけている。
社長・疋田直太郎(68)は「地域のお客様に喜ばれ、買い物に来られたら欲しい物があり、役に立てたら一番うれしい。そういうお店をつくっていきたいと思います」と言う。
〇コーナン流で客の心をつかむ1~「圧倒的なサイズと量」
詰め替え用の「洗濯用洗剤」。2Lサイズまでは見かけるが、「コーナン」には4L入り(1958円)がある。
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「風呂用洗剤」にもやはり4L入り(767円)が。人気の園芸用の「培養土」は5Lサイズ(415円)もあるが、人気は34L入り(877円)だ。
「コーナン」の特徴は大きなサイズと量の多さにある。
中でも量の多さで人気なのが「ペットシーツ」。通常は40枚入りなどが多いが、「コーナン」には200枚入り(1628円)がある。しかも独自の工夫でぎっしり詰めてかさばらないようにしている。累計の販売数は20億枚を越える。
「キッチンペーパー」も、一般的なものは1ロール約10メートルだが、「コーナン」の「キッチンペーパー」(767円、6ロール)は40メートルにもなる。
その分、ロールが太くなりそうだが、見た目はそう変わらない。その理由は隙間なく巻いているから。試作を重ね、品質を損ねないギリギリの巻き方を徹底的に追求した。
〇コーナン流で客の心をつかむ2~「こだわりのプライベートブランド」
多くの商品に付いている「LIFELEX」という文字は「コーナン」のプライベートブランドを表している。年間に商品化するPBはサイズや色違いを含めて約4200種類。売り上げは全体の約4割を占め、「コーナン」の屋台骨になっている。
この日はPB商品の開発会議が開かれていた。
猫のトイレに関する悩みをSNSで募集すると、最も多かったのが猫砂の飛び散りだった。猫は排泄物に砂をかける習性がある。その時に砂が飛び散ってしまうことがあるのだ。
アンケート結果を元に、ペット用品開発担当・斗谷美幸が試作したのが囲い。猫のトイレを囲うことで、砂の飛び散りを防ごうと考えたのだ。
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この日集まったのは、開発担当だけでなく、他の部署の猫を飼っている社員も。ユーザー目線を徹底的に追求するため、社員がユーザーとして意見を出し合ったのだ。
「開発のポイントだと思っているところが、実際に飼い主さんからすると、『そこじゃなくてこっち』というところもあります。普段の開発で深掘りしたい部分がよくわかったので、いい商品に仕上がるんじゃないかと思います」(斗谷)
ユーザー目線をどう商品に落とし込むか、商品開発の腕が試される。
その斗谷は疋田について「細かく見ていただいており、お客様が店に来た時に楽しんで買い物ができることを大事にされています」と言う。
【動画】業界日本一を目指す! ホームセンター革命

安くて便利なグッズがいろいろ~売上高5000億円超のホームセンター
千葉・船橋市のショッピングセンターにあるホームセンター「コーナン」京葉船橋インター店。コーナン商事が全国に展開する約640店舗の中でも、この店は国内最大規模で、売り場面積は東京ドームのグラウンドとほぼ同じ。
店内に並んでいるのは洗剤にティッシュ、バスマットなどの日用品やシャワーヘッドなどの水回りアイテム。落ち葉掃除などに欠かせない竹ほうきもあった。生活用品からニワトリの餌まで約14万アイテムをそろえている。
中でも売れ筋は粘着クリーナー。「コーナン」の「粘着カーペットクリーナー」(635円、6巻入り)は切れ目が斜めに入っているからきれいに剥がせる。
水や洗浄剤を入れてポンピングすると勢いよく噴射される「蓄圧式洗車クリーナー」(1628円)を推す客も。

電源やホースが不要でどこでも洗車できるのが人気の理由だ。
最近売れているのが庭や通路に敷く「防犯砂利40L」(1958円)。踏むと大きな音が出るよう、石に特殊加工をしてあるという。
コーナン商事の創業は1978年、社員数約4900人。売り上げは2016年からほぼ右肩上がりで5000億円を突破し、業界第3位につけている。
社長・疋田直太郎(68)は「地域のお客様に喜ばれ、買い物に来られたら欲しい物があり、役に立てたら一番うれしい。そういうお店をつくっていきたいと思います」と言う。
驚きの“コーナン”サイズ&年4200種類のPB商品
〇コーナン流で客の心をつかむ1~「圧倒的なサイズと量」
詰め替え用の「洗濯用洗剤」。2Lサイズまでは見かけるが、「コーナン」には4L入り(1958円)がある。

