『産まない女はダメですか?』お気に入りのカット|太田勇の5分で読めるテレビの裏側日記

こんにちは。今月のP日誌です。さて、いよいよ映画『チェイサーゲームW 水魚の交わり』が、いよいよ明日公開されます。

『産まない女はダメですか?』お気に入りのカット|太田勇の5分で読めるテレビの裏側日記

公開前にヨコハマ国際映画祭に行ってきました。その報告です。

※作成中※実力派俳優陣と創る制作の舞台裏|太田勇の5分で読めるテレビの裏側日記※タイトル確認

●初めての映画祭
まずは3日夜のジャパンナイト。MEGUMIさんがファウンダーを務めるパーティ。華やかでしたー。パーティは19時からで、今回招待された作品の監督や出演者が順番に登壇していきます。僕は中村ゆりかさんと一緒に登壇してきました。 
“国際映画祭”ということで思い切って、英語でスピーチをしてきました。パーティの参加者は8割くらいが日本人っぽい雰囲気だったんで、直前までどうするか迷ったんですが、舞台袖にいたMEGUMIさんに「英語でいくべきですかね?」と訊いたら、「そりゃもちろん英語で!」と言われたので、英語で話しました。

ちなみに英語でスピーチをする場合、母国語ではないからか、シンプルでわかりやすい言葉を心がけます。今回は、“Please give this movie 7 minutes of your time”(この映画に、あなたの7分をください)と冒頭で話しました。「7分観て気に入らなかったら、そこで止めていいです」と話してから映画の見どころを説明し、最後に、“Seven minutes, please watch and let this film talk to you.”と締めました。「7分間、映画とお話してください」みたいな感じですかね。読んでみて気づくと思うんですけど、全部中学校で習う英語ですよね。

終わった後、会場で何人かの人に、“I liked your speech”と話しかけてもらえたので良かったです。 

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●丸山隆平さんと20年ぶりの再会
あと嬉しかったこと。僕の前の前の登壇者が、SUPER EIGHTの丸山隆平さんでした。実は丸山さんとは今から20年前に、『裏ジャニ』という番組で毎週ロケしていました。僕は特に丸山さんとロケに行くことが多かったんです。当時のSUPER EIGHTはまだメジャーデビューする前だったんで、渋谷でロケしていても誰にも声をかけられることもないくらいの若手でした。 番組は2年続きました。僕も丸山さんも同じ20代でした。年齢も近いこともあり、よく話してました。ただ番組が終わってからは会う機会がなく、本当に20年ぶりの再会。 
「覚えてないだろうな…」と思っていたんですけど、丸山さんが僕の顔を見た瞬間、
「え、あ、あれ? 太田さん!? 何やってんすか?」
と、20年の時を感じさせないフランクさで話しかけてくれました。
「マル、覚えてる?」
僕も、それまでは丸山さんと呼ぼうと決めていたのに、その感じを受けてフランクに呼び返しました。
すると「覚えてますよ。僕のこと東京湾に沈めたんすから」と笑いながら話してくれました。
たしかに20年前、東京湾で魚を釣る、みたいなロケ企画で海に潜ってもらいました。
そこからしばらくの間、昔話に花を咲かせ、「今度、ドラマか映画やりましょうね」と約束をしました。

SUPER EIGHTのメンバー、大好きです。今から10年前も、家の近所を歩いていて、元メンバーの錦戸亮さんがいたんです。まさか覚えてるわけないと思って通り過ぎたら、通り過ぎた僕を捕まえて、「ちょっと待って、太田さん!なんで無視するの?」と声かけてくれました。だから今回もマルと会えて、話せて嬉しかったです。いつか、映像作品を一緒にやりたいです。

●4日のイベント

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この日は映画のトークイベントでした。菅井友香さん、中村ゆりかさん、僕、3人。3人がアットホームに話せるようにと、司会は立てず、僕が司会役をすることに。
なんですかね、散々バラエティ番組のディレクターとかやってきて、司会の進行をすぐそばで見てきたのでちょっとは自信あったんですけど、司会って難しいですね。話を聞きながら、次何を聞くか考えるのって難しい。会議でも似たようなことってやってると思うんですねえ。けど、お客さんが聞いているという要素が加わり、もうひとつ視点を持たないせいか、、思ったよりいっぱいいっぱいになりました。
それに気づいた菅井さんが、途中から司会みたいになってました…。
ありがとうございます、菅井さん。

