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男女で違う!?Mr.マリックから教わるマジシャン流・コミュニケーション術

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テレ東プラス

2019.1.8

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ビジネスの場でも重要視される「コミュニケーション能力」。大切だけどなかなかスキルを磨く術は分からないもの。そこで訪ねたのがMr.マリックさん。来年で活動30周年を迎える日本最高峰のマジシャンです。何万人もの観客を驚かせ、熱狂させてきた彼のイリュージョンの裏側には、マジックの技巧とはまた別の空間作りのテクニックがありました。

会議やプレゼンでも役に立つ、Mr.マリックさん直伝のマジシャン流・コミュニケーション術、公開です!

1000人を満足させるためにまず「1人」をトリコにする

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――Mr.マリックさんはどんなシチュエーションでも全く物怖じせずにマジックを成功してこられましたよね。自分のパフォーマンスを最大限発揮するコツはあるのですか?

そうですね。僕たちマジシャンはいろんなところでショーをしてるじゃないですか。でもどんなときでも、1対1のコミュニケーションから始めるんです。会場の全員によく思われようとすると絶対に失敗します。格好付けて、普段の自分が見せられない。

――1対1。それは大規模なイベントでも同じですか?

100人でも1000人でも同じですよ。舞台に出ていくと、どんな場所でもひとりは自分をみてニコニコしている人がいるんです。確かに興味なさそうな人もいますし、機嫌の悪い人もいます。でも絶対にひとりはね、一生懸命拍手をしている人がいる。まず客席を見渡して、こっちを笑顔で見ている人を見つけるのが、最初に僕たちマジシャンがやることなんです。だからスポットライトがない会場でも、客席が見えるような明かりは必ず付けてもらっています。

――つい機嫌の悪い人のほうを気にしてしまいそうなものですが......。

いえいえ、むしろ拍手をしてくれる人を基準にしていけば、だんだん全員がそろっていくんです! 隣の人が笑い出して、その後ろの人が笑い出す。1対1が増えていくんですね。

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「客席をカボチャ畑だと思え」とかいう人もいますけど、全体を見ているままだとコミュニケーションが取れないし、溝ができたまま。終わったあとにお客さんの顔が記憶に残るのが、いいショーをやったってことなんです。

これは例えば、人と仲良くなるときも一緒。たったひとりの人と仲良くなるだけの力さえあれば、必ずその人の友だちに広がっていって、最終的には大勢の友だちができていくんです。まずはひとりを掴みましょう。

どんなイリュージョンも見せる相手を徹底的に調べ上げることから

――マリックさんはマジックのレパートリーをたくさん持っていますが、その日見せるものはどうやって決めているんですか?

マジックを見せる相手によって決めています。マジックを見せる相手がどなたか聞かないと、何をやっていいか浮かばないんですよ。番組からオファーが来たときはデータを全部いただいて、会ったことがない人や知らない方なんかはいろいろお聞きして、そこから入っていきます。

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例えばビートたけしさんと共演した番組でたけしさんにマジックを見せたんですが、何を選ぶか毎回ものすごく考えました。たけしさんは科学的な目を持った人だから、めちゃくちゃ疑い深いんですよね。トランプ(の絵柄を当てるマジック)だって、普通に当てたってああいう方は驚きませんから。

――普通にマジックをしても驚かないなら、どうするんですか?

たけしさんにトランプを全部渡して、「自分で好きなカードを選んで隠してくれ」と頼むんです。で、「これ当てたら驚いてもらいますか?」って先に聞いちゃうんです。そうしたら、たけしさんは(選んだトランプの上に)自分の靴を脱いでのっけて、さらに10人くらいの手で隠して「当ててみろ」って言うんです(笑)。そういう風に、その人が一番驚くシチュエーションを先に作りあげるのが大切です。僕はこれをやり続けていたから30年やってこれたんだと思います。

――マジックのすごさそのものではなくて、大事なのはシチュエーション作りなんですね!

ほかのマジシャンは、自分のやりたいマジックがひとつできたら相手が変わろうと同じことをやり続けてしまう。やっぱり、相手に合わせるというのが大事なところなんです。

――このテクニックはどうやって身に付けたんですか?

下積み時代、デパートで手品グッズの実演販売をしていた経験がいきていますね。手品グッズって、ほとんどの人が衝動買いなんですよ。手品を売ってるなんて知らない人がふらーっと歩いて来るでしょ。そこに「お客さんこれ何でしょうね?」って話しかけるんですよ。そうしたら「何?」って聞き返してくるから「これ不思議なおもちゃなんですよ」って、そういう普通の会話から始めていくんです。

最初に捕まった人に売ろうとすると、その人だけに売れて終わっちゃいますから、この人は人集めに使う。するといろんな人が興味を持って集まってくるんです。ここが難しいところ。1対1からどこまで人が集まってくるかというのを、僕はずっとやってるんです。

女性と男性、マジックの見せ方の違い

――ほかにも、マジックの見せるときに気をつけていることはありますか?

はい。実は、男性の心の掴み方と女性の心の掴み方は同じではないんですよ。例えば女性に「ここに鉛筆がありますね」と言って、その鉛筆を消してみせても「ふーん」で終わり。でも「すみません、その身に付けている時計を貸してください」って自分のものを使われると、「何するの?」と興味を持ってもらえます。女性は自分の宇宙を持っていて、僕たちはその宇宙のなかでマジックをやらないと心が掴めないことがある、というのがわかってきました。

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男性はどちらかといえば理性でマジックを見ますから、自分のものが消えようがほかのものが消えようが、消え方のほうに興味があるんです。だから男性と女性が両方いたら、女性の持ち物を借りた方が盛り上がります。

相手の宇宙に合わせていくっていうのが、女性とコミュニケーションをとるときにまずおすすめの方法です。そこがわからず男性と同じようにすると弾き飛ばされますね。

先手必勝! 相手に興味を持ったほうの勝ち

――貴重なお話をありがとうございました。マリックさんがものすごく相手のことを考え抜いてマジックをしていることがよくわかりました。すごいマジックを習って人から一目置かれたいと思っていた自分が恥ずかしいです......。

まずは興味を持たないと、ですね。相手に興味を持つところから、コミュニケーションは始まりますから。質問系が一番いいですよね。興味あるから質問するんであって、されたほうがうれしくなる。

最初の挨拶で名刺をもらったときも、見たことのない名前だったらすぐ由来を訊いてます。新幹線に乗るときも、座る瞬間「どちらまでですか?」って隣の人に訊けば、あとはもう続くんですよ。荷物を上げるときにもちょっと一言「ごめんなさいね」が言えれば、あとは楽です。どんなときも、先に興味持った者勝ちですよ!

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【プロフィール】
Mr.マリック/プロマジシャン
1988年、伝説のテレビ番組『11PM』(日本テレビ系列)で衝撃的デビューを果たすやいなや、「超魔術」と呼ばれた超絶技巧マジックでお茶の間を席巻。「きてます」、「ハンドパワー」等の流行語を生み出した。その後もテレビやCM、マジックショーなど幅広く活躍し、2019年に活動30周年を迎える。
[Twitter] @Mr31481542
[公式HP] http://www.maric.jp/

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