【あの人はいま】リピート率90%超のカリスマ添乗員と地域再生を掲げた“食の風雲児”…生涯現役を貫く理由:ガイアの夜明け


5月15日(金)に放送した「ガイアの夜明け」のテーマは「あの主人公はいま…生涯現役 これからだ!」。

あの時、ビジネスの最前線で活躍していた「主人公たち」はいま、どこでどんな人生を歩んでいるのか。
大手旅行会社「日本旅行」の社員として、ユニークなツアーとトーク力で多くのリピーターを生み出し、年間8億円を売り上げたカリスマ添乗員の平田進也さん(当時52)。
地方の零細企業や農家などが扱う「知られていない」が「味のいい」商品をネットで販売する「うまいもんドットコム」を立ち上げ、まだ目新しかった食の通販を事業として軌道に乗せた、萩原章史さん(当時45)。
あれから15年以上、60代を迎えたあの日の主人公たち。人生100年時代、生涯現役にこだわり、新たな挑戦を続ける人たちの今を追った。

【動画】《あの人はいま》リピート率90%超のカリスマ添乗員と地域再生を掲げた“食の風雲児”…生涯現役を貫く理由

68歳‟カリスマ添乗員”…客の笑顔を新たなビジネスに!


1人目の主人公は、「日本旅行」の平田進也さん。

【2010年4月放送】

ガイアの夜明け
午前9時、JR新大阪駅。和歌山県にある世界遺産・熊野古道を訪れる1泊2日のツアーが開催され、14人のツアー客が集まった。
企画したのは大手旅行会社「日本旅行」の添乗員・平田進也さん(当時52)だ。
当時、旅行業界は低迷中。国内旅行の取り扱い額も減り続け、各社生き残り策を模索していた。

ガイアの夜明け
「今回、普通の旅と違うものを経験してほしいということで(ツアーを)作った。宿も最高の財宝を見つけた感じ。寝ている場合やないですよ、寝たらあかん!」。
バスの中でも得意のパフォーマンスを発揮し、客の心を鷲づかみに。平田さんは、添乗員一筋30年。客を引きつける接客で年間8億円を稼ぐ、日本旅行の凄腕添乗員だ。

日本旅行は、そんな平田さんの実力を見込んで、2009年10月に特別部署を立ち上げた。
「ヒラタ屋」という看板でツアーを作り、集客する仕組み。販売目標は年商10億円だ。

ガイアの夜明け
ツアーの一行は、宿の周辺の熊野古道を散策。平田さんは事前に歩き、独自のスポットを見つけていた。そこにあったのは、樹齢1400年という楠。
「我々が悩んだりイヤだなと思っていることなんて、この木から考えたらちっぽけなもの」。
平田さんが話すと、感銘を受けた客が楠を愛でる。

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夕食は、熊野牛を始め地元の食材をふんだんに使ったもので、平田さんは立ちっぱなしで客をもてなし、和ませる。さらに、客の誕生日をサプライズで演出。
「施しというのは“ほどを越す”くらいのことをする。想定外のことをしてお客が喜ぶ」。
平田さんのツアーは、リピート率90%を超えるという。

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そんな平田さんのもとに、小値賀島から「ツアーを作ってほしい」との依頼が。
長崎・佐世保から高速船で2時間、五島列島の北部に位置する小値賀島。通常大手旅行会社では扱わない無名の離島だ。

平田さんたちは早速小値賀島へ飛び、ツアー作りを依頼した「おぢかアイランドツーリズム」高砂樹史さんに、島を案内してもらうことに。
約3000人が暮らす小値賀島。その4割は65歳以上の高齢者だ。

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高砂さんの案内で「赤浜海岸公園」に行くと、そこには小豆のように赤い砂浜が広がっていた。実は小値賀島は火山島。これぞ、自然の技がなせる光景だ。
「日本中行ってるけど、こんな海岸見たのは初めて。これを見たら、お客も喜ぶ」(平田さん)。

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平田さんたちが宿泊する宿は、漁師の末永一朗さんのお宅。島には大きな旅館がないため、約50軒の民家が宿泊を受け入れている。自慢はこの料理。島の海は魚の宝庫で、獲れ立ての海の幸がテーブルいっぱいに並ぶ。

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果たして、旅のプロ・平田さんから見た小値賀島ツアーの可能性は?
あれから16年、凄腕添乗員・平田さんのいまは――。

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“食の生産者”を支える …64歳経営者の生涯現役宣言!


2人目の主人公は、「食文化」社長・萩原章史さん。

【2007年7月放送】

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東京・中野区にある「食文化」。社長の萩原さん(当時45)が立ち上げた会社で、日本各地の珍しい特産品を扱っている。

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運営するのは「うまいもんドットコム」。まだあまり知られていない地域の食材を発掘し、ネットで販売。その特徴は、「新しい食べ方」を提案することだ。
例えば、沖縄の島バナナ。枝付きのまま売って、熟したものからもいで食べてもらおうと考えたが、これがヒット商品に。「珍しいものが食べられる」と、サイトの会員数は12万人を越えた(2007年時点)。

38歳まで大手ゼネコンに勤めていた萩原さんは、公共事業頼みで、衰退していく地方の現状を目の当たりにし、ネット通販を思いついた。
「日本で地方を元気にできることって何かなと思ったら、食べ物。地元で細々とやっている人たちが一番困っている。この人たちに補助金とかではなく、産業。持続的発展可能な産業になるために役に立ちたい」。

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この時、萩原さんは、夏に売る新たな特産品を求めていた。
向かったのは、秋田・三種町 森岳。白神山地の清流が注ぐ場所だ。

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狙っている食材は、沼にある「じゅんさい」。じゅんさいはスイレン科の植物の若い芽で、ゼリー状の膜に覆われている。不思議な食感が特徴だ。
料亭などで使われてきた高級食材だが、吸い物や酢の物以外、バリエーションがないのが難点だった。森岳は、じゅんさいの全国シェア95%を誇る。

萩原さんは、じゅんさいの新たな食べ方を考えていた。
「秋田のあの地域は過疎で、産業もあまりない。じゅんさいがお金になるという認識を地元の人が持てば、産業として成り立つ」。

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萩原さんが、じゅんさいを引き立たせる食材を求めて訪ねたのは、地元の養鶏場。「比内地鶏」は日本三大地鶏に数えられ、味も折り紙付きだ。

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今回、この比内地鶏と地元で採れた山菜を「生じゅんさい」と組み合わせたセットを作ることに。なんと萩原さん、じゅんさいを“夏の鍋”にしようというのだ。
これがヒットすれば、森岳の地域再生の手助けにもなるが、果たしてその味は…?
あれから19年、萩原さんのいまは――。

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