ちなみにこうやって映画関連のイベントで、お2人と何回か登壇させて頂いた経験から、お2人のトークの印象についてお話させていただきます。
菅井さんのトークは、引き出しがいっぱいある感じです、引き出しにラベルもしっかり貼ってあるんで、その都度、必要な引き出しを開けてお話している印象です。司会をやるべき僕が黙ってしまった時も、慌てずにフォローしたり、話を振ったり、見事です。 
一方、ゆりかさんのトーク力は引き出しとかではなく動物的な感じです。おそらく近いのはドラえもんの四次元ポケットみたいな。トークが止まって困ったら四次元ポケットに手を入れて、何か取り出す。何が出てくるかわからないけど、そこは四次元ポケット、たいていの確率で役立つ何かがでてくる、みたいな感じです。予測不可能なことを言うのはいつもゆりかさんだと思います。アプローチの全く違う2人。だから2人のトークは魅力的なんだと思います。

映画は本当に5/15に公開です。本当によろしくお願いいたします。チェイサー民の皆さまにもお願いです。皆さまには、一緒に映画を盛り上げる宣伝大使となっていただいて、映画をぜひ、一人でも多くの方に広めて頂けたらと思います。

●『産まない女はダメですか?』絶好調です。
ありがとうございます。評判も良く、TVerも良くまわっていて、毎週、総合1位も取れています。まさか自分がプロデューサー(監督)をする作品で、TVerで1位がとれる日がくるなんて思っていなかったんで、本当にうれしいです。
1位もうれしいのですが、それ以上にうれしいのは、毎週再生回数が増えていることです。通常、ドラマというのは1話が一番視聴率は良いですし、1話が一番再生回数も多いです。そこから少しずつ減っていくのが普通です。けど、『産まない〜』は1話以降、毎週少しずつ再生数が伸びていってるんです。タイトルや設定のインパクトだけではなく中身で観てくれているからこそのこの結果だと思います。

あと、ドラマの狙いが当たってるのもうれしいです。夫の哲也が気持ち悪いと評判なんです。まさに狙い通り。中には、気持ち悪すぎて観るのをやめました、という意見も見ますが、それでいいと思ってます。「好き」の反対は「無関心」です。「嫌い」は、「好き」と紙一重なので、褒め言葉だと思ってます。

哲也のキャラクターは、このドラマの肝中の肝でした。「気持ち悪くしたい」けど、「どこかで愛せるキャラクターにしたい」と積み上げていきました。気をつけたのは、妻のアサを愛していることと、全てのモラハラの行動は彼女への愛が出発点であること――そうすれば、大丈夫だろうと。 
そして参考にしたのは、“冬彦さん”です。 
“冬彦さん”でピンとこなかった人は若い人ですね。(実際、浅香航大さんも“冬彦さん”を知りませんでした)“冬彦さん”と言えば、『ずっとあなたが好きだった』というドラマで脚光を浴びた平成を代表するキモ夫です。彼の場合はマザコンとして有名でしたが、実は彼の奥さんへの行動も言動もヤバかったです。けど、みんな冬彦さんから目が離せなくなってました。視聴率はうなぎ登りで、「冬彦さん現象」なんて言葉も生まれました。嫌われないキモ夫の代表格、冬彦さん。 
今回、『ずっとあなたが好きだった』を見返して、台本作りの参考にしました。

ただそれも最初からそうしていたわけではなく、階段を登って、そこにたどり着いた感じです。まずは……、

ドラマを面白くしたい
→ このドラマにしかない強みが欲しい 
→ 不倫・復讐ドラマでは絶対にない強み 
→ 夫が妻を愛しすぎておかしくなるのはどうだろう? 
→ 夫が妻を異常に愛したドラマ……“冬彦さん”を参考にしよう

