「人生で一番美味しいうなぎの蒲焼」 2時間待ちの行列店、最高峰の職人技とは!?:世界!ニッポン行きたい人応援団
ニッポンに行きたくてたまらない外国人を世界で大捜索! ニッポン愛がスゴすぎる外国人をご招待する「世界!ニッポン行きたい人応援団」(毎週月曜日夜8時~)。毎回ニッポンを愛する外国人たちの熱い想いを紹介し、感動を巻き起こしています。

「人生で一番美味しい蒲焼」との出会い

今回ニッポンに招待したのは、世界遺産の街ポーランドのトルンで暮らすミハウさん。大学で数学を教える一児の父・ミハウさんが愛してやまないものは「うなぎ」。6年前、ポーランドの日本料理店で蒲焼を食べて虜になり、インターネットで調理法を調べ、ニッポンの包丁を駆使して、うなぎの蒲焼き作りに挑戦してきました。
ヨーロッパうなぎは1mを超えるものもあり、かなりの肉厚。値段も1匹3,000円と高価! ミハウさんは、大きなヨーロッパうなぎを関東式に背中から開き、串打ちを見せてくれました。とはいえ「ニッポンでは串打ち3年、割き8年、焼き一生と言われている」と知るミハウさんは、うなぎ調理の難しさを痛感。バーベキューセットで焼いた蒲焼は、「大味ながら美味しい!」とスタッフも太鼓判でしたが、「うなぎ職人に本物の技術を教わりたい!」というので、招待することに!

初来日のミハウさんが向かったのは埼玉・浦和。うなぎのキャラクター"浦和うなこちゃん"が出迎えてくれる浦和は、江戸時代にはうなぎが獲れる沼地が多く、多い時には150軒近くの専門店があったという「うなぎの街」。
その浦和で創業65年のうなぎ料理店「鰻 むさし乃」の三代目・池田国房さんが、ミハウさんの願いを叶えてくださることに。「鰻 むさし乃」は、2時間待ちの行列ができることもある名店。人生初となる本場の蒲焼を前にしたミハウさんは、まずは重箱の蓋をあけ、蒲焼の美しさに感動。手前に脂身の多いお腹、奥に身の締まった尾の部分を盛りつけるという、より美味しく食べるための工夫にも驚きます。そして、うなぎを口にしたミハウさんは、ふんわりやわらかな蒲焼に「人生で一番美味しいです」と、天にも昇る表情に。

翌日、夢にまで見た蒲焼の調理法を教えていただけることになったミハウさん。朝6時に入店し、まずは池田さんが全国から選び抜いた宮崎県産のニホンウナギを使い、さばき方を教わります。池田さんは、うなぎ包丁の「鋩子先(ぼうしさき)」「糸刃」「ヒレ引き」の3つの刃を全て使い、あっという間にうなぎを解体。この時、中骨に身を残さずきれいにさばくことで、火の通りが均一なやわらかいうなぎになるそう。
続いて、備長炭に火を入れ、その間に串打ち。うなぎを割いたときに出来る真ん中のくぼみを持ち上げるように串を打つのがポイント。そうすることで実が詰まり全体が平らになるので、ふっくら均一に焼けるそう。ミハウさんは、串打ちに込められた技と、自身の串打ち法では焼きムラになることを知りました。

備長炭が800度まで上がったら、一気にうなぎを焼き上げます。このとき団扇で扇ぐのは、火力を弱めないため。団扇は、職人さん手作りのうなぎ専用の強度を高めた、強い風力を生むものを使用します。団扇が重要な意味を持つことを知ったミハウさんは「まるでアートですね」と感動しながら、うなぎの素焼きを初体験!

