抹茶を愛するアメリカ人女子大生が京都で初体験!:世界!ニッポン行きたい人応援団

2018.07.02

ニッポンに行きたくてたまらない外国人を世界で大捜索! ニッポン愛がスゴすぎる外国人をご招待する「世界!ニッポン行きたい人応援団」(毎週月曜日夜8時~)。毎回ニッポンを愛する外国人たちの熱い想いを紹介し、感動を巻き起こしています。


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和束の茶園は、まるでゴッホの絵画!


今回ニッポンに招待したのは、アメリカ・テキサス州で暮らすマリーさん(20歳)。マリーさんは、飛び級してワシントン大学の大学院で日本語を学ぶエリート女子大生。言語学者の母親から日本語の教科書と抹茶セットを買ってもらったのがきっかけで抹茶のトリコになり、13歳のころから毎日欠かさず飲むほど「めちゃめちゃ大好き❤」に。抹茶は粉末状で茶葉の質がそのまま味に表れるところが気に入っているのだとか。今では独学で学んだり、ニッポンから1缶約4300円(送料含む)の抹茶を取り寄せるためにバイトで稼ぐほどの溺愛ぶりなのです。


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今、世界で抹茶ブームと言われていますが、一歩先行くマリーさんはただ飲むだけでなく、ネットで買った着物を自分で着つけて、京都で裏千家を学んだロンダ先生から茶道を学んだり、抹茶スイーツを作ってホームパーティを開いたり、とにかく抹茶なしでは語れぬ毎日。そんなマリーさんが、ニッポンの美しい茶園にいってみたい、抹茶の作り方を学んでたくさん飲みたい、というのでご招待!


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初来日となったマリーさんがまず向かったのは、憧れの京都・和束町。ここは広大な茶園の広がる町で、全国トップクラスの生産量を誇るお茶の一大産地。「茶源郷」とも呼ばれる茶園の景観は、2008年に京都府景観資産第1号に登録されるほどの美しさで、初めて見たマリーさんは「ゴッホの絵画のようですね」と大感激。


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マリーさんが来日した5月はまさに新茶の茶摘みシーズン。茶農家は最も多忙な時期でしたが、マリーさんの熱意を伝えたところ、茶農家・北さん一家が快く受け入れてくださることに。


到着後、さっそく奥さまの北恭子さんの案内で、抹茶の原料になる碾茶(てんちゃ)を作る茶園へ。茶摘みを初体験しつつ、旨みや甘みが残るよう覆いをした(覆い下栽培) 茶園の新芽だけを摘み、蒸して、もまずに乾燥させたものが碾茶。それを石臼で挽いたものが抹茶だと教えてくださいました。


途中で収穫中のご主人・和雄さんと合流し、新芽を機械で摘む"機械刈り"を見学。お礼に摘んだ新芽の袋を運ぶお手伝いするマリーさんは、大袋を背中にしょって、「抹茶のサンタクロースです!」と、お茶目な姿も見せてくれました。


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夜は北さん一家が集まっての歓迎会。茎茶のローストビーフ、摘みたて新芽の天ぷら、鯛の抹茶蒸しなど、茶農家ならではのお茶料理がずらりと並びました。これらはすべて娘さんが中心になって用意してくださった手料理で、マリーさんはあまりの美味しさに大興奮。ご馳走をいただきながら、お料理の説明を聞いたり、マリーさんのイケメン彼氏の話題で盛り上がったりと、温かい団らんを過ごしました。


食後は、ご厚意で北さんのところに泊めさせていだだくことに。初めての畳部屋で初めての布団にもぐりこんだマリーさんは、「気持ちいい!」と、大満足で眠りの中に...。


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朝は真っ白な霧に包まれた和束町。この朝霧が茶葉を包むことで、霧香と呼ばれる香りが生まれるそう。


この日、天気はあいにくの雨。茶摘みは出来ないので、朝食のほうじ茶粥をいただいた後は、恭子さんから碾茶の最高に美味しい入れ方を教わることになりました。ほとんどが抹茶に加工される碾茶は、一般市場には出回ることのない、言わば"幻のお茶"。茶農家だけが味わえる貴重なこのチャンスに、マリーさんはワクワクです。さっそく絞り出し急須を使った、とっておきの入れ方を教えてくださいました。


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別れのときーー。
マリーさんは感謝の気持ちをこめて、北さんが育てた抹茶でお茶を点て、手作りした抹茶スイーツと共にふるまいました。漢字まじりで綴った、かわいい思い出日記も披露。お返しに碾茶用急須セットと碾茶をいただき、何度も感謝を伝えて北家を出発しました。



宇治で茶摘みファミリーの一員に!


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続いてやってきたのは、高級抹茶の産地として知られる京都府宇治市。最高峰と言われる宇治の碾茶栽培方法を見たいというマリーさんの想いを伝えたところ、老舗の京都宇治茶房「山本甚次郎」さんが快く引き受けてくださったのです。


店に到着すると、六代目の山本甚太郎さんが温かく出迎えてくださいました。さっそく案内され、400年前から続く伝統的な"本ず栽培"を行う茶園へ。手間暇かけて栽培された"本ず栽培"の碾茶は、全国茶品評会で上位を独占するほど高い品質を誇るのだそう。


茶園では茶の木全体の新芽だけを、20~30人の茶摘みさんが手摘み。しかも期間は1年のうちでたった2週間のみ。この貴重な機会に、マリーさんも一員として茶摘みに参加できるなんて、本当にラッキーでした。


すべて手作業のため、1日中摘んでも1人平均およそ10㎏が限界。午後2時半の計量では、マリーさんの成果は1110gでした。初体験ながら「上等上等!」と甚太郎さんから褒めていただいたマリーさんは、「お茶摘みファミリーになれたかな!?」と感激の表情。


続いて、茶葉を蒸して乾燥させるための工場も見学。日本最古といわれる大正14年製乾燥炉を使って一気に乾燥させることで、香りと甘みを凝縮させた最高品質の碾茶が完成。仕上がったばかりの茶葉は、海苔の香りがするそう。


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見学が終わると、その碾茶からできた抹茶(2017年製のさみどり)を飲ませていただけることに。甚太郎さんが農家の先輩に教わったという美味しい点て方を特別に披露。その華麗な手さばきにも感動しつつ、お茶をいただくと...。あまりの美味しさに言葉を失い、「なんだこれ~!?」とマリーさん。甚太郎さんも、この感激の表情に「農家冥利につきます」と嬉しそう。


別れのときーー。
今飲んで絶句したばかりの「さみだれ」をいただき、感謝と再会を約束してハグを交わしお店を後にしました。


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マリーさんは、1854年創業の老舗「中村藤吉本店」にも立ち寄りました。横山さんの案内で、抹茶の臼挽きを初体験。予想以上の重さに驚きつつ、香りや風味が飛ばぬようゆっくり挽いた後は、その挽きたての粉で抹茶を点ててもらえました。ご厚意で抹茶の茶碗もいただくと、本格的なものを持っていなかったマリーさんは何度も感謝のお礼を。


今回の旅で、抹茶をつくるために茶農園の方々の大変な労力がかかっていることを学んだマリーさん。お茶に対する見方も大きく変わりました。「感謝の気持ちを持って抹茶を飲みたいと思います」と語るマリーさんが、抹茶の奥深さを世界に広めてくれるといいですね。マリーさん、またの来日をお待ちしています!

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