みたいなロジックでした。そんな目線も意識して続きを観てくださると、楽しみ方も変わるかもしれません。

●『産まない女はダメですか?』お気に入りのカット
自分は5、6話の監督をしました。その中で気に入っているカットをそれぞれ紹介します。
まず、5話はこのカット。
状況を説明しますと……奥さん(宮澤エマ)が通う産婦人科に同行した夫(浅香航大)。奥さんに紹介された受付係は…自分の浮気相手(秋元真夏)だった!
夫は気を落ち着かせるために「トイレに行く」と言ってその場を離れますが、すぐに受付係が追いかけてくるというシーン。
夫からしたら恐怖でしかないです。
そこのカメラワーク。ぐるりと180度回って、逆さまになりました。

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夫の混乱した精神状態をカメラワークで表現したいと思いました。

続いて。6話です。
状況を説明しますと……受付係が奥さんに「旦那さんに無理やり妊娠させられたんですよね?」と気遣う振りして、「あなたの夫はそこまで私に教えてくれてますよ」とマウンティングをとるシーンです。
奥さんのショックを表現したく、合せ鏡を利用してこう撮りました。

※作成中※実力派俳優陣と創る制作の舞台裏|太田勇の5分で読めるテレビの裏側日記※タイトル確認

予算と時間に限りのある深夜ドラマですが、1話につき1カットは時間をかけて印象に残るカットを狙いたいと思っています。

●今月のオススメエンタメです
毎クール、全ドラマ、1話は観るようにしています。今クールは、自分の担当ドラマのライバルということでいつも以上に真剣に観ているせいか、面白いドラマが多いです!数えたら今クールは13本、視聴しています。作品名とオススメポイント書きます。

●日テレ
『多すぎる恋と殺人』…自分と体の関係を持った人が次々殺されるというだいぶ怖い設定なのに、コメディ。でもヒリっとする内容で目が離せません。

『月夜行路 -答えは名作の中に-』…読書好きなので、この切り口楽しいです。

『鬼女の棲む家』…タイトルがいい!タイトルと中身がしっかり合致してて、ジェットコースター的な展開がいいです。

『君が死刑になる前に』…設定が面白いです。加藤清史郎さんや与田祐希さんなどキャストがハマってます。

●テレ朝
『リボーン〜最後のヒーロー~』…1話が思い切った構成でしたけど、逆にあれで気になりました。高橋一生さんって、本当にお上手ですね。いつかお仕事したいです。2話以降の展開も面白いです。もし一本だけ選ぶとしたら、今期一番かもしれません。

『余命3ケ月のサレ夫』…この原作漫画、気になってて、自分も企画書で提案したことありました。妻が浮気をする側というのがちょっと珍しいですよね。

●TBS
『時すでにおスシ!?』…タイトルはふざけてるんですが、しっかり泣けます。永作博美さん演じるお母さんと息子さんの関係がステキです。

『田鎖ブラザーズ』…“時効”をテーマにして重厚なドラマ。けど、岡田将生さん演じる刑事が良い味出してて、重すぎず観られます。

『あの夜、社長の子供を授かりました』…1行で中身がわかる番組が好きなので…。普通に気になります。

『ネタジョ』…まさかの辻凪子さん初主演作品。しかもお笑いがテーマ。お笑い観察は好きなので、観ちゃいます。

●フジテレビ
『銀河の一票』…『産まない女』と同じ月曜に放送しているんで、毎週TVerランキングを争っている作品ですが、面白いです。松下洸平さんが、ああいう嫌な役が似合うとは知りませんでした。

『時光代理人』…佐藤大樹くん主演の漫画原作。写真をきっかけに過去にいくのですが、お話が良いです。

あ、あと大河ドラマの『豊臣兄弟!』もとても良いです!

今クールは、テレ東作品も面白くて、『サレタ側の復讐』は安心の展開ですし、『水曜日、私の夫に抱かれてください』はロケーションがいいですし、演出も良いです。 『惡の華』の福くんもつい観ちゃいますし、『るなしい』は、観たことないジャンルの作品で面白いです。

『地獄に堕ちるわよ』も『九条の大罪』も良いですし、『プラダを着た悪魔2』も面白いですけど、地上波のドラマも面白いです!

今週も自分の下手くそな文章を最後まで読んで頂いて、ありがとうございます。

※このページの掲載内容は、更新当時の情報です。
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