実は根深い男の嫉妬!女性上司に毎日モラハラした結果...!?

セクハラ、パワハラ、マタハラ、パタハラ...etc、自分ではそんなつもりがないのに相手を傷つけてしまい、問題になるケースが多い昨今。なかなか息苦しく、生きづらい世の中だが、"もしも"の時に備え、対処法を学ぶことも賢く生きていくための知恵の一つ。さまざまなケースを踏まえながら、専門家によるわかりやすい解説を紹介していく。
もしもこんなハラスメントがあったら...

【CASE 4】部下からの非情なモラルハラスメント
これは、某大手の老舗チェーンスーパーで起きたハラスメント。
商品開発部で、女性初の部長が誕生。だが、その女性部長が、「部下からモラルハラスメントを受けている」と、自らコンプライアンス室に訴えてきた。彼女はずっと営業畑で、開発部の仕事は未知の世界。だが時には、取引先の男性を相手に涙を武器にしたことも...。異動した初日こそ、同期の次長である男性社員をはじめ、部下たちは温かく迎え入れてくれたが、翌日からは手のひらを返したように冷たい態度を取られたという。
何を言っても無視され、会議も蚊帳の外。新店舗開発に重要な情報も部下たちが抱え込み、何一つ教えてもらえなかった。しかも、そんな彼女のことを見ていた周りの人間たちも、これといって何か行動に出るようなことはしない。完全にアウェー状態だったという。
もともと、女性部長と次長は同期。次長は常務に目をかけられており、「次期部長のポストも夢ではない」と思っていたところに、営業からやって来た同期の女性に部長の座を奪い取られてしまったため、不満が溜まっていた。
一方の女性部長も、男社会の会社組織の中で「自分が女性であること」を意識しすぎてがんじがらめになっていた。部下たちをまとめる時に変な遠慮があったのも事実。
そこでコンプライアンス室は、あえて二人が、胸の中にあるモヤモヤを吐き出しやすくなるような状況を作ることに...。二人はお互いに言いたいことをぶつけ合い、共にスッキリ! 新たな形で新店舗開発という一つの目標に向かって歩き始めた――。

※今回紹介した【CASE4】の事案は、テレビ東京開局55周年特別企画ドラマBiz「ハラスメントゲーム」(毎週月曜夜10時)第4話で放送されたものです。
第4話は、現在「ネットもテレ東」で配信中です(11月12日月曜 夜10時53分 配信終了)。
上の者が下の人間たちに嫌がらせをすることだけがハラスメントではなく、例え立場が逆だとしても、相手が不快な思いをしたら、それは立派なモラルハラスメント。今回のケースは、女性上司に対する部下の男性社員たちの言動が問題だが、その状況を見て見ぬフリをすることも、またハラスメントになってしまうとか。モラルハラスメントの実情を含め、異変に気付いた時の適切な対応などを、ドラマBiz「ハラスメントゲーム」で監修を務める白井邦芳氏(ゼウス・コンサルティング株式会社代表)に聞いた!
"いじり"もモラハラになり得ます
――仲間はずれはもちろんですが、今回のように女性の上司に仕事を与えなかったり、周りが気付かないフリをすることもハラスメントにあたるのでしょうか?
「上からのミッションや当然やるべきことをやらずに拒否する、部下が抱えている情報を意図的に上司に伝えない。また、役職が上の人たちが集まる会議の場で、わざと自分の部署の上司だけが知らなかったという立場に追いやるなどは立派なモラハラにあたります。結果として"本人に嫌な思いをさせることを分かってやっていた"としたら、それらはモラルハラスメントになると言えるでしょう」(白井氏 以下同)
――周囲がそれをモラスハラメントだと感じた場合、どんな行動を取ればいいのでしょうか。
「モラハラというのは、なかなか出にくい案件なんです。ヘルプライン(社内の然るべき機関に相談できるようにするシステム)にも出てきづらい、ハラスメントの中でも一番深刻なものであり、他のハラスメントとの関連性も根深い。例えば、女性社員がセクハラを受けていたという通報があったとします。被害者は出社したくないので、セクハラしている上司が異動しない限り自宅での待機を希望。このような場合、加害者である上司が被害者に直接謝りたい、誤解を説きたいと主張したので、よかれと思い、会社が被害者住所を教えてしまったことで、加害者が被害者自宅まで出向いて、謝罪どころか「なんで通報などしたのか?」と叱責すれば、被害者は"会いたくもない上司に家まで来られて怖い思いをした..."となり、結果として会社はパワハラを後ろ押ししたことになってしまいます。同様に、加害者が、被害者が職場にいないことを利用し、被害者のことを誹謗中傷して悪い噂を流すなどすれば、モラハラにもなりかねません。このように情報の扱いを含め、すべてのことがハラスメントの対象になる危険性があります。こうなると、通報する側も、勇気を出して行動できなくなってしまうというわけです。ですから通報を受ける側も、しっかりと被害者の気持ちを確認することが大切なのです。本当に難しい案件です」
――悪気があるなしは関係なく、本人が嫌な思いをする"いじり"もモラハラの一つと考えていいのでしょうか。
「そうした言動が繰り返し行われているのであればモラハラですね。例えば、食事中に同僚が誰か一人を特定して悪口を言ったり、意図的に仲間はずれにするような発言や、そういう空気を作るような言動を常日頃からしていた場合、これらはモラハラになる可能性があります」
ハラスメントは、どれも相手がどう受け取ったのかが重要。言葉にしろ態度にしろ、本人にそんな考えはなかったとしても、特定の対象者に対して言動が発せられることで、結果的に受け取った側が嫌な思いをすれば、それはハラスメントになってしまう可能性があるわけです。もちろん、意図的にやったとしたら完全にアウト! 通報を受ける側も、まずは冷静になって、被害者の気持ちをしっかりと確認しないと、また新たなハラスメントを生んでしまう可能性があるので、より思慮深い対応が求められます。
そして今晩放送する、テレビ東京開局55周年特別企画ドラマBiz「ハラスメントゲーム」第5話は...

秋津渉(唐沢寿明)のもとに水谷逸郎(佐野史郎)から突然連絡が。飲み会で泣き出し、それ以来出社していない広報課・関根かすみ(岡本玲)の問題を解決して欲しいという。かすみ曰く原因はアルハラ。定期的な飲み会への出席を強要されたと主張する。主催者である課長・結城三郎(八嶋智人)への指導を条件に出社を約束するが、事情を知りショックを受ける結城。親睦を図ろうとしただけなのにと、やりきれない表情を浮かべるが...。
今晩10時から放送のドラマBiz「ハラスメントゲーム」をどうぞお見逃しなく!
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