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リュウの筋肉、春麗の太もも。ストリートファイターが世界で受け入れられた理由は?

エンタメ

テレ東プラス

2018.11.17

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格闘ゲームという一大ジャンルを築き上げた「ストリートファイター」シリーズ。30周年を迎えた同シリーズは、今もなお世界中で愛され続けている。もはやゲームの枠を超えて支持されるその理由とは?

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株式会社カプコンで「ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション インターナショナル」のプロデューサーを務める松本脩平氏(左)と、同じく「ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション インターナショナル」のプロモーションプロデューサーの綾野智章氏(右)に話を訊いた。


アメリカのラッパーはなぜ「ストリートファイター」が好きなのか?

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――「ストリートファイターII」のSEやBGM、"波動拳"や"春麗"といった用語は、海外を中心にヒップホップでたびたび引用されるなど、ゲームの枠を超えたカルチャーとしての影響力を強く感じます。

松本:単純にかっこよかったんだろうなと思いますね。ヒップホップにおけるトラックメイキングやサンプリングは特にクラシックなかっこよさを求める部分があるので、そうしたテイストにもストリートファイターが合っていたのかなと思います。最近もアメリカの有名女性ラッパーが春麗を使っていたりしましたし、なんと言っても「ストリート」ですしね。

綾野:多くの海外の人たちって、日本人と違って、基本的には現実に即してないとクールだと思ってくれないんですよ。例えば日本のアニメファンやゲームファンって、華奢な女の子がでっかい剣を振り回してモンスターを倒すみたいな「ギャップ」にグっとくるんですけど、海外の人は「なんで?」って思いがちなんです。

――現実的じゃないと。

綾野:だから、ゴリラみたいな筋肉むきむきのおじさんがチェーンソーを使ってゾンビを倒しまくる方がかっこいいと思われるんですよ。でも、そうした中で「ストリートファイター」は日本人の感覚と海外の人の感覚が合ったのではないかと思いますね。

――確かに「ストリートファイター」の主人公であるリュウは、日本のゲームやアニメの主人公キャラと比べると、あきらかに筋骨隆々としてますよね。

綾野:リュウは「格闘家なんだから筋肉むきむきじゃないとダメでしょ」ってことでムキムキにして、春麗の太ももも「これだけ蹴りを使うんだったら太くしないとダメでしょ」ってことで太くしたらしいんですけどね。そうした納得性が、海外ウケが良かったことの一つの理由かもしれないですね。

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松本:そうした「ストリートファイター」らしさというのは、今の作品でも重要な要素となっています。いろんなゲームがある中で一目で「ストリートファイター」だと分かるのが大事なので、全体のシルエットや身体のデザインなどはとても気を使っています。


ストリートファイター30年を通して見る「世界の変化」

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――ある世代は「ストリートファイターII」で世界各国のイメージを抱いたという人たちも少なくないと思います。創作でありながらある種のステレオタイプを含んでいるようでもあり、今の時代ではできないような表現も含まれています。

綾野:「ストII」に関して言えば時代が良かったんだと思います。「インドだからヨガ」みたいな、それが許された時代だったんですね。ブランカは飛行機がブラジルに落ちて野生児に育ったとか。今だったらそれはもう難しいですね。多様性は重要なんですけどね。

松本:パッと見て、どんな国や地域がモチーフのキャラクターかがイメージできて、どんな特技や技を使うのかを推測できることが重要なので、それは多様性とステレオタイプとのバランスですよね。

――「ストリートファイターIV」や「ストリートファイターV」といった現代の作品では、やはり膨大なすり合わせの上でキャラクターが作られたのでしょうか?

綾野:カプコンには海外支社があるので、様々な意見を聞きますね。

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松本:「ストリートファイター」のプレイヤーは世界中にいらっしゃるので、自分の国のキャラクターがいたら嬉しいし使ってみようという気持ちになると思うんです。だから開発チームとしてはそういう機会を作っていくのが大事ですし、せっかく新キャラクターを作るならたくさん使ってもらって、好きになっていただきたいですね。キャラクターが愛されているのを感じると、僕もとっても嬉しいですし、なによりもこの世に生をうけたキャラクター達も嬉しいはずなので。


ゲームセンターに「ストリートファイター」が帰ってくる。「100円1プレイ」へのこだわり




――最新作「ストリートファイターV」は家庭用版タイトルで、ゲームセンターでは遊べない初のナンバリングタイトルとなりました。しかし先日、アーケード版のリリースが発表に。この理由は?

