貴重なオフショット満載! 小栗旬、ムロツヨシが明かす撮影秘話:二つの祖国

3月23日(土)、24日(日)夜9時から2夜連続で、テレビ東京開局55周年特別企画ドラマスペシャル「二つの祖国」を放送。発行部数250万部を超える山崎豊子の同名小説を原作に、第二次世界大戦前から戦後にわたって、日本とアメリカの間で生きた日系二世たちの激動の半生を描く。
番組の紹介はこちら。
https://www.tv-tokyo.co.jp/plus/drama/entry/2019/019070.html
日系二世でロサンゼルスの日本語新聞社記者の主人公・天羽賢治を演じるのは、小栗旬。天羽の友人でありライバルのチャーリー田宮には、ムロツヨシ。考え方も生き方も対照的な二人は、ぶつかり合いながら、それぞれの道をたどることになる。これまで何度も共演し、プライベートでも親交のある小栗とムロは、どのようにこの二人の男を演じているのか。本作への思いやライバル役としての共演について、二人を直撃。撮影中の貴重なオフショットとともにお届け。
ムロ出演は、小栗にほだされて!?
――大ベストセラー「二つの祖国」が民法初のドラマ化。まずは、この作品のオファーを受けたときの感想をお聞かせください。
小栗「原作を読ませていただいて、なかなか大変な作品になるだろうなというのが最初の印象でした。とても悩んだのですが、プロデューサーの田淵(俊彦)さんから計15通ぐらいのお手紙をいただきまして、その熱い思いに動かされました」
ムロ「自分がやっていい作品なのかどうなのかということを思いました。でも、気付いてみたら僕も40歳を過ぎて、こういう作品のメッセージを伝える場所に呼んでいただけるのか、とも思いまして。迷ってはいましたが、僕もプロデューサーさんからのお手紙や、さらに小栗くんから『ムロさんに一緒に出ていただきたい作品がある』と連絡をいただいて。どちらかというと、小栗くんにほだされて、この場にいます(笑)」
――お二人は今回シリアスな役柄で対立する立場としての共演となりますが、そのことについてどんなことを感じていますか?
ムロ「それは僕が聞きたいです(笑)。僕は小栗くんのいろんな役を見ているので、僕の方は今回の役柄もすんなり落とし込めているんですけど。ちょうどいい機会なので、小栗くんは今回どういう印象を持たれているのか、聞きたいです」
小栗「僕ら、今まで実際にはそんなに絡んだことがないんですよね」
ムロ「そう、特に映像作品では」
小栗「舞台を一緒にやらせてもらってはいますが、映像ではちょこっとだけ、もしくは同じ作品に出ていても、あまり絡んでいなかったり。だから、ムロさんとがっつりお芝居をして、『こういう感じなんだ』と強くイメージしていることがないんです。
今回のチャーリーという役は、いくつかの"ムロツヨシ"という人物の要素と、チャーリーが持っているものにリンクする部分があって。こういう役をムロさんがやったら面白いんじゃないかなという話を、制作陣にさせていただいたんです。
今回の現場でのムロさんの印象は......真面目に芝居してるなって(笑)」
ムロ「あははは! そりゃあ、真面目に芝居してますよ。僕は、小栗くんに『(チャーリーは)ムロさんと重なる部分がある』と言ってもらったその言葉を信じて、そこを大事にして演じておりますので」
小栗「ムロさんのこういう役は新鮮かもしれないですが......時々、『なんでこんな真面目な顔してるんだろう?』と思います(笑)」
ムロ「小栗くんは、移動車の中で僕の写真撮るのを止めていただきたい。移動車では素なんですから。小栗くんは、僕がこの格好で素でいると、なぜか写真を撮るんですよ」
小栗「横顔がすごく二枚目だから。海外のロケで、一瞬ジェームズ・ディーンかなと思ったことがあって(笑)」
ムロ「ムロ・ディーン(笑)」
小栗旬も高良健吾もかなわない!? ムロツヨシのすごいところ
――お互いにここだけは負けたくないところ、かなわないところはありますか?
