「メロンパン大好き!」ジョージア男性がガチのパン修業:世界!ニッポン行きたい人応援団

2018.06.25

ニッポンに行きたくてたまらない外国人を世界で大捜索! ニッポン愛がスゴすぎる外国人をご招待する「世界!ニッポン行きたい人応援団」(毎週月曜日夜8時~)。毎回ニッポンを愛する外国人たちの熱い想いを紹介し、感動を巻き起こしています。


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メロンパンが好きすぎて、パン職人に転身!?


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今回ニッポンに招待したのは、東欧の国・ジョージアに暮らすギオルギさん。日本語を独学で習得するほどのニッポン好きが、何より夢中なのがニッポンのパン。他国のパンにはないふっくらした生地感に惹かれ、中でも一番の憧れはメロンパン。ネットで眺めては味を想像し、手作りしてみたものの、ほど遠い仕上がりにへこむ日々だそう。
そんな彼が「ニッポンのパン作りを勉強したい!」というのでご招待。3年のばしたヒゲも邪魔になるからとばっさり剃り落とし、滞在中はなるべく日本語を使って、全力で修業にのぞみました!


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ニッポンにパンが伝わったのは1543年。欧米とは違い、ニッポンのパン文化は菓子パンから進化。その菓子パン人気ランキングでは、明治7年に誕生したあんぱん、明治37年に誕生したクリームパン、そして昭和初期に誕生したメロンパンが常にトップ3をキープしています。


初来日となるギオルギさんがまず向かったのは、夢にまで見た銀座木村家。ニッポンで人気№1を誇るあんぱんは、この銀座木村家が発祥でした。さっそく店内に入ったギオルギさんは、あんぱんの種類の多さに興奮しつつ、最初に発売され、銀座木村家を代表する「酒種桜」を賞味。イースト菌ではなく、日本酒の原料で作られたやわらかパンに感動しました。


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ギオルギさんの熱意に打たれ、独自の酒種について、酒種室室長の八度さんが直々に解説してくださいました。さらに公開していない店内のパン工房まで特別に見せてもらえることに。中では、初めて見た酒種(生地)をこねたり、パンが出来るまでに30時間かかることを教えていただいたりと、驚きの連続でした。


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続いて向かったのは、熊本・荒尾市にある「ふくやまベーカリー」。パン作りを学びたいと伝えたところ、ギオルギさんの熱意に打たれ、快く引き受けて下さった福山さんのもとを訪ねるためです。福山さんは、1日6000個も売れるメロンパンを作る、この道63年のカリスマ的パン職人。かつてはベトベトパサパサだったメロンパンを、約10年もかけて、人気のサクサクふわふわ食感へと改良したすごい方なのです。


お店に到着したギオルギさんを、福山さんご夫妻と従業員のみなさん全員が温かく出迎え、焼きたてメロンパンをごちそうしてくださいました。夢にまで見たメロンパンを手に、香りや手触りをじっくり楽しんでパクッとかぶりついたギオルギさんは、"人生で最高のパン!!"と感激。他にも約30種の中から、あんぱんやクリームパンも試食させていただき、至福の時間を過ごしました。


ギオルギさんの到着前、実はギオルギさんのパン作りをあらかじめ動画でチェックし、失敗の原因を分析してくださっていた福山さん。その時には口ヒゲを生やしていたギオルギさんでしたが、パン修業のために全て剃ったと聞いた福山さんは胸を打たれ、こちらも一生懸命教えようと思った...と話してくださいました。


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翌朝4時、いよいよメロンパン修業のスタートとあって気合が入ります。特別に用意してくださった制服を身に着け工房に入ると、まずは職人さん方の作業の早さに圧倒されました。
10時になるとベーカリーが開店。ギオルギさんは福山さんと一緒に、地元の荒尾市役所までパンの出張販売へ向かいました。常連さんの職員・松藤さんに激励され、福山さんは荒尾の誇りだと教えてくださいました。


昼休みになるとパンは飛ぶように売れ、用意したパンケース3箱分が即完売に。その後、市役所が発行する広報誌のための取材を受け、パンに対する想いを語ることになります。

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再び工房へ戻り、いよいよメロンパン作りを実際に学ぶことになります。
ギオルギさんが帰国後も自力でパンが作れるよう、福山さんは適度な素材の分量を電卓で計算してくださり、それに従って強力粉・砂糖・塩など各種材料を計量。材料はピッタリの量を量る、計量は絶対に自分の手でする...というのが福山さんの教え。ここでギオルギさんは、ジョージアで目分量だったことが失敗の一因だと知りました。


その他の材料もボウルで混ぜ合わせ、根気よくこね、さらにのばし棒で叩きます。叩くことで強いグルテンが形成され、パンがふわふわに膨らむのだそう。生地を伸ばしたときに透けて見えるまでこね、発酵させるのがポイント。この発酵時間に、しばし休憩を。


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休憩が終わると、発酵を終えた生地を小分けにして丸め、再び45分発酵するベンチタイム。ここまで手間をかけるパン作りに、衝撃を受けたギオルギさん。「全部間違っている、いいものは作れない」と、自身のパン作りを反省しました。発酵が終わると、クッキー生地と合わせてメロンの網目をつけ、ホイロに入れてなんと3回目の発酵を50分。


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ようやく発酵が完了し、ふわふわに膨れた生地をオーブンへ入れること約20分。ギオルギさんが手がけたメロンパンがきれいに焼き上がり、福山さん夫妻に美味しいと褒めていただくことができました。引き続きご指導をいただき、あんぱんやカレーパンなど、同じパン生地から7種類のパンも焼き上げました。


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全作業を終えた、現職は金融関係ですが、思い切ってパン職人になりたいという夢が生まれたギオルギさん。福山さんから激励されると、真っ直ぐな目で「福山さんのところで修業したいです」と告白。この言葉が本気だと分かった福山さんは、「面倒みますよ」と受け入れてくださいました。


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その夜、ベーカリーのみなさんが、お寿司屋さんで歓迎の食事会を開いてくださいました。ふるまわれたお寿司から、先日食べたコンビニのおにぎりまで、ニッポンの食べ物はなんでも美味しいと喜ぶギオルギさん。「でも、僕はメロンパンのほうがいいです!どんどん好きになってどこまで好きになるか分からない」と言うと、福山さんは「パン屋になってよかった」と目をうるませ、「私に負けないメロンパンを作ってください」と激励してくださいました。


別れのときーー。
「この何日間、すごくうれしかった、すごく勉強になりました。感謝します」と、滞在中ますます上達した日本語のお手紙で感謝と、近い将来、福山さんの弟子になりたい気持ちを伝えました。すると、福山さんが門外不出のパンレシピをお土産に持たせてくださったのです。ご厚意に感謝し、ギオルギさんは何度も何度も頭を下げました。


玲佳ラーメンや花月堂にも立ち寄り、感激したギオルギさん。「初めてのニッポンは人生で最高のひと時でした。見るもの触れるもの食べるもの全てが新鮮で感動したことは絶対に忘れません!」とにっこり。
この経験を生かし、ジョージアにニッポンのパンを広めてほしいですね。そして近い将来、弟子入りのために再来日する日が待ち遠しいです。ギオルギさん、またの来日をお待ちしております。

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