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1億円のパンツをネットで販売!? パンツ・アーティスト「サムライ・マサ」が作品に込める深~いメッセージとは?

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テレ東プラス

2019.5.19

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世の中にはさまざまなアーティストがいるが、パンツの魅力を深く追求する芸術家がいることをご存知だろうか?作品を購入できるネットショップを覗いてみると、何の変哲もないパンツがなんと1億円で並んでいる。彼の作品には一体どんなメッセージが込められているのか......。

今回は、謎だらけのパンツ・アーティスト「サムライ・マサ」さんに、作品のテーマについて詳しくインタビューしてきた

戦国武将の血を引く現代アーティスト


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―― サムライ・マサという名前はどこから付けられたのですか?

「私自身が戦国武将の子孫であることに由来しています。高祖父は官軍の隊長として、賊軍と戦っていたそうです。さらに高祖母が徳川家の直参だったり。祖父母の代ぐらいまでは士族の戸籍でした。母親や祖母は着物姿が多く、ひな人形のように物々しい見た目だったので、子どもの頃は少し怖く感じていましたね」

―― アニメーションの仕事もされているとお聞きしたのですが。

「そうですね、現在はフリーですが、以前はアニメーションの技術会社で働いていました。19歳から業界に入ったのですが、当時はアニメのオリジナルビデオ(OVA)が爆発的に売れていた時代で、12〜13タイトルを常に抱えているような状態でした。『名探偵コナン』や『トリコ』などの人気作品にも携わらせていただいて、その経験が現在の創作活動に活かされています」

samuraimasa_20190519_02.jpg―― なぜパンツ・アーティストになろうと思ったのですか?

「実は、私が26歳ぐらいの時に、友人との金銭トラブルで車を燃やされたことがあったんです。やられっぱなしは悔しかったので何とかしたいと思いましたが、武力的な仕返しは武力的に返されるんですね。もっと平和的に勝ちたいということで、以前から気になっていた現代アートを始めました。パンツをモチーフに選んだのは、そこから色々と試行錯誤を重ねた結果です」

―― どのような経緯でパンツに辿り着いたのですか?

「最初はダリのようなグロテスクな絵を描いていましたが、あまりしっくり来ませんでした。煮詰まっていた時に思いつきで、パンツを富士山に被せた絵を描いたんです(上の画像)。それを現代アートの作家の方たちに見ていただいたところ、『これは面白いね』と言ってもらえて。そこから本格的にパンツをモチーフとして創作するようになりました」

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―― 作品にはどんなテーマが込められているのですか?

「それぞれの作品によって違いますが、普遍的なテーマは『人類愛』です。昔はエロティックな作品も創作しましたが、あまり突き詰めたいとは思えなかったんですね。さらにパンツについて深く考えていくうちに、壮大でピースフルなテーマが自分の中に生まれてきました」

―― ピースフルというのは具体的に言うと?

「平和を実現したいと思っても、なかなか実現することは難しいと思います。現実的に平和なのは資本主義国家だけで、発展途上国や宗教色の強い中東などでの争いごとは、なかなか無くなりません。しかし私たちが何度も訴えて、1万回や100万回繰り返していけば少なからず良い方向に向かうのではないか、という考えで取り組んでいます」

47枚のパンツを指揮する「パンツオーケストラ」


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―― 今まで発表されてきた作品には、どんなものがありますか?

「パンツ・アーティストとして最初に発表したのは、自分が所属しているプロダクションに150万円ぐらい出資してもらって作成した映像作品『パンツオーケストラ』です。楽器に見立てた47枚のパンツを私が指揮する、デジタル映像作品になっています。製作期間は3〜4ヶ月ぐらいで、登場するパンツは全て(パソコン上に)手描きで作成しました」

「パンツオーケストラ」


―― 斬新な内容ですね!どのような想いが込められているのですか?


「『パンツ一丁になったら、社会の格差や争いがなくなるのではないか』ということをテーマにしています。パンツはデザインや形が様々ですが、それは人間社会に通じる部分もあるのではないでしょうか。宗教や人種、国境などの垣根を取っ払っていくことが、ピースフルな世の中につながるのではないかと思っています」

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―― 色々なパンツが登場しますが、どのように選んだのですか?

「主にパンツの柄、大きさ、色味を重視して選びました。オーケストラは色々な楽器があるので、『このパンツは派手で可愛いからファーストバイオリン』とか、『ちょっと垢抜けないからセカンドバイオリン』など考えながら、あらゆるパンツを見ましたね。楽器のことを知るために書籍を読み漁ったり、国立音大で指揮の勉強をしたりしました」

―― パンツオーケストラの反響は?

