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木目金(もくめがね)を愛してやまないアメリカ人男性の夫婦愛に感動:世界!ニッポン行きたい人応援団

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テレ東

2018.5.2 世界!ニッポン行きたい人応援団

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ニッポンに行きたくてたまらない外国人を世界で大捜索! ニッポン愛がスゴすぎる外国人をご招待する「世界!ニッポン行きたい人応援団」(毎週月曜日夜8時~)。毎回ニッポンを愛する外国人たちの熱い想いを紹介し、感動を巻き起こしています。



30年以上憧れ続けた人間国宝に会える!


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今回ニッポンにご招待したのは、アメリカ・ワシントン州に暮らすジェームズさん&妻のテリーさんのおしどり夫婦。30年以上前に木目金に魅了されたジェームズさんですが、当時は英語で書かれた参考文献がなかったため、本やインターネットで独学。試行錯誤をしながらも、今ではジュエリーなどの作品を作るまでに腕を上げました。


ちなみに木目金(もくめがね)とは、約400年前の江戸時代に生まれた、金属で木目のような模様を作るニッポンの伝統的な金属加工技術のこと。情報源がネットや本であるため、実際に木目金作りを見たことがなかったジェームズさん。「ニッポンで高度な木目金の技を学びたい」という夢を叶えるため、ご招待。妻のテリーさんは「結婚式でもここまでじゃなかったわ」とジェームズさんの喜ぶ様子を見て大感激。


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初来日となったジェームズさんは、新潟県・燕市へ。この地は、ジェームズさんが30年以上も会うのを夢みてきた、金工作家・玉川宣夫さんのホームタウン。玉川さんは2010年に重要無形文化財保持者(人間国宝)になった世界に木目金の技術を広め、ジェームズさんが木目金作りを始めるきっかけになった方。今回はジェームズさんの熱意を伝えたところ、多忙な中、特別に会っていただけることに。憧れの玉川さんと感動の初対面を果たした夫妻は、玉川さんを尊敬する世界45か国の人々を代表すべく、まずは心からの喜びと感謝を伝えました。


そして、玉川さんが30年前に作った木目金のやかんでお湯を沸かす様子に、「実際に使われているところを初めて見ました」と興味津々。玉川さんは、「出来立てはまだ本物じゃない。お客様にかわいがってもらって一人前になる」と伝えました。


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さらに許可をいただき、床の間の木目金の花瓶にも触れたジェームズさんは、その複雑で美しい模様を眺め、幸せを噛み締めました。その後、第一線で活躍する玉川さんの息子の達士さんとも挨拶を交わしたジェームズさんは、自身が作った木目金ペンダントを2人に見ていただくことに。「綺麗だね!素晴らしい」と褒めていただき感激していると、今度は玉川さんから「作業場見る?」と嬉しい申し出が。50年以上にわたって試行錯誤し作り上げた手描きの設計図やたくさんの工具、作業風景も、ゆっくりと目に焼き付けていきました。


別れの時--。玉川さんから「木目金をやる人はみんな友達。今後ともよろしく」と告げられたジェームズさんは、再びここに戻ってくることを約束して工房を後にしました。



1枚の板金をやかんに仕立てる工程に、「まるでマジック!!」


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翌日は、同じ燕市に住む鎚起(ついき)職人の上野さんの工房へ。鎚起を学び、やかんのような大きな品を作りたいというのはジェームズさんの願いのひとつ。
鎚起とは、平らな板金を金づちや木づちで繰り返し打つことで、立体的な器を作る伝統技法。燕市には古くから銅山があったことから、金属を加工する鎚起銅器が栄え、200年にわたり受け継がれています。
工房を訪ねると、奥さまの清子さんが出迎えてくださいました。緊張気味のジェームズさんのために、81歳の上野さんはジョークを飛ばして歓迎。笑って和んだ後は、ジェームズさんの自宅にあるお気に入りの茶托の写真を見せたところ、なんとこれが上野さんの作った作品だったことが明らかに。驚くべき偶然を、上野さんは「瀬川瑛子さんの歌じゃないけど...生まれる前から赤い糸で結ばれていたってな」と、名曲「命くれない」のフレーズを引用し、場を盛り上げてくださる一幕も。


