💻TVerで100万回再生突破!|太田勇の5分で読めるテレビの裏側日記
●『くすぶり女とすん止め女』絶賛放送中!
https://www.tv-tokyo.co.jp/kusuburi_sundome/
毎週火曜放送中のこのドラマですが、色々と嬉しいこと続きです。
1番嬉しかったのは、TVerで1話の再生回数が100万回を超えたことです。
漫画原作のドラマではたまに1話の再生回数が100万回を超えることはあるのですが、テレ東深夜のドラマオリジナル企画で100万回を超えたのは初めてなんです!!!

社内ニュースにもなりました。
この大変さ、自画自賛になってしまうんですが説明させてください。
まずオリジナル企画の場合、人気漫画原作のように固定ファンがいない状態、いわばゼロスタートです。
元から漫画アプリで人気で100万PVとかされている作品であれば、その1割が観たら10万人、半分が観たら50万人ですから大違いです。
これが映画化、となると100万PVしていてもヒットしない可能性もありますが、漫画アプリとTVerには大きな共通点があります。
それは両方とも”無料”であるということ。だから漫画アプリで人気の作品はまあまあの確率でドラマ化するとヒットします。
次にキャストです。
メインキャストがアイドルであれば、まずファンが観てくれます。そしてファンの多くは、熱心にドラマの宣伝もしてくれます。『くすぶり女』の主演は西田尚美さんと香音さんとバリバリの女優さんなので、アイドルのような熱狂的なファンはそれほどいないと思われます。
それでも「面白い」と言ってくれた人たちがたくさんいたわけです。
最後に放送時間帯です。
21時台、22時台など、人目に触れやすい時間帯のドラマであれば、テレビをザッピングしている時に気づいてくれる人もたくさんいます。
しかし『くすぶり女』の放送時間は深夜0時30分。曜日も火曜日と平日です。翌日もまた朝9から仕事がある人にとって深夜0時30分のドラマは中々深い時間帯です。
リアルタイムで観てくれる人が少ない= 口コミも広がりづらいワケです。
なのに100万回突破です。まもなく2話も100万回突破しそうです。
●100万回突破の理由を自己分析すると…
ではなんで100万回突破したのか……?
今回『くすぶり女』を企画するに当たって気をつけたことが2つありました。
1つは「自分ごとに置き換えられる主人公」を作ること。もう1つは「次週も観たくなる引っ張り」を作ることです。
「自分ごとに置き換えられる主人公」にするために、ダブル主人公にしました。
西田尚美さんが演じる郁子の属性は、中年/結婚/子ども/社会人経験なしの女性。
香音ちゃん演じるほのかの属性は、Z世代/結婚願望なし/バリバリ社会人の女性。
こうすることで、どっちの世代の女性も共感できる内容にできます。
「次週も観たくなる引っ張り」は、郁子の夫の武(勝村政信さん)のモラハラとパワハラです。
「こんだけハラスメントし放題の武がいつ、痛い目にあうんだろう」と続きを観たくなる内容にしました。
反省点としては「あの夫が最低過ぎて観るのを止めた」という書き込みをSNSで時々見たことでしょうか……。けど、そこはひっくり返せばこのドラマのストロングポイントだと思ってます。
けれども結果論ですからね。なんでヒットしたのか、わかれば苦労しません…笑

毎話、入れている風刺画。僕が気に入っているのは第5話のこれ。
●永遠の2番
そんなワケで絶好調の『くすぶり女』ですが、今クールのテレ東深夜ドラマは強いです。
特に強いのは『きのう何食べた?』のシーズン2です。第1話、200万回突破していました……ダブルスコアです。まあ、よしながふみさん原作ですし、ドラマも素晴らしいですし……。
他にも『けむたい姉とずるい妹』、『推しが上司になりまして』も好調で、どれも1話が100万回突破しています。
ヒット作が多くないクールであれば『くすぶり女』がクール1番の人気作でもおかしくないのに、好調な作品がたくさんあるんで、クール1番の人気作というわけにはいきません……。
『くすぶり女』の主人公のほのかは「1番になったことがない女」ですが、僕も1番になったことがない人生で、今回もまた1番にはなれそうにありません……。
けどまあ、1番になれないから、1番になるために努力しようと高いモチベーションを維持できるのだと、前向きに考えていきたいと思います。
●『チェイサーゲームW』撮影開始
明後日からクランクインするのは、先日発表した『チェイサーゲームW』です。
今回は『くすぶり女』に続いてまたも女性のダブル主演のドラマです。けれども中身はだいぶ違いますね。
https://www.tv-tokyo.co.jp/chasergamew/
コメントにも書いてますが、LGBTQをテーマにしたドラマは増え、BLは今や王道ジャンルのひとつです。一方、GL(ガールズラブ)はまだ数少ないです。そこでチャレンジしたい、と思いましたし、やる意義もあると思いました。
ただし難しいテーマです。台本作りは、LGBTQ監修に飯田さんという方に入っていただき、セリフのひとつひとつ確認しながら行ってきました。
●主演は菅井友香&中村ゆりか
主演は菅井友香さんと、中村ゆりかさん。
菅井友香さんはお仕事はしたことなかったんですが、元坂道のキャプテンであることと、僕はもう1つの理由から、彼女は適役に違いないと確信していました。
そのもう1つの理由とはなんでしょう…?
