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永遠に「ストII」を作り続けたかもしれない「ストリートファイター」シリーズ30年史(その一部)

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テレ東プラス

2018.11.16

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格闘ゲームという一大ジャンルを築き上げる社会現象を巻き起こし、現在では世界中で「eスポーツ」を牽引するタイトルとしても愛されている「ストリートファイター」シリーズ。その30周年を記念するタイトル「ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション インターナショナル」が、10月25日にPlayStation4、Nintendo Switch、Xbox One、PC(Steam)向けに発売される。同シリーズはなぜ世界各国で愛され続けているのか。その歩みについて株式会社カプコンに話を訊いた。

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今回お話を伺ったのは、「ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション インターナショナル」のプロデューサーを務める松本脩平氏(左)と、同じく「ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション インターナショナル」のプロモーションプロデューサーの綾野智章氏(右)。

二人とも青春時代に「ストリートファイター」シリーズを遊び、その後カプコンに入社。かつてはユーザーとして夢中になった作品の続編にあたる「ストリートファイターIV」や「ストリートファイターV」に携わることになった世代である。

原点から伝説に至る、2D「ストリートファイター」のほぼ全てが詰まった30周年記念作

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――はじめに今回の30周年記念作品「ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション インターナショナル」とは、どのようなタイトルとなるのでしょうか?

松本:「ストリートファイター」シリーズの30周年を記念した作品で、初代「ストリートファイター」から「ストリートファイターII」シリーズ、「ストリートファイターZERO」シリーズ、「ストリートファイターIII」シリーズまでの歴代アーケードタイトル12作品を収録しています。先行リリースの海外版は各タイトルの海外版を収録していたのですが、今回発売となる日本国内版は日本版と海外版の計24タイトルを収録しています。

綾野:3Dになってからの「ストリートファイターIV」と「ストリートファイターV」は現行ゲーム機で発売されているので、それ以前のナンバリングタイトルが現行ゲーム機で遊べるようになったというのがポイントだと思います。

アメリカ先行で高い人気を誇った、初代「ストリートファイター」

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――おそらく全シリーズの中でも実際に遊んだことがある人が最も少ないであろうタイトルが初代「ストリートファイター」だと思いますが、どのような作品なのでしょうか?

綾野:ストII以降の6ボタンとは違い、感圧式のボタンがパンチとキックで2ボタン採用され、ボタンを叩く強さで攻撃の強弱が変わるというシステムでした。

松本:一応、6ボタンのもあるんですよね。そっちは僕も遊んだことがあります。

綾野:大型筐体を置けないお店用に6ボタン版が出たと聞いています。僕も6ボタンバージョンの方を多く見かけた記憶があるので、日本ではそっちの方が置きやすかったんだと思います。大型筐体の方は当時まだ身長的に思うように届かなかったので、肘で遊んでた覚えがあります(笑)


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――「ストII」以降の作品とは大きく異なる印象を受けるタイトルですが、今あえて注目すべきポイントはありますか?

松本:とにかく波動拳と昇龍拳が出しづらい(笑)当時は出し方が公開されていなかった必殺技だったということもあるんですけど。

綾野:全然出せないですからね。コマンドを正確に入力しないといけないだけじゃなく、ボタンの認識の仕方が「ストII」以降とは違うんですよ。普通はボタンを押した時と離した時で2回入力が認識されるんですけど、初代は離した時にしか入力が認識されないっていう。でもアメリカでは盛んに対戦が行われていたそうですよ。

社会現象を巻き起こした、ゲーム史、カルチャー史に燦然と輝く金字塔「ストリートファイターII」

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――「ストリートファイター」シリーズは世界的に人気なゲーム作品ですが、初代から海外で人気があったのですね。

綾野:「ストリートファイター」の人気が出て、対戦も盛んに行われたということでカプコンU.S.A.から「続編が欲しい」というオーダーが来たそうです。

――そこで「ストリートファイターII」を作った、と。

綾野:いえ、カプコンジャパンとしては「ストリートファイター」の続編というつもりで「ファイナルファイト」を作ったそうなんですけど「これじゃねえ!」と言われたそうで(笑)

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※画面は発売中の『カプコン ベルトアクション コレクション』より

――格闘ゲームとベルトアクションという点で、ジャンルが全然違いますしね(笑)

綾野:「これはこれで良いゲームなんだけど、違う」って言われたそうです(笑)そういう経緯も含めて「ファイナルファイト」はDNAとしてはストリートファイターの系譜にあるので「ストリートファイターZERO」シリーズ以降「ファイナルファイト」のキャラクターが出るようになったのは自然な流れでもあるんです。

――そうして新たに"続編"として作られた「ストリートファイターII」ですが、見事に社会現象を巻き起こします。どのようなポイントがヒットに結びついたのだと思いますか?