ムロ「今回、目の前で小栗くんがタバコを吸うシーンがあって。タバコを吸う姿がカッコいいなと思いましたね」
小栗「ムロさんに負けたくないとか別にないですけど(笑)、かなわないなと思うのは、共演者のリラックスのさせ方がとてもうまいなと」
ムロ「それ、言ってたね(笑)」
小栗「『俺たち、ああいうことできないよね』って高良(健吾)とも話しています。女性キャストたちが、ムロさんといるとすごく楽しそうなんですよ。高良と二人で『ああいうことできたらいいな』と」
ムロ「それは僕がそういう生き方をしてきてしまったから。そうしないと、生き場所がないという。僕だって、できれば二人みたいにしていたいよ。『人見知りだから、そんなにしゃべれないけど、しゃべれるようになったら、しゃべりますけどね』という感じが一番いい(笑)、カッコいいもん。
役者として『今は心を開いてないだけで、開いたら話せるんですよ』というスタンスは、いいなと思いますね。僕がそれをやると『あの人、何カッコつけてんの?』ってなるから(笑)」
小栗「はははは!」
ムロ「生き方の違いですよね。それでいいと思います。あと、以前から思っていましたが、小栗くんはスタッフさんの名前を全員覚えるのが早いんですよ。スタッフさんが横に来ると『彼は〇〇くん』と教えてくれる。これは、見習わなきゃと思いますね」
「一回話し合おう」ムロツヨシが多部未華子に物申す
――賢治とチャーリーから愛される女性・椰子に多部未華子さん、椰子の友人・エミーを仲里依紗さん、賢治の弟役の高良健吾さん、新田真剣佑さんなど、豪華なキャストも本作の見どころですが、現場でのエピソードを教えてください。
ムロ「撮影の始めは女性キャストと4人のシーンで、そこだけ幸せなシーンでした。それ以外は、つらいシーンが多くて......」
小栗「そうですね。中盤から立て続けにいろんなことが起きてしまうので、みんなと楽しく撮影を過ごすということがなかなかなくて。バラバラのシーンが多くて、みんなで一緒にいることもなかったし。海外のロケで泊ったホテルは、シャワーが水しか出なくて......」
ムロ「それで一つになる共通意識ができたね。大変だけど、頑張っていこうって(笑)」
小栗「初心に帰って、みたいな(笑)」
ムロ「これは頑張ったとは言いたくないですが。日系二世の役なので、英語で話すことが多くて。みんなで英語のシーンの話をしたり、一緒に練習したりしましたね」
小栗「ムロさんが英語をしゃべると、多部さんが笑っちゃうんですよ(笑)」
ムロ「ケンカのシーンなのに(笑)。彼女とは、プロ意識について一回じっくり話し合おうかなと(笑)」
日系二世役を演じることへの思い
――ご自身の役柄を演じる上で、大切にした部分は何でしょう?
ムロ「僕が演じるチャーリー田宮と小栗くんが演じる天羽賢治は、考え方がまったく違うけど、学生時代からの友人同士という役柄です。友人という関係性、距離感を考えながら演じました。考え方の違う二人が同じ学生時代を過ごして、同じ仕事を紹介したりする。なぜそんなことをするのか、友情なのか対立なのか、反抗心なのか、そこは意識しました。また、『こういう生き方をしたい』とチャーリーが抱いている野心も大切に演じました」
小栗「とても感覚的な部分で、言葉にするのは難しいですが。賢治は、アメリカで生まれ育ちながらも、8歳から19歳までの間、鹿児島で過ごしています。なので、日本人気質も持っている一方で、生まれてから培ってきたアメリカナイズされている部分もあって。日本人としての気質だけでいうと、かなり堅い、頑固なキャラクターではあると思いますが、そこにまた一つ違う要素も入ってくる。そこを表現することと、核のようなものを持って演じるということも難しい部分だと思ってキャラクターを作り上げてきました」
――日系二世役ということで英語のセリフも多いようですが、心がけた点、苦労した点はありますか?
ムロ「僕の苦労は......僕が英語をしゃべると笑う多部未華子さんですね(笑)。小栗くんも相当練習していましたし、僕も足を引っ張らないようにやってましたが、大変でした。僕は、日本語だけで生きてきましたから、英語は舌の使い方が全然違うんですよね」
小栗「僕たちは英語に親しんできたわけではないので、本当に難しいです。必死に、できる限りの練習をして臨みましたが、自分では正しい発音だと思っていても、ネイティブスピーカーが聞くと、ちょっと違うと指摘されたり。英語でしゃべるとなると、カタカナで覚えたことが邪魔をするんですね」
戦争、そして祖国についての思い
――この物語は戦争を描いていますが、若い視聴者にはどのように見てほしいですか? また、戦争を知らない世代のキャスト・スタッフで戦争を描くドラマを作っていく中で、考えさせられることはありましたか?
