🌿葉山リゾート訪問|太田勇の5分で読めるテレビの裏側日記
今月のP日誌です。

●産後ケア施設、行ってきました
葉山にある産後ケア施設「マームガーデンリゾート葉山」に、家族4人で行ってきました。
「産後ケア施設」なんて聞き馴染みのない言葉だと思いますが、簡単に言うと、“新生児のお世話をしてくれるホテル”です。

産後、退院してそのまま直行する人もいれば、産後数ヶ月して、ちょっと心身が限界に近づいた頃に行く人もいる。もちろん、行かない人も多いです。実際、僕らも一人目のときは利用しませんでした。
新生児が生まれた直後っていろんな問題があります。産後うつとか、鬱までいかなくても気分が落ち込んだり、あとは一番は「物理的な寝不足」です。我が家は母乳育児なので、僕の負担というよりは奥さんの負担がすごい大きいです。
夜、もう限界のときは、朝まで赤ちゃんを預かってくれる。それだけで、どれだけ救われるか……。
正直に言うと、高いです。今回うちが選んだ葉山の施設は、一泊10万円オーバー。
新生児の命をずっと見てくれるわけですから、高いのは当たり前なんですが、それでも簡単に「じゃあ行こう」と言える金額ではありません。ただ、もう新生児を育てるのも、おそらくこれが最後。「経験として、一度は行ってみよう」と、2泊3日の最短コースで行ってきました。
ちなみにこの施設を知ったきっかけは、辻ちゃんのYouTubeです。子どもを持つと辻ちゃんの偉大さに気づきます。
行ってみると、利用者の7割くらいは、お母さんひとり+新生児でした。赤ちゃんの体重が書いてあるボードがあって、そこには「3キロちょっと」の数字が並んでいました。出産して退院後、そのまま直行してきた人たちです。うちの赤ん坊は生後2か月で、すでに5キロ超え。同じ“赤ちゃん”ですが、だいぶデカいです。
館内はスリッパ履き。床で寝転がっても大丈夫、という仕様です。子どもも入れる足湯があり、キッズスペースもあり、とにかく全部が「赤ちゃん・子どもファースト」で設計されている空間でした。キッズスペースも、新生児用と、それ以上の年齢の子ども用にきっちり分かれています。フリードリンクがあって、ジュースも飲み放題。長男はテンションが振り切れて、カルピスを何杯もおかわりしていました。

足湯から見える景色も最高で、「ああ、これは確かに“回復する場所”だな」と思いました。食事は、サラダがとにかく美味しかった。鎌倉野菜です。ただ、全体的にはかなり質素です。正直、ホテルの豪華なビュッフェをイメージして行くと、ちょっと拍子抜けすると思います。お酒も一応ありますが、1人缶ビール1本まで。そこも含めて、きちんと「療養施設」でした。
あと、フォトスポットが2か所ありました。赤ちゃんの写真って、意外と本当に撮れません。SNSに毎日、赤ちゃんの写真を上げている親御さんたち、本当に尊敬します。そんな余裕が、正直ありません。
だから、「置くだけでそれなりに仕上がるフォトスポット」は、僕らみたいな人間には、めちゃくちゃありがたかったです。


そこで撮った写真を見ると、長男が、でかい。保育園でも年長クラスで、一番背が高いんですが、それでも下の子が生まれるまでは、ずっと「小さい、小さい」と思っていました。
さらに、施設内にはカラオケもあります。こういうとき、新生児は預かってくれます。だから、長男と僕ら3人でカラオケへ。長男、人生初カラオケ。
『ジングルベル』を一生懸命歌って、あと無謀にもFRUITS ZIPPERや、今ハマってる『最強王』というアニメの主題歌に挑戦してました。

初めての産後ケア施設、高いといえば高いですが、良かったです。奥さんも夜もちゃんと6時間以上眠れました。
以上、葉山の産後ケア施設マームガーデンの体験記でした。
●高祖父の家、見てきました
葉山に行ったついでに、加地邸という観光スポット(ホテル&ハウススタジオ)にも寄りました。


