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全裸で読む漫画「銭湯戦士 セイント☆セントー」の作者・メソポ田宮文明さんに聞いた銭湯漫画ならではのムフフな秘密

エンタメ

テレ東プラス

2019.3.8

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ウルトラマンに仮面ライダー、スーパーマンにバットマン。
世の中には数多くのヒーローがいますが、お風呂の世界にもヒーローは存在します。
その名は「セイント☆セントー」。実は彼、銭湯を愛する男の活躍を描いた漫画「銭湯戦士 セイント☆セントー」の主人公なんです。

しかもこの漫画が読める場所は東京都内にある3つの銭湯、「萩の湯」「薬師湯」「寿湯」の浴室のみ。銭湯を舞台にした、銭湯でしか読めない漫画とは? 作者のメソポ田宮文明さんに、銭湯で生まれたヒーローについて伺いました。

もともと実写版のヒーローだった「セイント☆セントー」

メソポ田宮文明さんに会うため向かった先が「萩の湯」。
こちらはお手頃価格で塩サウナも満喫できる、都内最大級の銭湯として知られています。

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こちらがメソポ田宮文明さん。
どーん!

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――ちょっ、メソポさん! その被り物はなんですか?

「実は『銭湯戦士 セイント☆セントー』の構想は実写からスタートしたんです。その実写版の彼の帽子を被ってます」

――もとは実写だったんですね!

「『銭湯もりあげた~い』というグループの一員なのですが、銭湯に縁がない人へ対して何かアピールできることないかな~と思っていたところ、そういえば銭湯にはヒーローはいないなぁ、と。もともと特撮好きで、過去には食育のために奔走するヒーロー『食育戦士 スギヨ仮面』(世界で初めてカニカマを作った株式会社スギヨの石川県ご当地ヒーロー)を描いたこともあるので、ヒーローを生み出すことはできる!じゃあ、ヒーローを創ろう!となりました。それで実写版のセイント☆セントーのコスチュームを、友人のシンガーソングライター・北脇貴士さんの協力を得て作ったんです。しかし、実験的にイベントなどへ何度か現れた程度で、姿を消していました(笑)」

seintosento_20190308_03.jpg▲実写版セイント☆セントー
(写真:望月ロウ 提供:【公式】東京銭湯|東京都浴場組合)

seintosento_20190308_04.jpg▲こちらは漫画版セイント☆セントー

――実写版から漫画版を創ることになった経緯を教えてください。

「あるイベントで『萩の湯』の長沼雄三さんと銭湯以外の場所で初めて話す機会があり、その時に長沼さんから銭湯の浴室でしか読めない漫画を描いてくれる漫画家を紹介してほしいと言われたんです。紹介と言われたけど、これは銭湯好きのワタシがやるべきだ!と。で、ワタシが手を上げさせていただきました」

――「銭湯戦士 セイント☆セントー」は「萩の湯」「薬師湯」「寿湯」でしか読めませんが、なぜこの3店舗?

「あー、長沼さんにはお兄さんと弟さんがいて、長男から順に『薬師湯』『萩の湯』『寿湯』を経営し、銭湯業界では"長沼3兄弟"として知られています。ということで長沼家の3店舗で掲載することが決まったんです」

成人男性ならではの悩みも抱えるヒーロー

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――「銭湯戦士 セイント☆セントー」のことを教えてください。そもそも彼は何者なのでしょうか......?

「セイント☆セントーは世の人々に銭湯のよさをもっと広めたいという、熱湯のように熱い想いを持った男です。なお、正体や生年月日もまだ明らかになっていません。実は頭がハゲという成人男性特有の悩みも抱えています」

――そんな切実な悩みもあるとは...!ハゲということは中年男性?

「いえ、若ハゲという可能性もありますよ(笑)。一般人なので、特殊な武器や超人的な必殺技は今のところまだ持っていません。彼の肩パットはタオルでできており、ベルトの中央は石鹸、両サイドにはシャンプーとリンスを装着しています。悩める若者にタオルと石鹸、シャンプー・リンスを渡して人助けをしようとしたこともある(受け取りを断られたけど)!」

seintosento_20190308_06.jpg▲掲載先は浴室の壁!

