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映画ツウを唸らせるバー「八月の鯨」で、絶対に後悔しないオススメ作品を聞いてみた

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テレ東プラス

2019.5.18

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渋谷に映画の魅力を深く堪能できるバーがあることをご存知だろうか? お気に入りのタイトルを言えば、作品をイメージしたオリジナルカクテルが出てくる。バーテンダーたちの知識が豊富で、足繁く通う"映画ツウ"も多いそうだ。

今回はこのバー「八月の鯨」を訪れて、玄人も唸るおすすめの作品について、チーフバーテンダーに聞いてみた。

https://www.tv-tokyo.co.jp/plus/gourmet/entry/2019/019484.html

毎日が映画漬け! 年間300種類以上のオリジナルカクテルを開発


20190518_kujira_01.jpg▲渋谷のセンター街にある「八月の鯨」。看板に描かれた映画『ニュー・シネマ・パラダイス』の写真が印象的だ。

20190518_kujira_02.jpg▲チーフバーテンダーのスタッフ46さん。

――どれくらいの映画をご覧になっているんですか?

「年間300本くらいを鑑賞しています。多いスタッフは今までに2,000〜3000本を観ているのではないでしょうか。必ずしも全ての作品がオーダーされるわけではないですが、どのスタッフもかなりの映画ファンなので、ほぼ毎日観ているような感じですね」

――映画名のオリジナルカクテルは、どんな風にレシピを考えているのですか?

「映画を見終わった頃に、ぼんやりと浮かんでくることが多いですね。『色はこんな感じかな』とか。観ている途中でたまに『これだ!』と思うこともありますが、基本的に観ている最中は内容を純粋に楽しむようにしています」

――どんなカクテルにするか悩んでしまうときもありますか?

「印象的なシーンがなくて淡々と物語が進んでいく映画や、全体がドヨーンとしている作品は難しいですね。そういう時は、俳優に注目して作ることもあります。ただ、そういう映画を『特徴が無い』と言ってしまうのは、その作品をしっかり理解していないからだと思います」

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――バーを舞台にした映画もありますが、オススメの作品は?

「有名な映画で『カクテル』がありますが、お店では提供していません。いろいろなカクテルが出てきて魅力的な作品だと思いますが、店の方針としてバーテンダーのイメージを固定化したくないんです。映画ではバーのシーンで登場人物の好きなお酒が登場することがあります。『007』の主人公ジェームズ・ボンドが愛飲した『ウォッカマティーニ』は代表的だと思います」

――映画に登場するバーテンダーの所作について違和感があることは?

「最近はほとんどないですね。大きい規模の作品になると、プロが監修しているので。エンドクレジットを見れば必ず、『バーテンダー○○』と書いてありますよ。それにシェーカーの振り方については、業界内でこれが正解というものは存在しません。しっかり混ぜることが大切で、美味しく仕上げるのが最終目標です。あとはいかにスタイリッシュに見えるかじゃないですかね(笑)」

映画ツウのバーテンダーを唸らせた『ゴッホ~最期の手紙~』


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――今までたくさんの映画をご覧になったと思いますが、中でも思い入れの強い作品は?

「難しい質問ですね(笑)。どのスタッフも聞かれて困ると思います。お客様の好きなジャンルによって違いますが、私がよくお話するのは、2017年に公開されたフィンセント・ファン・ゴッホを題材にしたアニメーション映画『ゴッホ~最期の手紙~』です」

――どんな映画なのですか?

「ゴッホの足跡や人生を辿りながら、最後に遺した手紙の行き先を探す物語です。詳しい内容はぜひご覧になって楽しんでいただきたいのですが、圧巻なのは全てのアニメーションが、キャンバスに描かれた油絵で構成されていることです。150枚描いても1分半に満たないので、96分の作品で原画の枚数は6万5,000枚を超えています」

――すごい作業量ですね......。印象的な シーンを教えてください!

「強く印象に残っているのは、ゴッホが死んだといわれるシーンです。彼の『カラスのいる麦畑』という作品が作中に登場するのですが、アニメーション作品のため絵が動いており、きっと見たら衝撃を受けると思います。あれは確実に映画館の大画面で観た方がいいですね。演出、脚本、音響の3つが高いレベルにある作品だと思います」

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――バーテンダーとお客さんが、好きな映画の話で盛り上がることもありますか?