加地邸
ここ、実は——
僕の高祖父(ひいひいおじいちゃん)が住んでいた家なんです。
話をさかのぼると、建てたのは1928年。高祖父が建てた、いわば一族の夢がそのまま形になったような家でした。高祖父は当時、三井物産のロンドン支店の支店長をしていたそうで、日本に帰国後に建てたみたいです。
戦後、その家はGHQに接収され、高祖父は都内へ引っ越し。やがてGHQが撤退するタイミングで、また戻ってきたそうですが、そこからは別荘扱いになり、気づけば「たまに使う家」になり、さらに気づけば、ほぼ空き家になっていました。
僕も幼い頃、何度か遊びに行った記憶があります。とにかく、「広いな」「古いな」という印象だけが残っていました。しかし母親がよくこう説明していました。
「この家ね、帝国ホテルを設計したフランク・ロイド・ライトのお弟子さんが設計したの」
当時の僕は、ライトが誰なのかも分かっておらずでしたが、ライト本人が建てたならまだしも、その弟子が建てた家というのにどれだけ価値があるんだろう・・・と思ってました。
しかも、すごい辺鄙な場所にあって、車を降りて数分歩いてようやくたどり着けるという別荘だったんで、僕も泊まったことはありませんでした。両親も70歳を過ぎて、身辺整理を考えた時に、加地邸の話もあがり、「この家、どうする?」と話し合っている時に、葉山市が引き取ってくれたそうです。
そして今、加地邸は、高級宿泊施設(ハウススタジオ)として生まれ変わっています。
この家、ロケスタジオとしてもよく使われていて、最近だと、『岸辺露伴は動かない』でも使われていました。母から連絡があって「加地邸が映ってる!」と教えてくれました。
今回は中には入れず、ちょっと残念。元々は自分たちの家だったのに、もう中に入れないというのは不思議な、少し残念な気持ちでした。
せっかくなので、「いつか泊まれるのかな」と思って、調べてみたら——
値段、すごいですね。
現実が一瞬で夢を殴ってくる金額でした。これは……泊まれなさそうです(笑)。
高祖父が建てて、戦争で奪われて、戻ってきて、空き家になって、市に引き取られて、観光地になって、ドラマのロケ地になって、今は高級宿になっている。100年あると、色々ありますね。
以上、高祖父の家——加地邸を見てきた話でした。
●今月の『チェイサーゲームW』

またもや、作品自体に大きな進展はない月でした。すいません!が、ゆっかーの誕生日イベントに参加してきました。その会場で、『チェイサーゲームW』のファンの方にも声をかけていただきました。正直、かなり照れました。でも、やっぱり——嬉しかったです。タワーレコード新宿店のポップアップをしてくださったスタッフの方ともお話できてよかったです。こういう人たちひとり、ひとりに、支えて頂いてるんだと改めて実感しました。
映画『フィールド・オブ・ドリームス』に、有名なセリフがあるんですが、今の心境はそんな感じです。
If you build it, he will come. (もし建てたら、彼は来るだろう)
来月あたりに何かお伝えできることを祈ってます。
だけど、昨日(12月24日)の夜。

ついに動き出しました。『チェイサーゲームW 水魚の交わり』。2026年春、樹と冬雨の物語を、あらためて皆さんにお届けできそうです。
シーズン2の放送終了から1年以上経った今も、変わらず作品を応援し続け、昨日の告知にもすぐに反応してくださった皆さま、本当にありがとうございます。エンタメが溢れ、次々と新作が生まれていく中で、それでも『チェイサーゲームW』を忘れずに待っていてくださったことに、制作陣一同、心から感謝しています。きっと、菅井友香さんと中村ゆりかさんも同じです。
詳しい内容は、来月以降あらためてお伝えしますので、もう少しだけ想像を膨らませながらお待ちいただけたらうれしいです。
副題の「水魚の交わり」は、“水と魚のように、互いに欠かすことのできない関係”を表す言葉です。今まで何度ぶつかっても、最後には「一緒にいたい」と互いを抱きしめ直してきた樹と冬雨にぴったりの言葉ですよね。
お願いがあります。ここから先の一歩一歩には、皆さまの声がこれまで以上に必要になります。この作品を、より一人でも多くの人に届けたいと思っていますので、皆さま、お力を貸してください。
最後に、撮影の合間に撮った一枚を添えます。