「国内はもちろん、中国、インドネシア、ロシアなど各国のWebメディアで色々取り上げていただきました。『こんな面白い人がいる』という紹介のされ方ですね。自分のことを知ってもらえる、良いきっかけにはなったのではないかと思います」

人生の儚さと母性が込められた「BBAのパンTea」


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―― 他にどんな作品があるのか気になります!

「次に発表したのが『BBAのパンTea』という作品(上の画像)で、紅茶を表現したキャンドルジェルの中にパンツを沈めています。現代アートを探求していくうちに、良い意味で"チープ"な作品を作りたいと思ったんです。"チープ"というのは、自分が何も手を加えない作品のことなのですが、現代アートの世界ではそれらを『レディ・メイド』と呼び、芸術作品として認めています。もちろんそれだけでは不十分で、美術史的な文脈(コンテクスト)が必要だったりするわけですが」

―― アートの世界は深いですね。作品名のBBAというのは?

「BBAは『ババア』なのですが、それはけっして悪い意味ではなく母親を指しています。基本的に人は母親から産まれて、母親に育てられます。そのプロセスを経て亡くなることに関しては、国や人種や宗教に関係ありません。そういった普遍的な母性を通して、ピースフルなテーマを表現したいと思ったんです」

―― パンツオーケストラに通じるテーマを感じますね。

「そうですね、それに加えてこの作品では『生き物が世の中に生まれ、朽ちていく儚さ』も表現しています。命を持ったものは、最終的にはチリになり大地にかえっていきますが、それを悲劇として受け止めてしまうのは辛いですよね。楽観するところまではいかなくても、『受け止める』という意味で、飲み干してしまえばいいのではないかと思いました。そこで、パンティーの『ティー』と紅茶の『Tea』を掛け合わせて、作品のコンセプトにしています」

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―― ネット上で黄金に輝くパンツ(上の画像)を拝見したのですが?

「あれは『BBAのパンTea』の後に発表した『 BBAのパンツボール』という作品です。
何重にもパンツを重ねて黄金のボールを作ることで、みんなで力を合わせて何かを達成することの強さを表現しています。現代社会において、一人で生きていくことはなかなか難しいので」

本当は100億円!? パンツ作品は現代社会へのアンチテーゼ


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―― 続いて発表したのがこちら(上の画像)ですか!? 見た目はかなり普通ですが...。

「そうですね、こちらの『世界に一つだけのパンツ』という作品は、本当に何の変哲もない中年女性のパンツです。値札もそのままで、税抜き399円です(笑)。しかし先ほどお話したように、何もしないことが現代アートにおける一つの在り方なんですね。ピカソたちが生み出した近代的な芸術作品へのアンチテーゼなわけです」

―― テーマとしてはどんなことが込められているのですか?

「このどこにでもありふれた普通のパンツは、社会で生きる私たち一人ひとりをあらわしています。『どんな人間でも生きている価値があるのではないか』という意味を込めて、9,000万円の値段を設定しています」

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―― 運営されているネットショップ(上の画像)には、1億円のパンツもありますが......。

「本当は100億円をつけたかったのですが、設定の上限が1億円でした(笑)。このサイトで販売している作品は、現代の物質主義に対するアンチテーゼを表現しています。昨今の社会情勢や社会現象を見ると、物質を持ちすぎたり、物を手に入れるための過労働で不幸になる人が多いように感じるので」

―― かなり高額ですが、実際に売れたりするのでしょうか?

「全く売れないですね(笑)。でも仮に売れたとしても収益には繋がらないんです。SNSで拡散すれば0円で購入できるので。お金を儲けるというよりは、この作品のテーマをたくさんの人に知っていただきたいと思っています。パンツのやり取りで新たなコミュニケーションが生まれると嬉しいですね」

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―― 今後作りたいと思っている作品や将来の展望は?

「昔からやってみたいと思っているのは、すごく大きな特注のラバーパンツを川に流すことです。イメージ的には20mぐらいですかね。テーマ的にはピースフルなメッセージを伝えたいなと。ラバー製なので輸送コストはそんなにかからないと思いますが、日本の川に流すのは文化的に許されるのかどうか難しいところです(笑)。そのため、町おこしとのコラボで実現できないかなど、可能性を色々と探っているところです」

【プロフィール】
サムライ・マサ
アニメーション業界で美術を学び、名探偵コナンの美術監督などを務める。
その後、現代アートの世界に興味を持ち、『パンツ』という永遠のテーマと出会い追求の道を歩み出す。『サムライ・マサ』という名は、豊臣家の五大老、宇喜多氏の家臣で戦国武将の戸川氏の子孫であることに由来する。
現代に生き残ったサムライが刀をパンツに持ち替えて、いざ世界へ打って出る。
https://www.facebook.com/SamuraiMasa.Japan.82/
http://samurai-masa.com/

【世界一価値のある高級パンツの店】
https://samuraimasa.fashionstore.jp/

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