【オルカン×コモンズ30】日経平均7万円時代…巨大ファンドの舞台裏に独占密着:ガイアの夜明け


ガイアの夜明け
8月28日(金)に放送した「ガイアの夜明け」(毎週金曜 夜10時)のテーマは「続・株主になる選択肢~あの投資信託の舞台裏~」。

2026年6月、日経平均株価は史上初めて7万円台をつけた。NISAの普及などを背景に個人の投資への関心は高まっているが、株価が歴史的な高値圏にある今、「何にどう投資すればいいのか」と迷う個人投資家も少なくない。
そんな中、株式のプロが運用する「投資信託(ファンド)」が個人投資家の人気を集めている。

番組は、三菱UFJアセットマネジメント「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(インデックスファンド)と、コモンズ投信「コモンズ30ファンド」(アクティブファンド)の運用チームを独占取材。
市場全体に幅広く投資するのか、選び抜いた企業に投資するのか――。
対照的にも見える2つの運用手法だが、いざ舞台裏に入ると、どちらにも投資家から預かった大切な資産を未来に向けて投じ、それを磨いていくという投資の哲学があった。

【動画】オルカン×コモンズ30 日経平均7万円時代…巨大ファンドの舞台裏に独占密着

「30年先」をどう見抜く? 企業を選び抜く長期投資


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大切な資産をいかに守り、増やしていくか――。7月に開催された投資イベントには、金融関連企業26社が集まり、長蛇の列ができていた。

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高まる投資熱、その背景にあるのが、6月16日に史上初めて7万円(*取引時間中)を突破した日経平均。最安値を記録した2009年から約10倍の水準に達していた。
中でも注目を集めているのが、株式のプロが運用する「投資信託(ファンド)」だ。
投資信託は運用方針により、「インデックスファンド」と「アクティブファンド」の大きく2つに分けられる。

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2007年に設立した「コモンズ投信」(東京・青山)は、企業の将来性を重んじる運用会社だ。
その代名詞とも言える商品が「コモンズ30ファンド」。約1000億円を運用し、NISAの積み立て投資枠でも購入できる。
投資先を吟味・選定することで、市場全体の値動きを上回る運用益を目指す。指数をベンチマークとせず、積極的に運用するアクティブファンドの1つだ。
2009年に運用開始。運用益は年率12%に上り、数々の表彰も受けている。

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会長の渋澤健さんは、渋沢栄一の玄孫。社長の伊井哲朗さん(66)は、大手証券会社を皮切りに40年以上、株式相場を見続けてきた。
2人の理念は、託された資金を選んだ企業に長期投資すること。看板商品「コモンズ30」も、国内で厳選した約30社に対して30年という長期目線で投資している。
「3900社くらい上場している中で30社ぐらい。本当に限られた銘柄に投資している」(伊井さん)。

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この日、株価が大きく動いた。半導体関連が軒並み下落する一方で、化粧品やゲームが値上がり。すると、ファンドマネージャー(運用担当者)でもある伊井さんは、約30の銘柄のうち変動の大きいものを売買していく。
「上がっている銘柄を少し削って、下がっている銘柄を買い足す。リバランス。木で言うと、剪定作業をして木の健康状態を保つ」(伊井さん)。
行ったのは、あくまでバランスの調整。基本的に投資すると決めた企業の株は、持ち続けるのが運用方針だ。

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この日、伊井さんが足を運んだのは山形・鶴岡市にある電子部品大手TDKの工場。
「TDK」は今年3月に「コモンズ30ファンド」に組み入れたばかりの銘柄。
担当アナリストはいるが、自分も足しげく現場に向かう。

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現場を見ると、工場内で自動化・効率化が進んでいた。そして、伊井さんが見たかったホットな製品が「TFM」というインダクター。AI需要で急増しているデータセンターのシステムに欠かせない、重要な部品だ。

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「開発している時が一番楽しい」という現場の声に、やる気を感じる伊井さん。
工場内の廊下には、約500の改善点がリストアップされていた。これもまた、やる気の表れだ。
「企業も人も生き物だから、日々の息遣いは常に感じていたい」(伊井さん)。

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7月上旬。伊井さんは社内のアナリストを集め、「コモンズ30」の新たな投資先を検討する。議題に上がった大手企業とは?
さらに、目利きのプロ・伊井さんが着目した“世界初の独自技術”を持つ企業とは――。

人気の「オルカン」巨額マネーを動かす舞台裏


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一方、大手運用会社「三菱UFJアセットマネジメント」(東京・汐留)。運用資産は会社全体で約62兆円に達している。
取り扱う約570本の投資信託の中で圧倒的な人気を集めているのが「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」、愛称はオルカン。運用総額は13兆円を超える(2026年7月末時点)。
コモンズの厳選投資とは対照的なファンドで、日本を含む世界中の株に分散投資。比較的低い手数料で、世界全体の経済成長を取り込もうとする商品だ。

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オルカンの運用を任されているのが、村松祐介さん(42)。証券会社からの転職を経て、10年前、社内公募でインデックス運用のファンドマネージャーになった。
村松さんは今、オルカンを始め、国内外のインデックスファンド約100本の運用を統括している。

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日々のニュースで目にするダウやナスダック、S&P500、日経平均……これらは代表的な株価指数。インデックスファンドは、市場全体やある銘柄群の株価の値動きを示す指数に連動することを狙って運用する。
MSCI ACWIは、世界47の国や地域の約2400銘柄で構成される指数。オルカンも、約2400銘柄を保有し、この指数との連動を目指している。

村松さんの仕事は、売り買いによってオルカンの基準価額を指数にできるだけ重ねること。
アクティブファンドが積極的な運用で、上がる時には大きく上がるのに対して、オルカンのようなインデックスファンドは、「当てに行くのではなく、外しに行かない。指数が上がったら上がる、下がった時には下がっている。世界の主要な銘柄を全て持っておくことで、世界全体の成長を享受できるという考え方に基づいている」(村松さん)。

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朝8時。出社した村松さんがまず行うのが、為替の取引。外国株を購入するために、この日は13の国や地域の通貨を調達。その総額は約1351億円分だ。
「オルカンの先進国部分では、8割くらいが米ドル」(村松さん)。
巨額の外貨を準備して、午前10時、いよいよオルカンの運用が始まった――。
刻々と変わる市場環境、リスクと向き合う村松さんがオルカンにはせる思いとは?

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