●今月のエンタメ
・小説『変な家』
『何かおかしい』というドラマでご一緒した雨穴さんの最新作。そもそも雨穴さんファンなので、ドラマの相談をしたくらい雨穴作品のファンです。 今回ももちろん面白かったです。まだ出たばかりなのに、もう年間ベストに顔を出していました。
「続編なんでしょう?」とか「雨穴さん、人気ありすぎだから今さらちょっと…」と思っている人にこそ、読んでほしいです。雨穴さんは、とにかく“読者を楽しませる本を書く人”です。小説なんですけど、「小説読むぞ!」と気合を入れずに読める工夫が随所に施されています。今回は今までの雨穴さんのホラーテイストを残しつつ、クスッと笑えるシーンや、ちょっと心がほどける展開もあります。個人的には、栗原さんと家族の会話が一番好きでした。
・映画『ふつうの子ども』
今年一番です。
2025年、『国宝』『かくかくしかじか』『ドールハウス』『教皇選挙』……面白い映画はたくさんありましたけど、僕の中では『ふつうの子ども』がずば抜けてました。
子どもの演技が、抜群にいい。それに合ったカメラワーク。そして、一言一言のセリフも良いし、細かい演技も良かったです。風間俊介さん演じる小学校の先生は、“事なかれ主義”が背中からにじみ出てますし、心愛ちゃんという女の子が、図書館で好きな男子と出会った時のちょっとクールぶってるけど緊張している態度とか、全部ちゃんと伝わってきます。
あとは後半に、子どもたちの両親が出てくるんですが、そこもまたいいです。三者三様の親が出てくるんですが、それぞれクセがあります。
この映画は、倍速でも、ながら見でも、絶対に観ちゃいけないタイプの映画です。そして、「いつか、こういう作品を演出できたらいいな」と、心から思いました。
・オーディション番組『No No Girls』
育休中の奥さんがずっと観ていて、「とにかく面白い!」と言うのですが……仕事もあるし、だいぶ長いシリーズなので、見る時間ないと思っていたんですが、ふと横目で見たテレビに、とんでもないパフォーマンスをしている女の子が映っていて、完全に釘付けになりました。
「これ、もうデビューした人たち?」
と聞いたら、奥さんが誇らしげに言いました。
「これが、最終オーディションなの」
——え? 横浜アリーナ、2万人?最終オーディション?どういうスケール感?
調べたら、
- 最終オーディションの準備期間は約5か月
- 演出も自分たちで考える
- ファイナリスト10人
- さらに、落ちた20人も横アリのステージに上げてパフォーマンス
……驚きました。スケールも、考え方も、今までのオーディションと違いすぎる。
僕が観たのは、最後の2話だけでしたけど、感動につぐ感動でした。最終話では、最終オーディションまでの1週間と、その裏側まで全部見せてくれて、完全に心を持っていかれました。
これを観て、完全に印象がひっくり返ったのが、ちゃんみな さん。言葉遣いがとても丁寧で、しかも一人ひとりのオーディション“後の人生”まで考えているのが伝わってくる。
「私は、誰の手も離さない」
——いや、本当にそうでした。ちゃんみなさんは、オーディションに落ちた人のことも考えているのが伝わってきました。こんなに受ける側に立ったオーディション番組、今まで観たことがありません。
自分も頑張らないと、と素直に思える素敵なオーディション番組でした。もし、元気になりたい方がいたら、オススメです。
今月も、自分の拙い文章を最後まで読んでくださってありがとうございました!