「さぁ、撮影を始めるよ。君のヌードを世界に届けよう」久我はついに、みどりの部屋に押し入り...:寂しい丘で狩りをする

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後日、押本が部屋を借りるという情報をキャッチし、さりげなく内見を見張るみどり。不動産屋がガスメーターに鍵を隠したのを確認し、2人が去った後、部屋に侵入したみどりは、居室のコンセントカバーを外し、その中に盗聴器を仕掛ける。押本はその部屋を契約したのだった。

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数日後、みどりは近くに車を停めて盗聴を開始する。すると、「そちらに野添敦子さんという方はいらっしゃいますか?」と押本が電話で話す声が聞こえてきた。敦子は図書館司書の仕事をしている。押本は目星をつけた図書館に一件ずつ電話し、居場所を突き止めようとしていた。

「以前お世話になったので…。あれ? もしもし? クソッ、切りやがった!」

一方的に電話を切られたのか、激昂する押本。「殺す、殺してやる!」と言いながら次の図書館に電話をかける。みどりは急いで敦子に警告のメッセージを送るのだった。

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みどりが盗聴を続けていると、チャイムが鳴り、女性が訪ねてきた。

「はじめまして! 『いちゃいちゃエンジェル』のレイカです。今日は50分コースでよろしかったですか?」

「ああ」

「オプションはどうしますか?」

「オプションか…。首を絞めたい」

「え〜、なんでぇ?」

「首を絞めながら性行為をすると、快感が増すから」

「当店にはそういうオプションはないので、失礼します」

危険を察知した女性が帰ろうとするが、押本は無理やり捕まえて壁に押し付ける。みどりは慌てて車から飛び出し、助けに向かうが、女性は自力で脱出したらしく、押本に罵声を浴びせ逃げ帰って行った。

「最低…」




夜。みどりが事務所に戻って仕事を済ませると、所長の岡庭正(高橋英樹)が「野添さんの件、どうだった?」と話しかけてくる。

「警察に相談した方がいいとお伝えしました」

「うん、それしかないね。これ、特別ボーナスね」

岡庭はみどりに封筒を手渡す。突然のことに驚くみどり。

「最近頑張ってもらってるし。この事務所は桑村さんがいるから成り立ってるんだし」

「そんな…。所長に誘ってもらったおかげです」

「何度かやり取りするうちに、才能を感じた。この子は大変な経験をした分、依頼人に寄り添える共感力があるってね」

みどりは5年前、依頼人としてこの事務所を訪れていた。依頼内容は、久我の行動を把握し、ストーカー行為から逃げること。岡庭の助けで、みどりは久我から逃れられた…はずだった。

「最近は、久我から連絡はない?」

みどりは笑顔を作り、「ええ、大丈夫です」と答える。

「そうか、なら良かった。この探偵事務所はいつだって女性の味方だ。でもね、ルール違反はダメだよ」

「…え?」

「野添さんの件、また動いているでしょ。依頼終了後、お金をもらわず調査を続けるのは服務規律違反になる。分かってるよね?」

「はい。報告を終え、調査は終了しています」

「本当? その言葉、信じるからね。次は5件の浮気調査、任せたよ」

「……」

みどりに資料を渡し、帰っていく岡庭。



翌日。浮気現場に張り込むため、押本の調査ができないみどり。

(こうしている内に、押本が敦子さんに近づいているかもしれないのに…!)

焦りと不安がみどりを掻き立て、ため息をつく。するとスマホに、浅野からメッセージが。

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みどりは一度『ごめん、きょうは仕事で』と書くものの、途中で全てを消し、『了解。ありがとう』と返信した。

浅野が予約してくれたレストランで食事をする2人。楽しそうに雑談する浅野だが、みどりの表情は浮かない。

「やっぱり何かあった? この前電話した時から、ずっと元気ないから」

「そんなことないよ。龍平とご飯食べて、すごく元気出てきた。それと仕事のことなんだけど…」

浅野からプロポーズされているみどり。「探偵の仕事は危ないから辞めてほしい」と言われていたが、「もう少し続けさせて欲しい」と切り出す。

「今、どうしても力になりたい女性がいて。その女性の案件をきちんと完了させたいの」

「分かった。待ってる」

「ありがとう」

すると突然、電気が消える。店員がバースデーソングを歌いながら、みどりのもとに誕生日ケーキを持ってきたのだ。無邪気に喜び、ろうそくの火を吹き消すみどり。周囲の客も拍手を送り、みどりは「ありがとう!」と浅野に笑顔を向けたが…

「いや…俺は頼んでない」

「え?」

背後から、ひと際大きな拍手音が聞こえてくる。みどりがゆっくり振り返ると、そこにいたのは…



【第3話 あらすじ】

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探偵の桑村みどり(倉科カナ)のともに、依頼人の敦子(久保田紗友)から「押本(丸山智己)が家に来た」という電話がかかってくる。すぐに駆け付けるみどりだが、敦子は警察には通報しないでほしいという。「通報したら絶対に殺す」と言い去った押本。復讐に怯える敦子を放っておけないみどりは自分のマンションで匿うことに。しかし、この行動が押本の恨みの矛先をみどりにも向けることとなり…。
一方、刑事の浅野(平山浩行)は、みどりの元交際相手である久我(竹財輝之助)について調べ始めていた。そんな中、再びみどりの前に久我が現れ、みどりへの歪んだ愛で迫る。その行動は徐々にエスカレートしていき…。さらに、遠山(黒羽麻璃央)と出かけていた敦子の身にも危険が…。追い詰められた敦子は…。衝撃的な行動を目の当たりにしたみどりは、ある決断をする…。

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