それは……
彼女が学習院大学出身であるということです。しかも菅井さんは幼稚園から学習院、しかも馬術部です。
僕も中学から大学までずっと学習院なのでわかるのですが、幼稚園から学習院で馬術部所属はヤバいです。
大学まである内部進学校の多くがそうなのかもしれませんが、基本、入学する時期が早ければ早いほどその人の、お嬢様度(お坊っちゃま度)は上がります。
あとはやる部活でも差が出ます。馬術部みたいに、普通の学校にはない部活をしている人ほどお嬢様度(お坊っちゃま度)は上がります。
それで考えると、菅井友香さんは「お嬢様オブお嬢様」です。彼女に演じて頂く「春本樹」はリーダータイプのマジメな女性なので、リアルにそういう方に演じていただきたかったわけです。
もう1人の主役の中村ゆりかさんはたくさんのドラマに出ている若いながらも大ベテランの女優さんですが、僕が1番印象に残っているのはテレビ朝日で放送していた『女子高生の無駄遣い』です。
コメディドラマだったんですが、中村さん演じるロボがとにかく美人で、主演の岡田結実ちゃんがけっこう下品な言動、行動をとるのですが、ロボが美人なことで品が保たれている、そんな印象を持ちました。
今回、中村さんが演じる「冬雨」は現実離れした美人が良かったので、中村さんこそが適役だと思います。
実際、先日読み合わせをしたのですが、ふたりともイメージにバッチリ合っていました。
●オススメエンタメベスト5
撮影中の合間、スタッフや出演者の人とおしゃべりします。
やっぱり話題になるのは、最近観た面白い映画、面白い漫画、面白い本の話。撮影が終わった後の楽しみです。
『くすぶり女とすん止め女』の現場でオススメされて、自分が観た(読んだ)作品で、良かったモノベスト5を列挙します。
5位 漫画『シバタリアン』
八田役で出演していた渋谷謙人さんにオススメされました。
なんともあらすじを説明しにくい漫画なのですが…15歳の佐藤と柴田が友だちになって映画を撮ろうとするが、実は柴田の存在は誰からも見えてない…。
そんな2人が5年後に再会すると柴田は映画の続きを撮ろうと言う。その映画は、柴田と佐藤の通った中学校の皆をぶっ殺すという内容だった……。みたいな感じでしょうか。ストーリーも展開も読めなくて面白かったです。
4位 漫画『地元最高!』
後輩のプロデューサーの原口さんにオススメされて読みました。
可愛い絵柄からは想像つかないヤバい内容です。
読んでいて、鬱屈とした気持ちになっていくのですが中毒性があってついつい読んでしまう……そんな感じです。
中身は「地元最高!」と疑わないヤク中の女の子たちのブラックコメディ・ショートストーリーです。
3位 Netflixドラマ『マスクガール』
MEGUMIさんにオススメされて一気見しました。
自分の見た目に自信のない女の子がマスクを被ってライブ配信する、というスタートから、意外な方向にすごいスピードで話が展開していって、最後は「おぉ!」みたいな終わり方でした。
韓流ドラマ、話数が多くて途中で離脱しがちですが『マスクガール』は全6話なのでちょっと足りないくらいでした。
2位 漫画『スマイリー』
これまた原口さんにオススメされて一気読みしました。
とある新興宗教に潜入する話です。主人公は、娘を亡くして離婚した夫婦の夫。
ある日、宗教の勧誘を受けるのですが、そのパンフレットに別れた妻の姿を見つけます。別れた妻を宗教団体から取り返すために、その宗教に入信するのですが、その宗教団体は思った以上にヤバいとこだった、みたいな話です。
この漫画、ストーリーもヤバいのですが、新興宗教を信じ切っている信者の笑顔がヤバいです。わかりますよね?あの張り付いたような不自然な笑顔。まだ未完ですが、最新の6巻まで一晩で読んじゃいました。
1位 本『殺人犯はそこにいる』
キャスティングプロデューサーの伊藤さん含め、数人にオススメされたノンフィクションの本です。
サブタイトルは『隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』です。
20年以上前に栃木県足利市の半径10キロ圏内で起きた5件の幼女の誘拐殺人事件をテーマにしています。
犯人は一度捕まったのですが、その犯人は5件のうち1件だけしか立証できず、しかも冤罪であることが後にわかります。その過程を丁寧に書いています。
「冤罪」ということは別に犯人がいるということです。5件の幼女誘拐殺人事件を犯した犯人が野放しになっているということです。
しかし警察は真犯人捜査に二の足を踏みます。その理由も驚きなのですが、もっと驚いたのは、痺れを切らした著者であり記者である清水さんが、真犯人を自分の手で探しはじめるのです。
この清水さんがとにかく現場主義の方でして、色々と考えさせられる本でした。
今月も拙い自分の日記を最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます!