【1分で分かる】韓国ドラマ「火の女神ジョンイ」ムン・グニョンら豪華キャスト陣の情熱…ストーリーの魅力

テレ東では、毎週月曜~金曜あさ8時15分より、韓流プレミア「火の女神ジョンイ」(主演:ムン・グニョン、イ・サンユン、全46話)を放送中!
【STORY】

16世紀後半、朝鮮第14代王・宣祖の時代。
沙器匠(サギジャン)のイ・ガンチョン(チョン・グァンリョル)とユ・ウルダム(イ・ジョンウォン)は王命を受け、陶磁器製造所・分院(プノン)の最高官職・郎庁(ナンチョン)の座をめぐって勝負をする。
宣祖(ソンジョ)(チョン・ボソク)は2人が作った茶器を気に入るが、仁嬪(インビン)キム氏(ハン・ゴウン)とガンチョンの計略に陥ったウルダムは、無実の罪で分院から追放される。
同じ頃、沙器匠の助役ヨノク(チェ・ジナ)は 分院の窯の中で女児を出産。師匠のウルダムに娘を託し、この世を去ってしまう。
ウルダムにジョンと名づけられた赤ん坊は、やがて陶芸よりも狩りや弓に夢中のおてんばな少女に成長する。ある日、ジョン(ムン・グニョン/少女時代:チン・ジヒ)は山の中で光海君(イ・サンユン/少年時代:ノ・ヨンハク)と運命的な出会いを果たし、今まで感じたことのない胸の高鳴りをおぼえるのだった。
そんな中、ウルダムは分院に戻る機会を得るが、ガンチョンが送り込んだ刺客に暗殺されてしまう。突然父を亡くして傷ついたジョンは、ウルダムを侮辱するガンチョンの言葉を偶然耳にし、 沙器匠となって父の無念を晴らそうと決意する。それから5年後。朝鮮一の沙器匠となるため、男装してテピョンと名を変えたジョンは、ひょんなことから光海君と再びめぐり合うが…。
女性陶工をモデルに描く、情熱と執念の人間ドラマ
脚本は「剣士ペク・ドンス」などのクォン・スンギュとイ・ソユン。主人公・ジョンのモデルは、朝鮮から日本へ渡り、有田焼の発展に関わったと伝えられる女性陶工・百婆仙(ペク・パソン)だ。朝鮮での足跡がほとんど記録に残されていない百婆仙の人生に想像を広げ、天性の感覚と情熱を武器に、女性には開かれていなかった陶工の道を切り開く「ユ・ジョン」という人物を作り上げた。
陶工たちが技と誇りを懸けて競う姿を軸に、父の死を巡る謎や出生の秘密、宮廷の権力争い、身分を超えた恋を織り交ぜていく。
演出は「勝手にしやがれ」のパク・ソンスと、「彼女はキレイだった」「W-君と僕の世界-」のチョン・デユン。土を確かめる手元やろくろを回す指先、窯の炎まで丁寧に捉え、静かな陶磁器作りを、職人たちの執念や嫉妬、欲望と誇りがぶつかり合う人間ドラマへと昇華している。
実力派キャストが織りなす、切なくも美しい四角関係

そんな物語を鮮やかに彩るのが、ムン・グニョン、イ・サンユン、キム・ボム、ソ・ヒョンジンの4人だ。
主人公ジョンを演じるムン・グニョンの魅力は、逆境の中でも明るさを失わず、自ら道を切り開いていくヒロイン像にある。女性だからと道を閉ざされても、名前や姿を変え、夢だけは手放さない。思いをこらえ切れず、大粒の涙をポロポロとこぼしながらも、再び土と向き合う――。
ムン・グニョンが、無邪気な少女から職人としての鋭さと覚悟が芽生えていくまでの変化を、表情やたたずまいのわずかな違いで見せ、そのたしかな演技力に引き込まれる。
子役時代の2000年に「秋の童話」で注目を集め、“国民の妹”と呼ばれたムン・グニョン。「風の絵師」では、男装して絵師の世界へ飛び込む女性を演じ、2008年の「SBS演技大賞」で、21歳にして史上最年少の大賞受賞者となった。
「シンデレラのお姉さん」では心に傷を抱えたクールなヒロインを、「メリは外泊中」(共演:チャン・グンソク)では、二重結婚生活に巻き込まれる天真爛漫な女子大生を演じ、話題に。「清潭洞<チョンダムドン>アリス」では、高級街への進出を夢見る前向きなデザイナーを演じ、幅広い役柄で印象を残してきた。
10代の頃から寄付活動を続けてきたことでも知られ、華やかな人気の一方で、飾らない誠実さを感じさせるムン・グニョン。
7月には、7歳年上の俳優チョン・ピョンとの結婚を自筆の手紙で発表。「一人で歩いてきた道を共に歩みたいと思える人に出会った」と新たな門出を報告し、長く見守ってきたファンにとってもうれしいニュースとなった。

後の朝鮮第15代王となる光海君を演じるのは、イ・サンユンだ。宮廷では、王子として王位争いの重圧を背負いながら、ジョンの前では青年らしい柔らかな表情を見せる。
その振り幅が、光海君を単なる端正な王子ではなく、責任と恋の間で揺れる一人の人間として浮かび上がらせている。
2007年、「エア・シティ」でドラマデビューしたイ・サンユンは、「いとしのソヨン」ではヒロインを一途に愛する財閥家の長男を、「2度目の二十歳」では初恋相手と大学で再会する舞台演出家を、「VIP-迷路の始まり-」では秘密を抱える百貨店VIP専任チーム長を演じ、知的で温かな人物から葛藤を抱える役まで幅広く表現してきた。
ソウル大学で物理学を学んだ経歴から理知的な印象が強いが、撮影の合間には共演者を笑わせる親しみやすい一面ものぞかせていたという。ジョンの前でだけ少し肩の力を抜く光海君の姿には、そんな本人の柔らかさが重なって見える。

ジョンを幼い頃から守り続けるキム・テド役、キム・ボムの一途さにも目を奪われる。
想いを声高に訴えることはせず、危険が迫れば誰よりも早く駆け付ける。報われるかどうか分からないまま、ただジョンの幸せを願い続ける姿が切ない――。
武人らしい長髪も役柄によく映え、寡黙で凛としたたたずまいを一層引き立てている。
2006年にドラマ「イヴの反乱」でデビューしたキム・ボムは、「エデンの東」でソン・スンホン演じる主人公の少年時代を熱演し、「花より男子~Boys Over Flowers」では、F4の一人、プレーボーイながら仲間思いのソ・イジョン役を好演して人気を確立。
その後も「九尾狐伝~不滅の愛~」「ロースクール」など、幅広い役柄で存在感を示してきた。
劇中では寡黙なテドを演じているが、撮影現場では共演者やスタッフと気さくに接し、厳しい暑さの中でも明るく前向きに臨み、周囲を和ませていたという。
ちなみに、ムン・グニョンとキム・ボムは本作での共演をきっかけに親しくなり、2013年に交際を公表。約7カ月後に破局したが、当時は劇中の関係とも重なり、大きな話題を集めた。
ジョンとテドの幼なじみ、シム・ファリョンを演じるソ・ヒョンジンも強い印象を残す。貧しさの中で育ち、優れた商才を生かして力を手にする一方、テドへの報われない恋とジョンへの嫉妬を募らせていく。危うい選択を重ねても、「何も持てなかったからこそ、すべてを得たい」と願う気持ちまで否定することはできない。単純な悪役には収まらない人間味がある。

2001年にガールズグループM.I.L.Kのメンバーとしてデビュー。その後、俳優へ転向したソ・ヒョンジンは、「帝王の娘 スベクヒャン」では王女の身分を知らずに育ったヒロインを、「なぜオ・スジェなのか」では、成功のために冷徹さを身につけた敏腕弁護士を演じ、実力派としての地位を確立。
本作でも、ファリョンの寂しさと野心を鋭くにじませ、自らの運命を切り開こうとする女性像に説得力を与えている。
他にも、パク・コニョン、チョン・グァンリョルら重厚な俳優陣が作品を支える。とりわけ「ホジュン 宮廷医官への道」で正義感あふれる名医を演じたチョン・グァンリョルが、本作では欲望にゆがむ陶工に扮しているのも興味深い。
どれだけ技を尽くしても、窯の中で何が起きるかは最後まで分からない――。それでもジョンは炎を恐れず、失敗した器を前にしても、もう一度土に触れようとする。
女性だからと拒まれても、再び分院の門をたたく。その姿は、美しい器を作るためだけではなく、自分が生きる場所を自らの手で形作ろうとしているように見える。
父の汚名をそそぎ、朝鮮一の沙器匠になるという夢をかなえるまでに、どんな壁と向き合うのか。光海君との身分を超えた恋、テドの秘めた思い、ファリョンとの関係とともに、その歩みをじっくり見届けていきたい。
(文/斉藤和美)
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