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複数の恋人がいることがバレてしまった。さらに、その恋人たちに囲まれて、尋問されるとしたら...。この地獄のようなシチュエーション、経験があるだろうか?
《何股もしていたのがバレ、恋人たちに囲まれてしまった時の対処法》
とにかく謝る!
...のは逆効果!?
真夜中ドラマJ「グッド・バイ」(BSジャパン 毎週土曜深夜0時~/テレビ大阪 毎週土曜深夜0時56分~)は、太宰治の小説に基づいて男女関係を清算していく男女の物語。既婚者にもかかわらず複数人の恋人がいる無自覚なダメ男・田島毛収(大野拓朗)は、恋人との別れを決意。高校時代の先輩・別所文代(夏帆)は、小説に登場する"恋人と別れる手伝いをする妻役の女"として巻き込まれることに。ところが、恋人も残すところ1人となったところで、田島毛の結婚がウソだったと判明し...。
田島毛の前に元恋人たちが集結した第11話をここでおさらい!
第11話「良縁は口に苦し」
「えっ!?どうして!」
別れたはずの2番目の恋人・キャバ嬢の遥(佐藤玲)に呼び出された田島毛が、指定の店に入ると、そこには...
なんと、別所と、別れた恋人たちが集結していた。
妻のふりをして「グッド・バイ」プロジェクトに協力してきた別所は、田島毛がウソをついていたことに大きなショックを受けていた。また5人の恋人たちも、田島毛に複数の恋人がいたことを知らなかった。別所は恋人たちを呼び出し、田島毛と直接話す機会を設けたのだった。
「どうしても知りたくて。なんで結婚してるなんてウソをついたのか。
奥さんを大事にしたいから別れたいって、なんでそんなウソをついたの?」
別所の問いかけに、ただ謝るしかない田島毛。
元恋人たちの冷ややかな視線と、怒りのおさまらない遥の暴言が飛ぶ中、心療内科医の笠原(奥菜恵)が別所に質問する。
「確認しておきたいんだけど。そのウソは本人から言い出したの?」
「もちろん」
別所は即答。しかし、田島毛は言いにくそうに口を開く。
「自分からは...言ってないです」
そこで、別所と田島毛が再会した日の会話を、振り返ってみると...
久しぶりの再会に、まずは近況報告。そして、別所が恋愛の話をふった時、田島毛は、少し照れてこう答えた。
「たった1人の幸せを、切に!」
それを聞いて、別所が勝手に勘違いしていたのだ。
「結婚したのか? おめでとう!」
さらに振り返ってみると、結婚も、子供も、単身赴任も、全て田島毛から言ったわけではなく別所の勘違い。さらに、恋人と別れる「グッド・バイ」プロジェクトも、別所が提案したことだったことに気づく。
「何度も何度もホントはウソと言いたかったんですけど、やる気になってくださってるから、言えなくて」
申し訳なさそうに真実を伝える田島毛。
3人目の恋人・静(三浦透子)は、別所のせいで田島毛と別れさせられたと責めるが、田島毛はきっぱり否定。
「それは違う!
別所さんにけしかけられたなんてことない。別れようと決めたのは僕!
結婚してるのはウソだったけど、別れたかったのはホント」
1人目の恋人・りりこ(佐津川愛美)は、田島毛の妻への愛には太刀打ちできないと別れを決めたが、それは全てウソだったと悲しむ。その程度の付き合いだったのかとつぶやくりりこに、田島毛が叫ぶ
「それは違う! みんなのことは本当に好きだった。なんてステキな人たちだったんだろうって、今でも思ってる」
しかし、田島毛の言葉に元恋人たちは大激怒。
「そうだ...思わせぶりはダメって別所さんが教えてくれたのに」
反省する田島毛だったが、すぐに別所の名前を出すことに「自分の意見はないのか」とまたもや怒られることに。
「ただただ流される、何の考えもない、ただのクソ野郎なんだよ!」
元恋人たちの田島毛への罵詈雑言に、笠原の怒りが爆発する。
「あんたたちさ、ごちゃごちゃ言ってるけど、この人のそういうところに甘えてきたんじゃない。
便利屋みたいに使ってさ、全部この人の中身のなさに救われてきたんじゃない!」
笠原は、これまでため込んできた思いを吐き出す。さらに笠原は、元恋人たちに対し、それぞれ気持ちよく別れられたはずだと指摘。
「最高の別れ方をさせてもらってんだよ!
そりゃそーだよ、必死こいて考えたからね。プロの威信にかけて。どうやったらみなさんに気持ちよく別れてもらえるか」
笠原の衝撃発言に一同あ然。別所が自分で考えたと思っていた恋人たちと別れる方法は、実は笠原が考えたものだったのだ。
別所と再会したすぐ後、田島毛は笠原に別所への思いを明かしていた。
「久しぶりに街で見て奇跡だと思ったんです。
この再会を、僕は逃したくないんです」
別所への一途な思いを貫くため、恋人たちと別れる決意をした田島毛。その「グッド・バイ」プロジェクトに興味を持った笠原は、別所が考えることまで含めて計画を練り、裏で全てを動かしていた。笠原は、田島毛の5人目の恋人ではなく、未完の小説『グッド・バイ』の続きを知りたかっただけの太宰治オタクだったのだ。
別所にウソをつくことが心苦しい田島毛は何度も辞めたいと訴えたが、計画を続行させた笠原。それを別所に謝罪し、ウソではない真実を別所に伝える。
「でも、一途になりたいっていう思いはウソじゃなかったんですよ」
田島毛は、高校時代から別所のことが好きだった。バレンタインの時にチョコを渡し、初めて告白した相手は別所だったのだ。その時は断られてしまったが、数年後に偶然再会し、そのチャンスをどうしても逃したくなかったという田島毛。
誰にでも優しくしてしまう自分を変えて、一途になりたい...田島毛の気持ちは、別所に向けてのものだった。
「僕は、あなたが大好きです」
田島毛は別所に思いを伝える。
しかし、別所の答えは...
「グッドバイ」
別所は、妻のフリをするためにもらった指輪を田島毛に返し、その場を去る。
残ったのは、それぞれに複雑な思いを抱えた元恋人たちと、憔悴しきった田島毛。田島毛と別所は、もうこれっきりになってしまうのだろうか!?
この放送は、現在「ネットもテレ東」で限定配信中です。
次回9月29日(土)放送は、ついに最終回。70年前、太宰治は一体どんな結末を描こうとしていたのか? そして平成の今、全てを失ったモテ男・田島毛は、ハッピーエンドを迎えることができるのか? お見逃しなく。