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「激しい芝居が多いので、たまにブラックアウトしました」池松壮亮インタビュー:宮本から君へ

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テレ東

2018.4.5 【ドラマ25】宮本から君へ

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「ドラマ25」枠で、新井英樹による90年代の傑作マンガ「宮本から君へ」を待望のドラマ化(4月6日金曜深夜0時52分スタート)。文具メーカー・マルキタで営業マンとして働く宮本浩を主人公に、仕事に恋に体当たりでぶつかり、傷つきながらも必死に生き抜こうとする若者の姿を描く。不器用過ぎる宮本に自らを重ねる若者は多く、"バイブル"として愛される作品でもある。


今回のドラマ化で宮本を演じるのは、池松壮亮。22歳の時に原作と出合い、愛読していたという池松が宮本をどのように体現するのかに注目が集まっている。


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4月6日(金)の初回放送に先駆けて記者会見が開催され、池松をはじめ、宮本の上司・小田課長役の星田英利、宮本が一目ぼれする女性・美沙子役の華村あすか、ライバル会社の営業マン・益戸役の浅香航大、宮本の上司・岡崎部長役の古舘寛治、真利子哲也監督が出席。それぞれの言葉は、熱い撮影現場の雰囲気を感じさせた。原作を愛し、宮本浩というキャラクターを愛する池松壮亮が、本作への思いを語る。


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激しい芝居がたくさんあるので、たまにブラックアウトしました


――宮本浩を演じることになった時の思いをお聞かせください。


「何かまずいことになったなと思いました(笑)。自分にとって、きっと別の誰かにわたったら一生後悔する作品なのは間違いないのですが、だからこそ自分が宮本浩を本当にやれるのか? 誰かのバイブルになっているような原作を、その思いを壊さずに実写化することができるのか? という思いが強かったです。ただ、原作を、宮本浩を愛しているのは僕だけではないんです。僕はこうして表に立って宣伝をする立場ということで、この作品に関わるみんなの思いを込めて"思い入れがある"とお話ししています」


――原作を読み返されて、改めて感じること、発見することはありましたか?


「原作は、撮影中も読んでいましたし、ずっと手放しませんでした。ドラマとして改めて作るということは、ある意味、原作をひも解く作業になるわけです。ひも解いていけばいくほど、あまりにもうまくできている作品だと実感するんです。一読者として読んでいる頃よりも、さらに。改めてすごい作品だなと撮影中に何度も何度も感じました。細部を含め、構成とかキャラクターの置き方、コマの背景のうまさとか...ホントに素晴らしいんですよ。それだけ素晴らしい原作をお借りするからには、ドラマも同レベルまでに持っていかないと失礼だと思っています。それぐらいの気概というか、心持ちがないと...。原作は原作、映像は映像だと言ってしまうのは簡単ですから」


――原作者の新井英樹さんから、リクエストはあったのでしょうか?


「全くありませんでした。新井さんからすると、宮本は誰にも演じられないと思っていたんじゃないかと。描き始めた頃から30年弱経って、おそらく一番かわいい"子ども"としてあったものが、新井さんがその先に進んで、今は"孫"なのか"ひ孫"なのか...そのくらいの域に達したからこそ、こうやって提供してくださったのではないかと思います。新井さんとはお会いしてお話しもしていますが、作品自体の話はしていません。そんなに簡単にできないですし、ある意味、託してくださったので。ただ、新井さんが何度か現場に見学に来られたりすると緊張するんですよね。本当に大丈夫かな? と思ったりして。緊張しているなんてことは誰にも見せないし、絶対に言いませんが、ちょっとソワソワするというか」


――画の力が強く印象に残る原作を映像化するにあたって意識することはありましたか?

「もちろん、あります。マンガと映像の強みはそもそも違いますし、表現方法も違いますが、漫画のその部分をあきらめてしまったら、実写化できないので。映像としてどうするべきかというのを頭の中で変換しながら...。だから原作を手放さないんですよ、クランクアップの日まで。自分自身が宮本浩を見失わないためにずっと持っていた気がします。お守りみたいなものですね。撮影中は毎日、分厚い原作を4冊と、叫ぶシーンが多くて喉が枯れることもあったので、のど飴を持って向かっていました(笑)」


――撮影はそれだけハードだったということですね?


「なかなか疲弊しましたね。今回は普段の自分より5㎏太っていたいと思って、現場に入る前に5㎏増やしたんです。でも1週間経ったら通常体重より2㎏減っていました(笑)」


――記者会見では「記憶が飛ぶ経験をした」という話もありましたが、どういうことでしょう?


「真利子哲也監督は、ドラマでこんなにやっていいのかというくらいテイクを重ねる方で(笑)。それは、悪いことじゃないんですよ。叫んだり暴れたりする激しい芝居がたくさんあるので、そういうことを何度も繰り返していると、たまにブラックアウトするんですよね。それでちょっと記憶が途切れるという経験が3回ぐらいありました(笑)」


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撮影中は知人から『池松史上、一番性格が良い』と言われました(笑)


――真利子哲也監督と組んでのお仕事で、どのようなことを感じましたか?