綾野:僕らもユーザーとして夢中になりましたけど、やっぱり"似たようなものが無かった"というのが大きいと思います。小さなドット絵のキャラクターが当たり前だった時代に、ゲームセンターに行くと大きいキャラクターが豊かなアニメーションで動いているし、それを動かせる。

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松本:「こう動かしたい」と思った動きが、直感的な操作でそのままできるというのは大きかったですね。

綾野:さらには1Pと2Pに分かれて対戦するというゲームも無かったですし。

――そして「ストリートファイターII」といえば「ストIIダッシュ」から「スパIIX」に至るまで、アーケードタイトルだけでも多数の派生作品がリリースされています。どうしてこんなにもたくさんの派生作品が出たのでしょうか?

綾野:僕は当時プレイヤーで制作現場にいなかったので本当のところはわからないのですが、やはりみんなが「ストII」を求めてたんだと思います。

――綾野さんも当時「全然『ストIII』出ないな」と思っていましたか?

綾野:思っていましたね。そんな中「ストZERO」が出たときはびっくりしましたね。

「III」ではなく、まさかの「ZERO」。驚きをもって迎えられた「ストリートファイターZERO」

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――まさに「ストZERO」シリーズはついに「ストIII」が出るかと思いきやまさかという衝撃的な展開でした。

綾野:グラフィックも変わりましたしね。「スト」IIがドット絵の職人芸だったとしたら、日本のアニメと同じようなテイストで。これによってアニメーションの枚数を増やせて動きが滑らかになるという良い循環が生まれたと思います。


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――「ストZERO」シリーズはどんなシリーズになったと思いますか?

綾野:当時の格闘ゲームは"コンボが楽しい"という風潮があったので、それに合わせて"「ストリートファイター」らしさ"の上でコンボを追求したっていうシリーズではないでしょうか。

松本:「ストZERO」は「パラレルワールド」という、世界観も含めて異色なシリーズではありますね。

ついに出た正統続編のはずが、実はシリーズ最大の異端的作品? 「ストリートファイターIII」

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――そして1991年の「ストリートファイターII」から6年を経て、1997年についに「ストリートファイターIII」がリリースされました。特にブロッキングというシステムが印象的でした。

綾野:このブロッキングはとても強力で、それさえできればどんな状況でもほぼ詰むことはないんです。でもとてもタイミングがシビアで、そこでプレイヤースキルが非常に重視されるようになったんです。

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――上級者の世界になってしまった、と。

綾野:でも当時は「ストリートファイター」シリーズどころか格闘ゲーム全体がそんな状態になってしまっていた気がします。今遊んでくれているプレイヤーに新しい遊びをどう展開するかを考えていくと、どんどん先鋭化されがちでカジュアルさがなくなってしまいがちなんです。その反動として3Dグラフィックとして初のナンバリングタイトルである「ストリートファイターIV」開発当初は「『ストII』を現在の技術でやる」というところに重きが置かれてました。

原点、伝説、進化、極限。90年代を席巻した2D「ストリートファイター」の歴史がここに

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――初代から「ストIII」シリーズまでの主要タイトルを網羅した今回の「ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション インターナショナル」では、そうした格闘ゲームというジャンルが勃興し極まっていく過程を全部見られるわけですね。

綾野:全部追体験できますね。本当は他社さんのタイトルも含めてプレイして、大きく格闘ゲームが広がっていった90年代を楽しんでいただければ知識が深まると思いますけど、でもやっぱり中心にあったのは「ストリートファイター」シリーズだと思います。当時は格闘ゲームだけじゃなく大作RPGにも必殺技コマンドが入っていたりして、いちユーザーとしてその影響の大きさを感じていましたし。

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――最後にプロデューサーとして、この「ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション インターナショナル」をどう遊んで欲しいと考えているか教えていただけますか?

松本:最初は初代「ストリートファイター」から順に遊んでいただいて、その後はギャラリーを見ていただければと思います。かなり充実した内容となっていますし、新しい発見をしていただけるはずです。あとは僕らみたいに当時「ストII」で遊んでいたユーザーさんとは別に、今「ストV」をやってるけど昔の作品をやったことがないという人たちにも遊んでもらって、歴史を見るように楽しんでもらえたら嬉しいですね。

綾野:とはいえ基本的にはこの作品を購入してくれるのってお父さんだと思うんですよ。だから、ぜひお子さんと一緒にプレイして、お子さんをボコボコにしてあげて欲しいですね(笑)

――(笑)



テレビ東京で毎週日曜夜放送中の「有吉ぃぃeeeee!~そうだ!今からお前んチでゲームしない? 」。次回11月18日(日) 21時54分~の放送回はのテーマは「ストリートファイターV」。タレントのボビー・オロゴンの豪邸で、同タイトルをプレイ!有吉らは、オンライン対戦で勝利できるのか!? ぜひお楽しみに。

ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション インターナショナル

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【 パッケージ版 】
PlayStation4 / Nintendo Switch
4,990円+税

【 ダウンロード版 】
PlayStation4/ Nintendo Switch / Xbox One / Steam
4,500円+税

http://www.capcom.co.jp/sf30ac/

©CAPCOM U.S.A., INC. 2018 ALL RIGHTS RESERVED.
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