消費税ゼロ、住民税ゼロ…平均“年収”24万円の国が子だくさんでも暮らせる理由:世界の給与明細

誰もが気になる「給料いくら?」というシンプルな質問を世界中で調査し、日本と世界のお金事情を比較しながら、その国独自の文化や現状を深掘りするバラエティー番組「世界の給与明細~日本と比べてどうなの?~」。「テレ東プラス」では、5月31日に放送された番組の中から「毎月赤字のはずなのに楽しく生活できる国・東ティモール」の内容を振り返る。

【動画】毎月赤字のはずなのに楽しく生活できる国・東ティモール

空前のベビーブーム 人口の半数が19歳以下


取材班は、世界の給与事情を調べるため、東南アジアの秘境ともいわれる東ティモールを訪れた。

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東ティモールは日本から南へ約5,000キロに位置する島国だ。面積は約1万500平方キロメートルで岩手県とほぼ同じ広さがあり、人口は約139万人と滋賀県とほぼ変わらない。

2002年5月にインドネシアから独立した同国は、21世紀最初の独立国として知られる。建国からまだ24年ほどの若い国だが、現在は空前のベビーブームに沸いており、人口の半数を19歳以下が占めるという。

一方で、東ティモールはアジア有数の貧しい国の一つともいわれる。平均年収は約24万円で、日本の約478万円と比べると約20分の1。比較的高収入とされる小学校教師でも、月収は約4万5,000円ほどだという。

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では、物価はどうか。11人家族のアントニオさん一家に協力してもらい、日本円で約1,000円分の買い物に同行した。

まず購入したのは1週間分の電気代。東ティモールでは基本料金がなく、必要な分だけ電気を買う仕組みで、その費用は約150円だった。

さらに別の日には、古着店でズボン4着とTシャツ2着を約450円で購入。市場では豆腐6丁を約150円で買い、残り約300円を野菜や果物に充てた。

日本なら飲食店でビール1杯とお通し程度の金額だが、東ティモールではこれだけの品物が手に入るのだ。

消費税がまったくかからない国


支出はどうか。アントニオさん一家の場合は、1カ月で約4万2,000円(280ドル)。一方、妻の清掃の仕事や子どもたちの日雇い収入などを合わせた世帯収入は約3万8,000円で、本来なら毎月赤字になる計算だ。

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しかし、子だくさんの家計を支える仕組みが東ティモールにはあった。

「消費税はまったくかからないのよ」。アントニオさんの妻はそう話す。東ティモールでは消費税に加え、住民税や固定資産税、自動車税なども課されていないのだ。さらに、公立学校は高校まで授業料が無料。医療費も生涯無料で、国民の負担は大きく軽減されている。

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支援はそれだけではない。17歳以下の子どもがいる家庭には母親手当が支給され、小学生1人につき約1,200円、中学生は約1,400円、高校生は約1,500円を毎月受け取れるという。

アントニオさん一家も、小学生2人と中学生1人の分として毎月約4,000円の手当を受給。こうした支援によって、赤字を出さずに生活できているという。

そんな手厚い国民サービスを支えているのが豊富な石油マネーだ。石油関連収入は国家予算の約9割を占めており、各種手当や教育、医療などの財源となっているのだ。
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