「風呂用洗剤」にもやはり4L入り(767円)が。人気の園芸用の「培養土」は5Lサイズ(415円)もあるが、人気は34L入り(877円)だ。
「コーナン」の特徴は大きなサイズと量の多さにある。
中でも量の多さで人気なのが「ペットシーツ」。通常は40枚入りなどが多いが、「コーナン」には200枚入り(1628円)がある。しかも独自の工夫でぎっしり詰めてかさばらないようにしている。累計の販売数は20億枚を越える。
「キッチンペーパー」も、一般的なものは1ロール約10メートルだが、「コーナン」の「キッチンペーパー」(767円、6ロール)は40メートルにもなる。
その分、ロールが太くなりそうだが、見た目はそう変わらない。その理由は隙間なく巻いているから。試作を重ね、品質を損ねないギリギリの巻き方を徹底的に追求した。
〇コーナン流で客の心をつかむ2~「こだわりのプライベートブランド」
多くの商品に付いている「LIFELEX」という文字は「コーナン」のプライベートブランドを表している。年間に商品化するPBはサイズや色違いを含めて約4200種類。売り上げは全体の約4割を占め、「コーナン」の屋台骨になっている。
この日はPB商品の開発会議が開かれていた。
猫のトイレに関する悩みをSNSで募集すると、最も多かったのが猫砂の飛び散りだった。猫は排泄物に砂をかける習性がある。その時に砂が飛び散ってしまうことがあるのだ。
アンケート結果を元に、ペット用品開発担当・斗谷美幸が試作したのが囲い。猫のトイレを囲うことで、砂の飛び散りを防ごうと考えたのだ。

この日集まったのは、開発担当だけでなく、他の部署の猫を飼っている社員も。ユーザー目線を徹底的に追求するため、社員がユーザーとして意見を出し合ったのだ。
「開発のポイントだと思っているところが、実際に飼い主さんからすると、『そこじゃなくてこっち』というところもあります。普段の開発で深掘りしたい部分がよくわかったので、いい商品に仕上がるんじゃないかと思います」(斗谷)
ユーザー目線をどう商品に落とし込むか、商品開発の腕が試される。
その斗谷は疋田について「細かく見ていただいており、お客様が店に来た時に楽しんで買い物ができることを大事にされています」と言う。
防災用品に込める思い~石油販売業からの参入
「コーナン」が力を入れているのが防災関連の商品だ。
災害時に重宝する「アルファ化米(わかめ)」(429円)は特殊な乾燥処理をした米で、湯や水を入れるだけでご飯ができあがる。
「非常用簡易トイレセット」(3278円)は「従来の商品は便座部分がプラスチックのものが主流でした。プラスチックだと捨てる時に分別が必要になるので、便座部分を段ボールとして開発。分別の手間が省かれてよく売れています」(商品統括部・山崎良)と言う。
広げるとマットレスになる「インフレータブルマット」(5478円)は、避難所などで使うために開発した。
実はコーナン商事の前身は石油販売業。現在のロゴは油の一滴を表している。

「主に軽油を扱っているガソリンスタンドのようなお店でした。ロゴは油の油滴を意味しています」(疋田)
創業者は疋田の父・耕造。1970年代のオイルショックで経営が不安定になり、別の事業を模索する必要に迫られた。
「掛け売りをしていて業態が悪くなって、現金の商売をしたいということで始めたのがホームセンターでした」(疋田)
「掛け売り」とは金のやりとりを後日まとめて行うこと。入金が不安定なため、現金商売のホームセンターに参入したのだ。
この日、疋田が訪れたのは1978年大阪・堺市に「コーナン」1号店としてオープンした泉北店。疋田にとって思い入れの深い店だという。
「オープン当時からずっとアルバイトをしていました。レジを打ったり、いろんな経験をしました」(疋田)
当時大学生だった疋田は父から、アルバイトとして働くように言われたという。
店長・山田太一の案内で視察を始める疋田。店舗を視察する際、疋田は必ず防災用品をチェックする。