「さっき、冗談半分で真利子さんのことを『テイクを何度も重ねて、あきらめが悪い』と言いましたけど、そういうことを含めて、この作品にかける真利子さんの思いはものすごく強くて、それに救われたことがたくさんありました。真利子さんって、シチュエーションを撮るのが上手な監督なんです。なので、こういう群像劇を真利子さんが撮ることによって、より俯瞰の目を加えることができると思います。例えば、宮本がものすごく熱を帯びている瞬間に監督のまなざしだけが引いていたりするところが面白くて。真利子さんが撮ることで宮本浩がより人間的になっていると思います。街中でケンカのシーンがあったら、ケンカする者同士にドラマがあると考えて撮るのが一般的ですが、真利子さんはケンカしている状況を俯瞰で見てドラマにします。マンガで読むと飛び出てくるようなあの圧力が、真利子さんによってさらに映像的に変換できている部分がたくさんあるんじゃないかと思います」


――個性あふれる魅力的なキャストの方々との印象に残っているエピソードをお聞かせください。


「本当なら全員についてお話ししたいぐらいですが、長くなってしまうのでマルキタのメンバーについて話します。マルキタはすごく宮本にとっても救いの場所でした。マルキタと赤羽の家が宮本の居場所で、外に出るとたくさんの敵と対峙するわけです。自分自身もマルキタでのシーンの時はホッとしましたし、居心地がよかったです。星田さん、古舘さん、(先輩社員・神保役の)松山(ケンイチ)さんがいて、僕の隣には(同僚・田島役の)柄本(時生)さんが座っていて。皆さん、実に素晴らしかったです。柄本さんは"今年の同僚にしたい人"で№1が取れると思いますし、星田さん、古舘さん、松山さんは"上司にしたい人"トップ3に入ると思います(笑)」


――宮本浩の魅力については原作の読者としても感じてきたと思いますが、ご自身が演じることで改めて発見した魅力はありますか?


「いっぱいありますが...撮影期間中に2日間、別の仕事をしたんです。その時に会った知人から『池松史上、一番性格が良い』と言われました(笑)。それぐらい宮本浩に自分が触発されました。こんな感覚は本当に初めてなんですけど、自分が演じるキャラクターに導かれたというか。撮影中は、何度もあきらめそうになったこともありましたが、宮本浩に導かれて、僕も現場のみんなも立ち上がることができました。誰かが弱っても、誰かが熱を帯びていたり...。それだけすごいキャラクターで、すごい原作であるのは間違いないです」


――宮本浩を演じて、どんなことを学びましたか?


「宮本は、"武器は心と愛嬌"というくらい無垢な人。みんながそれだけじゃまかり通らないことが分かっている中で、宮本はあえてそれだけで突っ切ろうとする。そんな宮本のやり方はなかなか通用しませんが、応援する人が現れたり、共闘してくれる人が現れたりしていく。そんな宮本の姿勢に触れて、僕もまだまだやりようがあるんじゃないかと思いました。おそらく宮本みたいなやり方は何度も何度も負けるかもしれないし、人を傷つけてしまうかもしれません。漫画の世界よりも現実の世界の方が厳しいなんてみんな分かっていることです。でも結局、人対人だし、僕たちの仕事は人の心を相手にやっていかないといけないので、まだまだ心で頑張ってみようかなと改めて思います」


桁外れの"宮本愛"をとことん熱く語ってくれた池松。はたして、真利子監督とのコラボでどんな宮本を体現してくれるのか...。最後まで見届けたい!


ドラマ25「宮本から君へ」
4月6日(金) 深夜0時52分 放送スタート!
出演:柄本時生 星田英利 華村あすか 新名基浩 古舘寛治 高橋和也 浅香航大 酒井敏也/蒼井優/松山ケンイチ


(あらすじ)
文具メーカー・マルキタの営業マンになった宮本浩(池松壮亮)は、未熟で営業スマイルひとつできず、自分が社会で生きていく意味を悩んでいた。そんな宮本は通勤途中、駅のホームで一目ぼれしたトヨサン自動車の受付嬢・甲田美沙子(華村あすか)に声をかけるタイミングをうかがっていた。甲田は、宮本 の同期である田島薫(柄本時生)が「次元が違う」と言うほどの美人。意を決して、宮本は駅のホームで甲田に声をかける...。

※このページの掲載内容は、更新当時の情報です。

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番組情報INFORMATION

【ドラマ25】宮本から君へ

【ドラマ25】宮本から君へ

主演 池松壮亮 × 監督 真利子哲也 原作の熱量そのまま!新井英樹の代表作が待望の実写ドラマ化!

放送日時:テレビ東京系列 毎週金曜 深夜0時52分

出演者

池松壮亮、柄本時生、星田英利、華村あすか、新名基浩、古舘寛治、高橋和也、浅香航大、酒井敏也、蒼井優、松山ケンイチ

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