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『カメ止め!』出演の秋山ゆずき、長屋和彰が「声」について語り尽くす!

エンタメ

テレ東プラス

2019.3.8

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昨年話題になった映画『カメラを止めるな!』にヒロインとして出演した秋山ゆずきさん、同じくメインの役割を担った長屋和彰さんが、「声」だけで演じるオーディオブックに初挑戦!「なぜオーディオブックに?」という経緯や、「演じること」の違い、『カメ止め!』以降の心境の変化や、これからの展望を伺いました。

Twitterでつぶやいたことが仕事のきっかけに。

――そもそも、オーディオブックに挑戦したきっかけは?

秋山ゆずき(以下、秋山):ずっと興味があったので、Twitterで「やりたいです!」ってつぶやいたのがきっかけなんです(笑)。ずっとオーディオブックには興味がありました。耳で聴ける本って、すごく画期的だなと。朗読も自分でやってみたいし、それを移動中に聴けたら最高じゃないですか。それが本当に叶って、嬉しかったですね。

――普段、演技をするときなどは自分の身振り手振りを踏まえて、それこそ『カメラを止めるな!』のようなオーバーなリアクションや叫び声やさまざな要素があるのとはまったく別の、「声だけで作品を読む」ということについて、当初のイメージとの違いはありましたか?

秋山:全然違いましたね......。長屋さんはどうでした?

長屋和彰(以下、長屋):すごく難しいなと思いました。演出の応え方がお芝居と全然違って、声だけで表現するのがこんなに難しいのかと......。声優さんって、やっぱりすごいんだなって再認識もしました。

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――現場では、何回テイクもやってみて、という感じでしたか?

長屋:何度もやって、演出とすり合わせていく感じです。

――今回の題材である、小説『ミシン』を読んで、どういう声のトーンでやろうかなというのは決めていましたか?

秋山:決めてた?

長屋:いや、あまり決めてはいなかったかな。

秋山:『ミシン』に収録されてる『世界の終わりという名の雑貨店』を、最初に読んで思ったのは、主人公が長屋さんらしいキャラクターだったのでピッタリだなということでした。逆に私の演じた女の子は、おとなしい印象で私とは真逆のキャラクターだなと感じました。

収録中も、自分の中ではゆっくり読んでいたつもりだったんですが、演出の方から「秋山さん、元気に聞こえますね」と。思っていたより、自分の声を合わせていくのは難しいなと苦戦しました。

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――今回やってみて初めて、声だけのすごさがわかったと。

秋山:私が一人で読んだ『ミシン』には文中にカギカッコがたくさんあって、登場人物が多かったんですね。なので、どこまでカギカッコを表現すればいいのかと......。

長屋:声色をそんなに多く変えられないしね(笑)。

秋山:どんな登場人物も私(の声のまま)でしかないから、声色を分けて演じられる声優さんはやっぱりすごいなと思いました。どこまでやったらいいのかなど、悩みながら相談も、提案もしていましたね。

――オーディオブックを通じて、演技の引き出しは増えたと思いますか?

秋山:聴いていてちょうどいいスピードを意識しなければいけなかったので、芝居の引き出しを増やすというよりは、いかに耳で聴いた時にフィットするかというところを手探りで見つけていった感じです。

――「ここは、こう聴いてほしい」という狙いなどはありましたか?

長屋:狙いにいける余裕がなかった(笑)。

秋山:そうですね。初めての挑戦すぎて、どんな感じでやるんだろうって。ランプが光ったらスタートの合図です、というのも分からなかったので、「もう始まってるんですね!」みたいな。

長屋:最初と最後で声が全然違ったりしたので、そこは再録もしたんですよ、もう大変......(笑)。

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秋山:普通に本を読むことと、声に出して本を読むことはまったくの別物で、試行錯誤でしたね。これは結構な発見だったから、すごくいい経験になりました。

――表現の違いを具体的に、体験として感じられたわけですね。

秋山:自分との戦いと、演出家さんとの戦いとで、表現の仕方が難しかったというか。自分一人で作り上げることって、こういうことなんだなと。

カメ止め!の反響を受けて多くの人に関わってもらえる作品に携わりたくなった

――『カメラを止めるな!』ではプロモーションも含めてたくさんの人と作品を作り上げていて、ここまで大きな反響のある作品になるとは想定していなかったのかもしれません。お客さんの反響を受けての、心境の変化はありました?