池田さんは、朝の6時から1人ですべての仕込みをこなし、10時半に従業員が出勤すると、朝食に備長炭で焼いた鮭のまかない飯を用意。さらに朝食の後は、素焼きの骨抜きも始めました。極限までやわらかく仕上げたうなぎは小骨のひとつでも気になってしまうため、200本近い小骨を一本一本抜くというこだわり。これが美味しさの秘密。
これを蒸したら、いよいよ本焼き。タレは創業当時から親子三代受け継がれた秘伝の宝物。しょうゆとみりんと秘密の素材で作られたタレに浸し、400度に温度を下げた備長炭で、香ばしさを出すために今度は団扇をやさしく扇いで煙をまとわせながら焼きます。そして焼き上がりは微妙な音の変化でチェック。ミハウさんもお手伝いした蒲焼が完成しました!
その夜は、池田さんが尊敬する職人仲間・和田浩美さんのお店「丸和」で新鮮な穴子にぎり、中トロにぎりなどをごちそうになりました。美味しさのあまり、みんなで「トロ~っと!!」と感激を表現。

翌日も時間の許す限り技を教えてくださった池田さん。蒲焼に欠かせないうなぎ団扇などをプレゼントしていただき、ミハウさんは自作の詩で感謝をお伝えしました。そして最後に、池田さんは秘伝のタレの秘密の材料をミハウさんだけにこっそり手渡してくださいました! 「むさし乃」のみなさん、本当にありがとうございました!


続いて向かったのは、埼玉県越谷市の「正千代刃物店」。店主の岩井利雄さんは、うなぎ包丁専門で、この道65年! 名店から研ぎを任される達人です。うなぎ包丁は普通の包丁と異なり、刃先が二段。そのため、角度をつけて包丁を研ぐ岩井さんの凄い技術に感動したミハウさん。特別にうなぎ包丁の研ぎを体験させていただくと、研ぎ方が素晴らしいと、達人から褒めてもらえました。
すると、娘の希世子さんの提案で、うなぎ包丁を頂けることに。憧れのうなぎ包丁が欲しい...、でも高価で手が出ない...とあきらめかけていたミハウさんは大感激! 「一生大事にずっと使い続けます」と、皆さんと約束しました。
「アンビリーバブル!」な四万十川天然うなぎ

一行は高知県を流れる三大清流のひとつ四万十川へ! ここは汽水域が9kmも続く水産物の宝庫。ここで獲れる天然うなぎは最上と言われ、東京では一人前一万円の値が付くことも。
今回、四万十川でも数少ない専業川漁師・黒澤さんのご厚意で、うなぎ漁を見せていただけることに。さらに、この道60年以上の伝説の川漁師・一藤さんご夫妻にもお世話になることになり、心強い限り。

ミハウさん、いよいよ待望のうなぎ漁に出発! 川底に石を積み上げて作った「イシグロ」と呼ばれる伝統的な仕掛けの石をずらして中を確認すると、いました!うなぎ!夜行性のため、昼間で動きが鈍っているうなぎを素早く捕獲します。この日は6か所のイシグロから、3匹が獲れました。40ヵ所仕掛けて捕獲なしという日もあるそうで、この3匹は貴重。


早速、うなぎをいただきます。「四万十川のうなぎの本当の味を知ってほしいので、炭でただ焼いて、醤油とわさびだけで食べて」という黒澤さんオススメの白焼きを口にしたミハウさんは、「こんなに濃厚な味のうなぎは初めてです!」と大感激。四万十名物アオノリの天ぷらなど、黒澤さんの奥さまと一藤さんの奥さまが腕によりをかけた地元の名物家庭料理もご馳走になりました。

名古屋にも行っていたミハウさんは、名店「鰻う おか冨士」で、憧れだった「肝入り上ひつまぶし」も堪能。さらに、東京・中野「味治」のうなぎ串、四万十「マルサ醤油」の見学など、うなぎを通じてたくさんの出会いを経験できたミハウさん。帰国を前に「うなぎを愛する皆さんから、たくさんの知識と経験をいただきました。今度は僕がそれを伝えていきたいと思います。ポーランドでウナギの蒲焼を広めますよ!」と約束してくれました。ミハウさん、またの来日をお待ちしています!
11月5日(月)放送では、ジョージアのリゾート地から「生け花」を愛するヴィトさんをご招待。かつてインターネットで見た生け花の写真に一目惚れし、生け花の勉強を始めたヴィトさんは、警察官を退職後、ホテルの庭師として9,000坪もの庭の管理を任されています。日本最古の流派・池坊の精神に感銘を受けたヴィトさんが、日本を訪れ、池坊で基礎から学びます!

