「あなたは会社には不必要な人間!」50代管理職が受けた哀しきリスハラ

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セクハラ、パワハラ、マタハラ、パタハラ...etc、自分ではそんなつもりがないのに相手を傷つけてしまい、問題になるケースが多い昨今。なかなか息苦しく、生きづらい世の中だが、"もしも"の時に備え、対処法を学ぶことも賢く生きていくための知恵の一つ。さまざまなケースを踏まえながら、専門家による分かりやすい解説を紹介していきます。

もしもこんなハラスメントがあったら...



【CASE 6】ベテラン管理職を自主退職に追い込むリストラハラスメント

これは、某大手の老舗チェーンスーパーで起きたハラスメント。

ある人事を巡って"リスハラ"問題が発生。"リスハラ"とは、リストラハラスメントのこと。不本意な異動や全く仕事を与えないなど、本人が会社に居づらくなるような状況に追い込み、自主退職を促すのだ。会社の都合で解雇をすると、企業側には金銭的にも社会的にも損失が大きいため、この"リスハラ"が横行しているという実情がある。

社長命令で、ある一定数の50代管理職をリストラしないといけない人事部長は、簡単に応じそうもない社員に対して"リスハラ"にならないよう退職させるにはどうすればいいのか指導してほしいと、コンプライアンス室に駆け込んで来た。社長の意思が固いと知った室長は、中でも説得が難しそうな営業戦略部の課長に、退職金の割り増し支給を提案してみることをアドバイス。その課長は、経費の使い方に問題があり、交際費の額に見合うような成果を挙げていなかったのだが、人事部長にとってはかつて世話になった恩人でもあるため、なかなか強気になれない。

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課長は、案の定、室長が提案した条件をのむことはなく、外国人が多くを占める新しい出向先に連れて行っても、当然のことながら興味を示すことはなかった。室長は、人事部長の意を汲み取ろうとしない課長に対して、現実を教えてあげた方がいいと主張。人事部長に、どこがダメだからリストラ候補になったのか本人に包み隠さず伝えることを勧める。

アドバイスを受けた人事部長は、しっかりと課長と向き合うことを決意。室長の指示通り、人事部長の立場で会社にとって不必要な人間であると冷静に判断したことを告げる。課長は、人事部長も自分の仕事をまっとうしているだけだと納得。自主退職はしなかったものの、新たな出向先で頑張ることを約束した。

結局、社長が考えるリストラ計画に背いた形にはなったが、人事部長も営業戦略部の課長も組織人として、新たな一歩を踏み出したのだった――。

※今回紹介した【CASE6】の事案は、テレビ東京開局55周年特別企画ドラマBiz「ハラスメントゲーム」(毎週月曜夜10時)第6話で放送されたものです。

第6話は、現在「ネットもテレ東」で配信中です(11月26日月曜 夜10時53分 配信終了)。

ハラスメントが問われて久しい昨今、賃金が高い役員やベテランを斬り捨て、会社の若返りを図る企業は、まだまだ存在する。あなたがそしてあなたの夫が、もしもリスハラの被害に遭ったとしたら、果たしてどうするべきなのか...。その対処法を、ドラマBiz「ハラスメントゲーム」で監修を務める白井邦芳氏(ゼウス・コンサルティング株式会社代表)に聞いた!

――そもそもリスハラ(リストラハラスメント)とはどういうものを指すのでしょうか?

「企業を再構築するために、退職金の予算を出して解雇をする社員を選定するのがリストラ。そしてそのリストラ対象者が、自主退職するように嫌がらせをしたり、企業側が追い込むことをリストラハラスメントと呼んでいます。例えば、全く仕事を与えないといったものや、本人がこれまで培った能力を発揮できないような部署に追い込む。意図的に何もさせず、本人に"自分に価値がない"と思いこませ、やる気をなくさせる...こういうケースがリスハラにあたります」(白井氏 以下同)

――今回のドラマのケースでは、あえて外国人ばかりが働く会社に出向させるというリスハラが見受けられました。実際にも、このようなリスハラは存在するのでしょうか?

「最近は、ハラスメント事情が明るみになるケースも多く、今はさすがに企業側もリスハラについては細心の注意を払っていますね。さすがに"こんなことをしたらまずい"という風潮になってきたように思います。これは一昔前のケースではありますが、かつては自主退職に追い込むために、窓がない地下の密室に閉じ込めたり、メールアドレスを封鎖して外部と一切連絡が取れないようにするなど、ひどい事例も存在しました。意味のない仕事を与えるという意味では、"資料ファイルをすべてあいうえお順に並べてください"と指示されたのでその通りにやったところ、今度は"逆から元に戻してください"と指示されたと訴えてきた人もいました」

――それでは、もしもリスハラの被害を受けたら、どんな手段に出ればよいのでしょうか。

「多くの人が会社と戦おうとしますが、その時点でPTSDになっている方も多くいますので、心の負担を軽くするためにも早めに専門家に相談することをお勧めします。個人では、会社に対して何もしない方が得策。集団で訴えるケースも含めて、まずは人権問題に詳しい弁護士やプロに相談するべきです。未払い賃金を取り戻したり、例え元の地位に戻れたとしても、企業側が負けるまで徹底的に戦い、体質から変えないことには状況は変わりづらいといえるでしょう。中途半端に戦って和解し、会社に戻ったところでいじめに遭い、再び心を病んでしまうということは十分に考えられます」

最近は、会社で働くシニア世代のうつ病も多く見られるというが、もしもリスハラまがいの被害を受けたら、1人で我慢せず、戦わずにまずはプロに相談を...。あるいは、ひとつの職場に縛られず、第二の人生を考えることも心の特効薬になるのかもしれない。

そして今晩放送する、テレビ東京開局55周年特別企画ドラマBiz「ハラスメントゲーム」第7話は...。

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小松美那子(市川由衣)の罠にはまり、秋津渉(唐沢寿明)がセクハラで訴えられる事態に。すべては水谷逸郎(佐野史郎)による策略だった。弁護士の熊沢咲子(松下由樹)から事情聴取を受けた際、無実を訴えるが「証拠がない」と一蹴されてしまう秋津。潔白を信じる高村真琴(広瀬アリス)は、矢澤光太郎(古川雄輝)と内密に動き出すが、決定的な証拠を掴めぬまま時は過ぎ、やがて役員の間では自主退職の声が高まっていくが...。


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テレビ東京開局55周年特別企画ドラマBiz「ハラスメントゲーム」(主演:唐沢寿明)のLINEスタンプが好評発売中! 唐沢や広瀬アリス、古川雄輝、市川由衣、滝藤賢一、石野真子、佐野史郎、高嶋政宏などレギュラーキャスト陣全員が登場し、唐沢演じる秋津の名言「クズ中のクズですね」をはじめ、「セクハラです!」「パワハラ?」「家庭内モラハラじゃない?」などハラスメントに立ち向かうセリフやドラマ内で登場した日常で使える言葉が多く採用されている。

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