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ビビりが立ち上げたホラー専門の会社「株式会社 闇」。苦手な人に向けて、ホラーの新たな楽しみ方を教えてもらった!

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テレ東プラス

2019.6.25

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夏になると増えてくるのが、お化け屋敷イベントやホラー作品だ。

こうした"恐怖"をテーマにしたコンテンツを専門に手がけているのが「株式会社 闇」。WebやVRなどの技術を活かし、誰もが楽しめるエンターテインメント性の高いホラー体験を提供している。しかし、こうしたホラーコンテンツは、熱狂的なファンがいる一方で、苦手な人も多い気が......。

そこで今回は「株式会社 闇」の代表取締役・頓花聖太郎(とんかせいたろう)さんに、苦手な人でもホラーを楽しむ方法について伺ってきた。

お化け屋敷では積極的に叫ぶべし!


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――株式会社 闇では、コンテンツの制作中に心霊現象が起きることもあると伺っています。皆さんは、ホラーな体験やコンテンツを怖いと感じないのでしょうか?

「僕も基本的には怖がりですし、社員の中にも怖がっている人はいますね。昨日もテーマパークで打ち合わせだったので、空き時間にリサーチも兼ねてお化け屋敷に行こうと、新人の子を誘ったら断固拒否されました」

――頓花さんも怖がりなのですか!?

「めちゃくちゃ怖がりです。子供の頃は、お化け屋敷にも怖くて入れませんでした。でも、高校生ぐらいのときに、ホラーの楽しみ方が分かったんです」

――どんな楽しみ方が分かったんですか?

「それは絶叫することです。本当に怖かったので、思わず大声をあげてしまったのですが、お化け屋敷から出てきたときに体の中がすごくスッキリしていたんですね。実は、これがホラーを楽しむための超簡単なコツなんです。お笑いでいうところの『笑い声』と同じだと考えてください。危険な時ではなく、安全なときに出す大声は、心をスッキリさせる行為なんです」

――とはいえ、「お金を払ってまで怖い体験をしたくない」と思っている人も多いのではないでしょうか。

「そういう話も聞きますが、はっきり言って人生を損していると思います。喜びや悲しみの先に大きな感動があるように、恐怖の先にも素晴らしい楽しさを感じられる可能性があるんです。心理学者によると基本的な感情は8つに分類されるそうですが、そのうちの一つに『恐怖』があります。つまり、ホラーに興味がないと言っている人は、人生で得られる感情の8分の1を自ら捨てているようなものなんです。それはもったいないと思いますね」

ホラーはビビりの人こそ楽しめる!


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――なぜこんなにホラーを苦手な人が多いのでしょうか?

「原因として考えられるのは、肝試しのイベントです。肝試しの何がいけないかというと、『ビビったらいけない』という日本古来の考え方があることです。でも一般的なホラーコンテンツというのは、『ビビることを楽しもうよ』という考えで作られています。第一、ビビらないようにしようと思って、お化け屋敷やホラーイベントに行っても、楽しいわけがないんですよ。そんなのただの我慢大会ですから」

――たしかにお化け屋敷では「ビビったら恥ずかしい」と思いがちかもしれません。

「逆にいうとビビりの人こそ、ホラーを楽しむポテンシャルがめちゃくちゃあるということです。ビビりだからこそ楽しめるのが本来のホラーコンテンツなんですね。お笑いでいうところの、よく笑う『ゲラ』なわけですから。ゲラの人ほどお笑いイベントを楽しめるように、ビビりの人ほどホラーイベントを楽しめるはずなんです。お笑いイベントに誘われた人が、『私ゲラだからちょっと......』と言ったら、意味が分からないじゃないですか。そこは、『君こそ向いているんだよ!』と言いたいですね」

――例えば、ユーチューバーさんたちがやっているホラーの実況は、とても楽しそうですよね。

「そうそう、あれが理想なんです。なんで楽しそうかというと、リアクションを全力で頑張っているからです。怖がらないように耐えようとしていたら、映像が面白くないのはもちろん、本人的にも面白くありません。先ほどもお話したように、まずは『声を出すこと』が大事ですね。ギャーギャーと騒いで発散することで、はじめてホラーがエンターテインメントになると思います」

ホラーとカレーは同じ!? 少しずつ恐怖(=辛さ)に慣れるべし


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――ホラー初心者がコンテンツを選ぶにあたって、何かアドバイスをお願いします。

「ホラーコンテンツの選び方は、カレーの選び方に似ています。ホラーの『恐怖』とカレーの『辛さ』は、刺激という意味で近いのではないでしょうか。本来は痛みであったり、警戒心を呼び起こすための感覚だったりするわけですけど、快感物質が出てくるきっかけにもなるんです。脳科学者の研究でも、『恐怖の処理』と『快感の処理』に関係する脳の部位は、かなり重なっていることが分かっています。ホラーに慣れていない人は、カレーの辛さに慣れるように少しずつ恐怖の度合いを強くしていけば、自分に合った快感を味わえるのではないでしょうか」

――なるほど、カレーの例えは分かりやすいですね!

「僕はカレーが好きですけど、激辛カレーは食べられません。僕たちは好きな辛さや刺激に対して快感を得ています。ホラーに関しても、マニアが勧めるものは大抵怖すぎるじゃないですか。勧める側もプライドがかかっているので、絶対怖がるものを勧めようと思うんです。でも、そうすると初心者が体験するにはハードルが高すぎて、とてもじゃないけど見られなくなります」

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――コンテンツを作るときには、初心者も意識しながら作っているのでしょうか?

「そうですね、誰もが楽しめるように作りたいと思っています。これはプロモーション側の問題だと思うのですが、イベントの告知などをするときには、『どれだけ怖いのか』が唯一の価値基準になっているんですね。『死ぬほど怖い』、『過去最高の怖さ』など。でも、それってカレーに例えると、辛さだけを謳っていることと同じですよね。『死ぬほど辛い』、『最高最高に辛い』と言われても誰も食べません。その方向性だと初心者の人をどんどん振り落としているだけだと思います」

――逆にホラーを見る目は肥えている人もいるので、バランスが難しそうですね。

「それも難しい問題です。そういったお客様に向けて怖さをしっかりと作るように心がけていますが、それが実現できなかった時には『怖くなかったけどすごかったね』と言っていただきたいです。カレーでいえば、『激辛じゃなかったけどコクがあって美味しかったね』となれば成功なので。そういう意味ではテクノロジーが良い仕事をしてくれています。今までにない新たな体験を作ることができれば、『怖さはこんなもんか、でもこれって今までに無かった体験だよね』と満足感につながるわけです」

――これからどんな新しいホラーコンテンツが生まれるのか楽しみです。

「ユーチューバーさんたちのおかげもあり、『ビビったらいかん』という昭和の教育も徐々に薄まりつつあるのではないでしょうか。それをさらに打破して『ビビりを良しとする文化を創り出す』それが僕たちのミッションです。これからも色々なイベントを予定しているので、ぜひとも多くの方にビビって欲しいですね」

【取材協力】
株式会社 闇
住所:東京都目黒区大橋2-12-9 パレスKY401
電話番号:03-6804-8342
http://death.co.jp/ja/

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