綾野:僕自身アーケードが好きなので、ゲームセンターで生まれた「ストリートファイター」の最新作がゲームセンターで遊べないのはありえないよねと常々思っていて、エグゼクティブプロデューサーの小野とともに会社に「作りましょう」と言い続けていたんです。正直なところ、ビジネス的な視点というよりも「アーケードという文化を潰しちゃいけない」という思いの方が強いです。プロデューサーとしては失格な発言なんですが(笑い)

――ゲームセンターへの愛情がそこには込められているわけですね。

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綾野:それに家庭用に参加できないファンやユーザーのコミュニティーというのもあって、そういった人たちに「ストリートファイター」の最新作を遊んでもらいたい。新作が出なくなってしまえば、ゲームセンター自体も無くなってしまいますし、それだけはやっちゃいけないと考えています。もはや日本独自の文化ですしね。ゲームセンターがあるからこそ、今「eスポーツ」の分野で日本が強豪になっているんです。だからアーケードに「ストリートファイター」最新作を出すのは必然ですね。

――とはいえ、現在のゲームセンターはUFOキャッチャーやプリクラをする場所という印象があります。またゲームセンターを盛り上げるにはどうしたら良いと思いますか?

綾野:「eスポーツ」が盛り上げのきっかけの一つになるかなと思っています。東京・吉祥寺の「プラサカプコン」に「CAPCOM eSPORTS CLUB」というものを作りまして、毎週土曜日に店舗内のランキングバトルを行なっているのですが、お客さんが集まってきてくれています。

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――僕もその前を通りかかったことがあるのですが、確かに人が集まって盛り上がっていました。

綾野:もちろん無料なのも大きいとは思うんですけど、でも練習するだけなら家でもできるし、対戦だって家でできるんですよね。それなのに、どうしてお店に行くのかといったら"リアルなコミュニケーション"が求められているのだと思います。そうしたおもしろさを追求するのが、ゲームセンターのビデオゲームの役割で、どれだけオンライン対戦が広まっても絶えさせちゃいけない文化だと感じます。

――音楽で言えば、ストリーミング配信があるのにレコード買う人もいる、みたいな。

綾野:それは近いかもしれないですね。正直アーケード版の「ストリートファイターV」に関してもちょっと危惧してたんですよ。でも10月にロケテストを行ったら、一度買えば無料でできる家庭用があるのに、お金を入れて遊んでくれていて。これは不思議な現象だなと思いました。でもおそらく家庭用とアーケード版の共存はできるんだと確信した瞬間でもありました。

――「ストリートファイターII」、プリクラ、プライズ機器がこれまでにゲームセンターの景色を変えてきましたが、今度は「eスポーツ」が起点になるかもしれないですね。

綾野:そうなるといいですね。対戦格闘ゲームの他にもリアルでコミュニケーションを図れるゲームがたくさん出てきたらいいなと思います。どんどん人が集まるようなゲームを作りたいですね。

――ゲームセンターといえば増税の影響で100円1プレイというシステムがもはや限界にきているという話もありますが。

綾野:そうですね。500円入れて時間単位で遊べるみたいな料金制にシフトして行っている気もします。でもやはり「ストリートファイター」は100円1プレイのゲームだと思うので、そこは崩しちゃいけないスタイルだと思っています。


テレビ東京で毎週日曜夜放送中の「有吉ぃぃeeeee!~そうだ!今からお前んチでゲームしない? 」。次回11月18日(日) 21時54分~の放送回はのテーマは「ストリートファイターV」。タレントのボビー・オロゴンの豪邸で、同タイトルをプレイ!有吉らは、オンライン対戦で勝利できるのか!? ぜひお楽しみに。

ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション インターナショナル

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【 パッケージ版 】
PlayStation4 / Nintendo Switch
4,990円+税

【 ダウンロード版 】
PlayStation4 / Nintendo Switch / Xbox One / Steam
4,500円+税

http://www.capcom.co.jp/sf30ac/

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