【放っておけば失明!?】急増中の“スマホ近視”から目を守れ!近視と緑内障の因果関係も

10月21日(水)に放送した「いまからサイエンス」(BSテレ東 毎週水曜 夜10時 MC:加藤浩次、古旗笑佳テレビ東京アナウンサー)のテーマは、「【放っておけば失明!?】急増中の“スマホ近視”から目を守れ」。

【動画】放っておけば失明!?急増中の“スマホ近視”から目を守れ&“病的近視”の新手術法 

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2050年、世界人口の約半数がなるという「近視」。今、世界で爆増中のスマホ近視。放っておけば失明する可能性もあるという。
今回は、国内初の近視専門外来を開設した“近視の女王”が登場。まさかの新手術法を実現!? 近視抑制の最新治療に迫る。

日本人に近視が急増!“スマホ近視”の現実


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今回のサイエンティストは、世界中の眼科医から毎年1名しか選ばれない権威ある賞「The J. Donald Gass Medal」を受賞した、近視医療の世界的第一人者、東京科学大学・大野京子教授。
国内初の近視専門外来を開設して眼科研究をリードし、国際的に高い信頼を集めるサイエンティストだ。そもそも近視とはどんな状態をいうのか。

「目が前後に伸びることを言う。正常な眼球はほぼ球体だが、ラグビーボールのように伸びてしまう。(伸びが長ければ長いほど)強い近視になる」(大野教授、以下同)。

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正常な眼球は直径約2.4cmの球体で、網膜にピントが合うことで物をはっきり見ることができる。しかし、近視の場合は眼球が後ろに伸びてしまい、その分ピントが合うところが網膜よりも手前になり、網膜では物がぼやけてしまう。なぜこのようなことが起きるのか。

「目の形にはレギュレーションが働いており、生まれた時は前後に平たい形だが、それが物を見ることによって、網膜にピントが合うように球になっていく。その過程で近くを見すぎたり、あるいは遺伝的な素因があって、その機能がうまく働かないと伸びすぎてしまう。
ピントが合うのは、眼球の中の1カ所“中心窩”というところ。それがちょっとずれるだけで歪みや視力低下を起こす。手術をしても形は変わらない」。

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小さい頃に近視になると、その先も悪くなりやすいという因果関係はあるのか。
「小さい頃は、ものすごく速い速度で悪くなる。大人になると大体止まってくるが、30cm以内で物を見る作業、その距離が短い、時間が長いと、近視になる危険因子になる。
最近は特にスマホといった強い近業があるので、大人になっても進行が続いてしまう方もいる」。

近視の原因には、「遺伝的要因」と「環境的要因」があると考えられているが、最近では環境的要因として、スマホやタブレットなど近距離の作業が大きく影響していると言われている。

「近くの物を見ていると、水晶体が厚くなりピントを合わせようとするが、スマホなどは30cmよりもっと近いので、ピントが合いきれずに、ちょっと眼球の後ろにずれてしまう。眼球の後ろにピントがあるので、その方向に目を伸ばそうという刺激になる」。

子どもが本を読むことで、近視の可能性を高めてしまうことも。「室内の明かりも重要。1000ルクスぐらいの明かりというのが望ましい。(日中に)ベランダで本を読むとか、そのぐらいの明るさがいい」。
1000ルクスは、蛍光灯で照らされたオフィスや百貨店売り場ぐらいの明るさ。読書をするのは、これくらいの明るさが目の健康には望ましいそうだ。
大野教授は「30分本を読んだら30秒目を休めて、30フィート(約9m)遠くを見る。(近業を)連続して行わないというのも鍵」とアドバイスした。

世界で急増する近視――スマホの影響と失明を招く合併症のリスク


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最近は世界的に見ても、近視になっている若年層が増えているという。

「スマホと携帯ゲーム機の影響。このまま増えると、2050年には全世界の人口の約半分が近視になり、全世界人口の約10%が強度近視になると試算されている。特にスマホは、人類の眼球が設計されていないような、非常に強い刺激。なかなか(スマホを見る時間を)減らすのは難しいが、XRグラスを使う、モニターに投影して見るだけでもだいぶ違う」。

若年層は改善の余地がありそうだが、高齢者はあきらめるしかないのか。

「もう目は固まっているので、高齢になると仕方がない。高齢になると、近視によって緑内障、白内障、黄斑症などの合併症を起こすことが多くなる」。

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近視は視力が低下するだけでなく、合併症を引き起こすのも大きな問題。
中でも特に怖いのが、失明のリスクもある緑内障。緑内障は、視神経が傷つくことで起こるが、強度の近視の人は眼球が変形するため、視神経が集まる部分が脆く、発症リスクが約2.7倍高くなってしまう。

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番組ではこの他、「緑内障がどういう仕組みで起きるのか」「近視の進行を抑制する最新治療」「世界が注目!失明につながりやすい“病的近視”の新手術法」などについて紹介する。

10月28日(水)は「~がん治療から感染症予防まで…『光』を薬にする最新研究~(再)」を放送。
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