街を離れ一人になった羽仁男に用意された”墓場”とは?:連続ドラマJ 命売ります
奇才・三島由紀夫が描く怪作を現代に蘇らせたドラマ『命売ります』(毎週土曜 夜9時~)。今回は、実業家・岸宗一郎を演じる田中泯のインタビュー動画を公開!
3月24日(土)放送の第10話では、自らの命を絶とうとビルの屋上へ向かった羽仁男(中村蒼)。あと一歩が踏み出せず、"生きること"に対して自問自答していた羽仁男の背中を押す者が...。それは紛れもなく、これまで生活を共にしていた薫(前田旺志郎)だった。果たして羽仁男の運命はどうなる? 生か死か――。羽仁男はどちらを選択するのだろうか。
迫る第10話の放送前に、3月17日(土)に放送した第9話の内容をおさらい!

不審な死を遂げた丸田をはじめ、ネット上にさまざまな噂や情報が飛び交い、周囲にも不穏な空気が漂う。命を売る商売を辞めようと決意した羽仁男は、誰もいない場所で過ごし、しばらく一人で考えたいと街を出る。

何者かに後頭部を殴られた羽仁男が目を覚ますと、目の前にいたのは、最初の依頼者の岸宗一郎(田中泯)と、銃を持った宗一郎の部下・鳴海(野間口徹)だった。岸は妻・るり子(橋本マナミ)を失ってからも、羽仁男の動向を監視し、なかなか死なない羽仁男にやきもきしていたという。「だから手伝ってあげることにした。ここは君の墓場だ。」と、岸は羽仁男に言い放つ。

再び気絶させられた羽仁男が目を覚ますと、そこは全く見知らぬ民家だった。傍らにいたのは澄江(松金よね子)とその娘・幸(平岩紙)。澄江は羽仁男を息子・猛と信じ込み、羽仁男に接する。状況がわからず困惑する羽仁男だったが、澄江は重度の認知症であり、「15年前、国立医学部へ進学が決まった息子の門出の夜を何度も再現している」「とりあえず翌朝まで家にして欲しい」と懇願する幸の申し出に、しぶしぶ応じることに...。

一方、薫の元には鳴海が現れ、「山田さん(羽仁男)は第二の人生を送ることを決めた」と薫に伝える。「自分だけ生きようなんてしないはず」と、羽仁男の言動に納得がいかない薫に対し、「いつでもお力になりますよ」と微笑みかける鳴海だった。

「トリカブトを朝食に入れる」と受話器越しに話す幸。殺意を感じ取った羽仁男だったが、無事に朝を迎える。台所ではトリカブトを摩り下ろし、澄江の味噌汁に混ぜる幸の姿が。羽仁男は、すんでのところで澄江が味噌汁を口にするのを阻止する。

幸に「なぜ澄江を殺そうとしたのか」と問う羽仁男。「命を粗末にしているんだから、私と同類じゃない」と同意を求める幸だったが、同類でも味方でもないときっぱりと言い放つ。その言動に納得がいかない幸は「殺す相手がもう一人増えても...」と、トリカブトを羽仁男に渡す水筒の中の緑茶に混ぜる。

翌朝、無事に出発の時を迎えた羽仁男。玄関を飛び出し、門出を迎えた息子に対してねぎらいの声をかける澄江の姿を見て、「一緒に来てください。ここにいちゃ駄目だ」と、澄江の手を取り東京へ戻ることに。そして、本当の息子・猛を探す決意をする。

澄江と束の間のデートを楽しむ羽仁男の元に、「通りすがりの医者に助けられた」という情報を得た薫から連絡が入る。猛の行方を捜すために工事現場へ向かった薫は、作業員の西井(遠藤要)から話を聞く。「どうしてもお母さんに(猛を)会わせてあげたい」と西井に語る薫だった。

羽仁男と共に公園にいた澄江は、公園の砂場で息子との思い出話をし始め、「自分はひどい母親だった」と嗚咽しながら息子に対しての本当の気持ちを語り出す。
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