「もちろんありますが、映画の見方は人によって違うので、カクテルのイメージが食い違っていることもあります。でも別の見方をすると、それはそれで面白いのではないでしょうか。その映画の新たな魅力に気付くことができるので、『あのシーンの方が好き』と言われたら、『次にいらっしゃったときにそれで作りますよ』など新たなコミュニケーションが生まれます」

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――誰もが納得のオリジナルカクテルもあったりしますか?

「こちらの『ヘアスプレー』(上の画像)は、何も言わなくても『うわ〜ヘアスプレーっぽい!』と満足していただけます。そういう意味では説得力が一番強いカクテルかもしれませんね」

――主人公の髪型をイメージしているんですか?

「はい(笑)。ヘアスプレーを頭にバーっとつけた感じをイメージしています。ストロベリーのリキュールがベースで、上にカカオのリキュールと牛乳を使っているので、甘くて飲みやすいと思います。女性にすごく人気で、甘いものが好きな方にはオススメするようにしています」

――女性のお客さんも多いそうですが、他にも人気の作品はありますか?

「ミュージカル映画は全般的に人気ですね。『レ・ミゼラブル』もオーダーが多いと思います。その他のジャンルでは恋愛映画が人気で、若い女性からは『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』、『はじまりのうた』などの注文が多いですね」

2019年の注目映画はワンシチュエーションもの


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――今年に入ってから最も面白かった映画は?

「1本にはなかなか決められないですが、ワンシチュエーション映画に斬新な作品がいくつかあります。まず一つ目は『ザ・プレイス 運命の交差点』という作品です。とあるカフェの同じ席だけで撮影されているのですが、登場人物が次々に出てきて、ストーリーが展開していきます。このジャンルは過去にも話題作が多く、バスルームから脱出しようとする『SAW』シリーズや、謎の立方体に閉じ込められる『CUBE』シリーズなどがあげられます。その系譜の中でも、かなり斬新な作品だと感じました」

――気になる作品ですね。もう一本はどんな映画ですか?

「同じ映画館で上映していた『THE GUILTY ギルティ』という作品です。こちらは、場所に加えて登場人物も全く変わりません。そのため役者の芝居と電話から聞こえてくる音声だけでストーリーが展開されます。コールセンターにいる警察官が主人公で、『誘拐された』という通報を受けたところから物語が転がっていきます」

――面白そうですね! ぜひ見てみたいです! ちなみに、その作品をカクテルにすると?

言えません(笑)。カクテルのコンセプトを言ってしまうとネタバレになってしまうので。先に映画館で楽しんでいただくことをオススメします。

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――見た目のインパクトが大きいカクテル(映画)を教えていただけますか?

「『グレイテスト・ショーマン』(上の画像)ですかね。作品の人気も高く、2018年末にとったお客様へのアンケートでは、好きな映画の第1位に選ばれていました。大差をつけての圧勝でしたね」

――めちゃくちゃ派手ですね! どんなイメージで作っているのですか?

「サーカスに加わった個性的なメンバーたちが、自分の色を出して輝くというストーリーなので、フルーツは大小さまざまな種類を使っています。華やかなイメージも表現したかったので、金粉をパラパラと降らせてみました。フルーツは時期によって異なりますが、基本的にはこのように、サーカスの楽しそうな雰囲気で作るようにしています」

――味にはどんなこだわりが?

「ジャスミンのリキュールと、『サザンカンフォート』というアメリカ産のリキュールを使用しており、甘めでさっぱりしています。それと既にお気付きかもしれませんが、クランベリージュースと木のマドラーで、主人公の赤い服と木のスティックを表現しています。

――なるほど、宝探しのような感覚があって楽しいですね!

「映画館が近いので、帰りに寄っていただくのもオススメです。ただしレイトショーの前にいらっしゃるのはオススメしません。酔っ払うと眠くなってしまうので(笑)。まずは映画をしっかり楽しんでいただければと思います」

【取材協力】
「八月の鯨」
住所:東京都渋谷区宇田川町28-13 渋谷門ビルB1F、2F
電話番号:03-3476-7238
営業時間:18:00〜28:00
定休日:無休
URL:https://twitter.com/shibuyamon

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