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続いて木目金のやかんを見せていただいたジェームズさんは、以前うまくいかずに3枚の板を溶接して仕上げたと告白。上野さんのように1枚の板で作る技術を勉強したいと申し出ると、上野さんは快く作業場にジェームズさんを案内してくれました。どのようにして1枚の板からやかんを作り上げるのか、期待に胸が高鳴ります。


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作業場に入ると、大量の工具が。壁に掛けられた大小100種類以上の当金や、200種類以上の金づちは圧巻。これらを何十種類も使い分けることで、どんな複雑な形状の器も作り上げることができるというのだからすごい技術です。銀の板金を使って鎚起を覚えることをすすめられ、まずは上野さんが直々に"叩き"や"焼き鈍し"など、順を追って工程を見せてくださいました。途中で作業を引き継ぎ、ジェームズさんが続きを打ちます。「経験があるだけに、やっぱり覚えが早い」とお褒めの言葉も。叩きと焼き鈍しの作業は6時間も続きました。この日叩いた回数は、なんと7000回!


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作業が終わると、夫妻を歓迎する食事会を開いてくださいました。食卓には新潟の郷土料理「のっぺ」など、奥さまの手料理がずらり。お酒や食事が進むなか、上野さんが下積み時代だった56年前、清子さんを自分に嫁がせてくれた義父に心から感謝していると明かしてくれました。名士にそんな秘話があったとは、初めて耳にした仲間たちも驚いていました。


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深夜まで酒を飲み交わした翌日は、いよいよ継ぎ目のない注ぎ口を作る大事な工程にかかります。ドリルで穴をあけ、当金を10種以上使う難しい作業。注ぎ口は厚く仕立て、高級感をアピールさせるのがポイントだそう。バランスよく仕上がっているか、水に浮かべて調べます。仕上げに、表面を滑らかにする"ならし"を3時間。叩いた板の感触だけで板の厚みや状態がわかるようになるには、最低でも10年かかると上野さんはおっしゃいました。


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蓋を閉めて出来上がったやかんを手に取り、じっくりながめるジェームズさんは「まさにジャパニーズマジックですね!」と、完璧な仕上がりにため息をつきました。
最後は、"ブラスト"(つや消し)をして完成。3日で仕上げた逸品について、上野さんは「普通は20日かかる」と、このスピードが尋常ではないことを告げました。完成までに打った回数は、4万回以上。ジェームズさんにすべての工程を見せてあげたい一心で、3日で仕上げてくれました。


別れの時--。上野さんが、作り上げたやかんをジェームズさんにプレゼントしてくれました。何度も深く頭を下げ、妻のテリーさんは「一生の宝物にします」と涙を流しました。技術だけでなく、人生についても教えていただいたと感謝を伝え、お返しにジェームズさんが作った木目金の品を上野夫妻に手渡し、語り尽くせない想いをしたためた手紙を読み上げます。再び会える日を楽しみに、ジェームズ夫妻は上野家を出発しました。


「自分の工房に戻って、試したいことが山のようにあります」と期待に胸を膨らませるジェームズさん。日本で学んだ貴重な技術を、さらに広く世界に発信してほしいですね。ジェームズさん、テリーさん、またの来日をお待ちしております!

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番組情報INFORMATION

世界!ニッポン行きたい人応援団

世界!ニッポン行きたい人応援団

世界で「ニッポンに行きたくて行きたくてたまらない」と願う外国人を探し出し、彼らの熱い想いを取材。彼らの夢~日本で●●したい~を応援するためご招待しようというのが、この番組。彼らが日本でどんな夢を叶えるのか?

放送日時:テレビ東京系列 毎週月曜 夜8時放送

出演者

織田信成、高橋茂雄、眞鍋かをり

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