長屋:今までは一人で、フリーランスでやっていたんです。舞台がやりたくてそっちの畑だけを進んできたんですけど、『カメ止め!』をたくさんの人が観てくれるようになってからは、場を選んでいくのではなく、多くの人が観てくれるような方向のものに携わっていきたいなと、自分の進んでいく道が変わりましたし、広がっていきました。今回のオーディオブックはその一例かなと。

秋山:私はもともとお芝居が好きでお芝居をやっていたんですね。なので、映画とかドラマ、CMに出たいということをあまり考えていなくて。ずっと舞台をやっていたんですけど、『カメ止め!』のおかげで家族が大喜びしてくれて(笑)。「テレビにゆずきが出てる!」って。私が出ることで、喜んでくれる人がいるって気付いた時に、もっとみんなに見てもらえる場所に出たいと思って、今まで出演しなかったものにも挑戦していきたいと思うようになりました。自分のため、というのがなくなりましたね。

長屋:それで、普段声の仕事を全然やっていなかったし、声がそんなにいいとも思っていなかった自分に、この仕事をいただけたのは嬉しかったですね。

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――声の演技だけをやってみて、次につながっていく部分や、今後やりたいと思うようになったことはありますか?

長屋:もっと磨かないといけませんが、声の仕事もやってみたい。今回、悔しかった部分もあるんです。声だけだと、こんなにも自分を表現できないんだと。基礎をしっかりとさせて、上手くできるようになってからチャレンジしていきたいと思っています。

秋山:私もすごい思いました!コツをつかむまでに時間がかかりました。もっと技術的なバリエーションもあると思いましたし、自分がやりたいと言った割に、すべてを出しきれなかったという気持ちもあるので。これから、オーディオブックを聴いたり、もちろん吹き替えやアニメなどを観るときも、観方が変わっていくと思います。

今回経験したことも含めて、改めてお芝居が好きなんだなって気持ちがわかったのも大きくて。しばらくお芝居をしなかった時期があって、自分でメイク動画を撮って編集をしてアップしてみたりとか、SNSやライブ配信を頑張っていたんですけど、結局、舞台でに立って表に出るのが好きなんだって気付けたんです。足りないこともまだまだあるし、やっとお芝居のスタートラインに立つことができたんだって、今は思っています。

長屋:僕も、誰かに評価をしてもらえるところにやっと立てたような気がするんです。今までは映画監督のワークショップに行っていたのですが、今は演技のトレーナーさんに根本的な部分を学んでいて。せっかく『カメ止め!』で上田監督からいただいたチャンスを無駄にしないように、何もしないまま消えていってしまわないように、這いつくばってでもやっていかなければならないという覚悟を持って、これからも役者という道を歩んでいきます。

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【情報】
作品名:『ミシン』
価格:1,296円(税込)
著者:嶽本野ばら
朗読:「世界の終わりという名の雑貨店」長屋和彰、秋山ゆずき 「ミシン」秋山ゆずき
配信URL:https://audiobook.jp/product/241820

<プロフィール>

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長屋和彰(写真左)
1987年11月29日生まれ。東京都出身。舞台を中心に活動をしていたが、2017年にENBUゼミナールのシネマプロジェクト第7弾のオーディションに参加し合格。同プロジェクトのワークショップを経て製作された映画『カメラを止めるな!』にメインの役どころで出演し一躍注目を集めるように。

秋山ゆずき(写真右)
1993年4月14日生まれ。埼玉県出身。モデル、舞台役者、グループアイドルと約10年間に渡って多様な活動してきたが、映画「カメラを止めるな!」のヒロイン役で大ブレイク。『科捜研の女』スペシャルなどにも出演するなど、出演作の幅を広げている。

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