小栗「僕ら自身も戦争を知らないですし、いくらいろんな資料などを見ても、戦争を本当に知ることはできないわけで。
山崎豊子さんの書かれた『二つの祖国』は、僕らが知っている日本側から見た戦争とは、また違った側面からの見方をしています。僕は、この作品に描かれているような形でジャパニーズアメリカンの方々がきつい環境を強いられていたことは知りませんでした。ロサンゼルスの『ジャパニーズ アメリカン ナショナル ミュージアム』(ロサンゼルスへ移民した日系人のアメリカでの苦労や歴史を収めた博物館)に行って、兄弟同士が離れ離れになってしまう状況が実際にあったことなど、いろんなエピソードを知りましたが、それでもなかなか想像しがたい。そんなことが現実に起きていたんだろうかということの数々で。
結局は自分たちがどう受け止め、発信していくかだと思います。見た方がどう受け止めるかはわかりませんが、戦争を忘れてはいけないし、できれば争いのない世界になってほしいと思います」
ムロ「参加させていただく上で、なぜ今こういうドラマをやるのかということをしっかり考えなければいけないと思っています。こんな事実があったということを知り、なぜこんなことが起きてしまったのかと考えるきっかけになってほしいですし、同じことが起きないようにと改めて思う日になればいいですね。何かを伝えるというより、それについて考える時間を作れたら、という気持ちで撮影に臨んでいます」
――"祖国とは何か"が本作のテーマでもあると思いますが、お二人が普段、日本人としてのアイデンティティを意識することはありますか?
ムロ「スポーツは、自分の国のことを考える大きなきっかけですね」
小栗「世界で活躍する日本人も多くなってますからね」
ムロ「世界で活躍する日本人ということでいえば、音楽で世界に行かれる方とお話をする機会があって、英語で日本のことを伝えられると日本の良さを分かってもらえる、『通訳じゃ伝えられないんだよね』とおっしゃっていました。日本の良さを伝えるため、音楽を通してこんなにも考えている人がいる。自分は役者として何ができるのか、と考えたりします。
小栗くんは、これから日本を離れて作品をやっていくと思うので、それは彼に託して。僕も、多部未華子さんが笑わない英語を身につけてから行こうかなと(笑)」
小栗「日本ではない土地に行くと、『自分は日本人なんだ』と感じるきっかけがたくさんありますね。まさにムロさんが言ったように、『日本ってどんな所?』という話をすることによって、逆に自分が日本のことを知ったりもします。ただ、自分が生まれた時点から何がどうあっても僕は日本人なので、日本人としての気持ちを持っていたいと思います」
真剣に語る言葉の端々から、長年の信頼を感じさせる小栗とムロ。普段は仲の良い二人が、演技でどのように火花を散らすのか、期待が高まる!
テレビ東京開局55周年特別企画 ドラマスペシャル 山崎豊子原作「二つの祖国」
放送日:3月23日(土)、24日(日)ともに夜9時から 2夜連続放送
番組HP:https://www.tv-tokyo.co.jp/futatsunosokoku/
Twitter:https://twitter.com/sokoku_tvtokyo
原作:山崎豊子『二つの祖国』(新潮文庫刊)
脚本:長谷川康夫(「なぜ君は絶望と闘えたのか」「聯合艦隊司令長官 山本五十六 太平洋戦争70年目の真実」「柘榴坂の仇討」「起終点駅 ターミナル」)
音楽:稲本響
出演:小栗旬 多部未華子 仲里依紗 高良健吾 新田真剣佑 ムロツヨシ / 池田エライザ 橋本マナミ 原菜乃華
仲村トオル 田中哲司 柄本佑 甲本雅裕 リリー・フランキー 中村雅俊
ビートたけし 笑福亭鶴瓶
余 貴美子 泉谷しげる 麻生祐未 松重豊 ほか
監督:タカハタ秀太 (「ホテルビーナス」「原宿デニール」「赤めだか」)
プロデューサー:田淵俊彦(テレビ東京)北川俊樹(テレビ東京)藤尾隆(テレパック)河原瑶(テレパック)
【制作協力】 テレパック
【製作著作】 テレビ東京
【放送局】 テレビ東京系(TX、TVO、TVA、TSC、TVh、TVQ)