その理由は1995年に発生した阪神・淡路大震災だ。
当時副社長として新規出店を仕切っていた疋田は、神戸市灘区で進めている新店舗について、社員から「いったん中止に」「取引先にも被害が」という声も上がるなか、建設を進める決断を下した。
「被災された方々のためになったら、そこでオープンして地域の人にちょっとでも手助けになったら、という思いで、震災後、早急にオープンしました」(疋田)
震災から約1年後の1996年3月、復興途上の被災地に「コーナン」灘大石川店がオープン。生活必需品がそろうホームセンターは、復興を進める人たちのよりどころとなった。
オープン当時、買い物に来ていたという客は「家は全壊でして、1年後に家を建て直しました。家具が必要だし、たんすが倒れないように止める器具とかカーテンとか、あらゆる物を買った」「地震の後であまり遠くに行けない、すごく近いし助かりました」と語る。
震災以来、「困っている人の役に立つ店」が疋田の指針となった。
朝6時半から大繁盛の店~「時短になる」と急拡大
「コーナン」には朝6時半にオープンする店がある。「コーナンPRO」は建築をはじめさまざまな職人向けの店だ。
あらゆるプロの要求に応えるべく、ドライバーだけで200種類以上。カッターナイフは約130種類、ネジにいたっては約3000種類も取りそろえている。
その日の作業で必要な資材を、現場に行く前に買えるよう、朝早くからオープンしているのだ。
「この近くで建築の工事をしていて、アンカーボルトを買いに来た」という客がいた。アンカーボルトとは、コンクリートの土台に機器を固定するためのものだ。「普通のホームセンターだと汎用(はんよう)的なよく使われるサイズしかない」と言う。

「当社、当店を選んでいただいてご来店していただいたのに、『ありません』という回答で帰ってもらうのは我々としても悔しいし、心苦しい。品ぞろえを増やすことがプロ店舗の第一条件になります」(「コーナンPRO」世田谷八幡山店店長・赤松良隆)
客がプロだから働いている従業員にも特徴がある。「コーナンPRO」浅草店店長・西村義隆は以前、建設現場で働いていた。コーナン商事では元職人を積極的に採用している。プロ同士だから、細かい要求にも的確に応えられる。
客の一人は「細かい説明しなくても通じる。朝、これから現場に急いでいる時は時短になるのですごくいいと思う」と言う。
これらの取り組みで職人の信頼を得ているプロ業態の店。いまや全体の売り上げの約3割を占めるまでに成長している。
新戦略ジャングルのような店~「ずっと見ていられる」理由
「コーナン」は2024年9月、新たな形態の店をオープンさせた。大阪市北区、大阪駅のすぐそばの「gardens umekita」だ。店内は緑一色で、客からは「動物園、水族館みたい」「ジャングルのよう」という感想が。

従来の「コーナン」でも植物は扱っていたが、この店は豊富な品ぞろえが売りだという。「サボテン」(3278円)のようなリーズナブルなものから、55万円の観葉植物「エバーフレッシュ」まで、約700種類にも及ぶ。
さらに100種類以上の熱帯魚も展示・販売している。ここでは尾びれのつけ根にある模様が人気キャラクターに似ている熱帯魚が人気だとか。

ずっと見ていられる店づくり。これまでの「コーナン」にはない体験型店舗という新ビジネスが始まっていた。
※価格は放送時の金額です。
~村上龍の編集後記~
資料を読んでいて、PROというのがわからなかった。プロフェッショナルの略だった。プロ向けの専門店という意味で、客の厳しい目に応える専門性の高い資材、塗料、作業用品などを幅広く品揃えする。ホームセンター業界は、売上は変わらないが企業数が減っている。M&Aによる規模拡大が進んでいるためだ。「建デポ」や「ビーバートザン」などコーナンの傘下に入った企業は少なくない。疋田さんは、笑顔が印象的だった。がんがん勢力拡大するというイメージではない。海外への出店が自信になっているのかも知れない。
<出演者略歴>
疋田直太郎(ひきだ・なおたろう)1956年、大阪府生まれ。1978年、大学4年でコーナン1号店に参加。1979年、大学卒業後、コーナン商事入社。1991年、副社長就任。2013年、社長就任。
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