• #
  • トップ
  • エンタメ
  • ジェンダーをポップに発信していきたい!ミスiDファイナリスト...

ジェンダーをポップに発信していきたい!ミスiDファイナリスト・おーえるの女女苑(じょじょえん)の取り組みと今後の企み

エンタメ

テレ東プラス

2019.2.2

oerusan_20190202_00.jpg
女の子らしさという固定概念にとらわれず、一人ひとりの個性に目を向けた新しいアイドルオーディション「ミスiD」。応募者3500名のなかからファイナリストに選ばれたおーえるさんは、女の子のために良い未来を作るために自らを「女の子解放運動家」と名乗る。

そんなおーえるさんはジェンダーについてポップに話し合えるバーイベント「女女苑(じょじょえん)」の主催をしている。「女女苑」の取り組みや今後の展望について伺った。

レイプがあっても、知らない人はびっくりするくらい知らない

oerusan_20190202_01.jpg
――女の子のより良い未来を作るための、おーえるさんの今後の活動について聞かせてください。

「最近すごく悩んでいます。ツイッター上でのジェンダーについてのやり取りを見ていても、男嫌いと女嫌いの叩き合いになっていることが多くて、中間層が議論に参加していないなと感じます。悔しい」

――中間層というのは?

「ジェンダー問題に興味がない人。『レイプとか本当に日本で起こってるの?』ぐらいの感覚の人です。一番動かさなきゃいけないのは中間層だと思っていますが、私が受けた痴漢の話をしても『それ日本で起こった話?』って訊かれることはよくあります。

どんなにひどい事件が起こっても世間一般の認識ってこんなもので、知らない人は『なんで知らないの?』ってびっくりするくらい知らない。だからレイプって軽んじられるのかな。金銭を盗られたわけはないし、『女が誘ったのかもしれない』とも言われてしまう。アウトプットをもっとポップにしないと、読まれないんだろうなって思います」

ジェンダーについて話し合うバー「女女苑」の挑戦と課題

oerusan_20190202_02.jpg
――ジェンダーについて話し合えるポップなバーイベント「女女苑(じょじょえん)」を不定期で開催されていますよね。参加したところ、ユニークなテーマ設定と手料理でもてなしてくれる気さくな雰囲気が印象的でした。

「ありがとうございます。栗原カオスという友人と一緒にこれまで6回以上やってきました。女性が前向きになれるような、ステップアップできるような会を開きたくて、テーマはいつも私が決めています。ジェンダーについて男性とも話し合える場所にしたかったし、私もみんなからもっと話を聞きたくて。

oerusan_20190202_03.jpg

oerusan_20190202_04.jpg
でも正直、今はもっと新しいことを考えなきゃいけないなと感じているところです。女女苑には限界があるというか」

――限界というのは、どういうところに?

「このまま続けても、本当につらい人のところまで届かないという気持ちがあって。やって来るのも常連さんばかりになってきて、どうしても雑談が多くなっちゃうし。このままではあまりよくないなと......」

――今考えている、女女苑に変わる新しいイベントはありますか?

「今は、自分でナンパ塾を開催しようと企んでいます。『私みたいにナンパについて行ったことのない女が一生懸命考えてあげるから、ナンパしてレイプすんなよ!』っていう」

飛ぶものは全部飛ぶもの、男も女も

oerusan_20190202_05.jpg
――おーえるさんが伝えたいメッセージの、一番中心にあるものは何なのでしょうか?

「一番みぞおちのほうにあるのは......。アフリカのある民族では、空を飛ぶものは鳥も飛行機も虫も全部『飛ぶもの』と呼ぶんだそうです。私は、男女もそんな感じになればいいなって思っています。それはもちろん『トイレを男女一緒にしろ』みたいな話ではないのですが。

私自身、いろいろな痴漢にあってきたせいでおじさんが苦手だったんですけれど、ミスiDのオーディションを通じて知り合ったおじさんたちがいて。その方たちのおかげで少しずつ恐怖心がなくなってきています。今までおじさんって、自分に対して害しかない人種だと思ってきたんですけど、全然違った。私をひとりの人格として見てくれる人もいる。それを私自身も理解しようとしていなかったんだと思います。

ミスiDを通して、同じくエントリーしていたSM嬢のさくらこさんとも仲良くなれました。私はおじさんに触られるのがとにかく苦手なので『絶対にわかり合えないだろうな』と思っていたんですけど、さくらこさんと話していくなかで、私のなかの壁が崩れたんです。0か100じゃない、根元はつながっているんだって。職業を持っている女性として尊敬しています」


【プロフィール】
おーえる
コラムニスト、エセラッパー、女の子解放運動家。1990年生まれ。上海大学卒業後、大手日系企業に就職するも上司のセクハラやジェンダーを取り巻く差別や偏見に疑問を抱き退職。ラッパーやコラムニストとして活動し、ミスiD2019ファイナリストに選出された。ジェンダーについて語り合う不定期バー「女女苑」の主催を始め、女の子がより良い未来を手に入れるための積極的な取り組みを行っている。
[Twitter] @MC88009062
[Blog] http://unkosinagarayomubunshou.hatenablog.com/
[note] https://note.mu/o_eldayo

【写真提供】
講談社

一緒に読まれています!

この記事を共有する

人気の記事POPULAR ARTICLE

    カテゴリ一覧