――銭湯で読む漫画ということで、どんなストーリー作りを心がけましたか?

「わかりやすく、理屈抜きで楽しんでいただけるものを。老若男女、幅広い層のお客様がご入浴されるわけですから、その目を意識してギャグなども考えています。お風呂ならではのキャラクターも入れてます。例えば、泡の中から登場する、バブル時代大好きのバブルガニ兄弟(ブラザーズ)とか」

――バブルガニブラザーズ?「WON'T BE LONG」を歌うバブルガムブラザーズのパクリ? そもそも「銭湯戦士 セイント☆セントー」も「聖闘士星矢(セイントセイヤ)」のパクリでは...。

「はははー! いえいえ、『パクリ』ではなく過ぎ去った時代へのリスペクトを込めた『トリビュート』です(笑)! それと、漫画の中では銭湯のルールやマナーなども盛り込んでいます。例えば浴室で飛んだり跳ねたりはやっちゃいけないよ、よい子のみんなは真似しないでね、とか」

――なるほど! 「銭湯戦士 セイント☆セントー」を描いていて、ストーリーが思いつかないといった創作活動での苦労はありますか?

「創作活動が進まないことは、たびたびあります(笑)。でもそれは、アイデアが浮かばないからではなく、ストーリーの進む先がたくさんあるので悩んじゃう、という感じです。そんな時は銭湯へ。連載中の3軒のいずれかへ行き、『セイント☆セントー』を読んでるお客さんの様子を見たりしています」

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――銭湯漫画ならではの楽しいところは?

「読んでくれている方が老若男女、そして間違いなく全員全裸であることがすごいことだと思います(笑)。『親子で読んでる』『読み聞かせをしている』などSNSで呟いてくれる方もいらっしゃいますし、さらにワタシが見ることのできない女湯での様子を教えてくださったりするのも銭湯漫画ならでは。バッジやキーホルダーなどのグッズもたくさんの方が買ってくださり、感激してます。読者さんとの、漫画を通じての"裸の付き合い"をさせていただいている、という感じでしょうか」

――「セイント☆セントー」が生まれた場所はもちろん銭湯?

「そうです! お湯に浸かっている時に思いつきましたね。銭湯で生まれた正真正銘のヒーローです」

肌で直に歴史を感じられる場所が銭湯

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――『銭湯もりあげた~い』というグループで普及活動もされているそうですが、そもそも銭湯にハマったきっかけは?

「長崎から上京した時に風呂ナシアパートに住んでいたので、銭湯を利用していました。広告関係の仕事をしていた時も撮影で銭湯を使わせていただいたり、町田忍さんの書いた銭湯関連の著書を読んだりする中で、銭湯って面白いな、と。それからどんどん銭湯に魅了されていきました」

――銭湯のなにが魅力なんでしょうか?

「現実逃避と、リセット&リフレッシュ。それと、歴史を感じられることですね。例えば帝国湯(三河島)や照の湯(小岩)は、文化財のような建物で、タイムスリップしたような感覚を味わえます。私はいったいどこにいるんだろう!って勘違いしてしまうくらい。東京にいるとなおさら歴史を肌で感じられますね。実際に裸ですから(笑)。もちろん新しい銭湯にも発見があって楽しいです。古今東西の銭湯を通じて、歴史を感じ、発見を得られる場所が銭湯です」


【プロフィール】
メソポ田宮文明さん
長崎県生まれ、東京都在住。体液系イラストレーターを名乗る自由業者。広告制作ディレクターを経て、イラストや漫画や立体作品や文章や広告などを描いたり書いたり考えたり作ったりしている。
ブログ:https://blog.goo.ne.jp/me-so-po
Twitter:@mesopotamiyabun

【取材協力】
「ひだまりの泉萩の湯」
・住所:東京都台東区根岸2-13-13
・電話番号:03-3872-7669
・営業時間(お風呂):6:00~9:00(最終受付8:30)、11:00~25:00(最終受付24:30)
・営業時間(食事処):11:30~22:00
・定休日:第3火曜日
http://haginoyu.jp/

※このページの掲載内容は、更新当時の情報です。

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