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花火大会を100倍深く楽しむ! 花火マニアが教えるSNS映えする撮影テクニック

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テレ東プラス

2019.7.6

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一瞬の煌めきが夜空を美しく彩る花火。いよいよ近づく花火シーズンを楽しみにしている人も多いのではないだろうか。

今回は国内120ヶ所以上の花火大会を観覧し、花火マニアとして活躍している安斎幸裕さんにインタビュー。花火をもっと楽しく見るための方法、スマホなどでキレイに撮影するコツを伺ってきた。

花火大会の会場ではスマホのバッテリーが減りやすい!?


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――まず、花火大会に着ていく服はどんなものを選べば良いのでしょうか?

「今日私が着ているのが、普段花火大会に行くときの服装です。『花火大会は運動会のようだ』と言う人もいますが、あながち間違いじゃないと思います。会場は夜になっても暑いことが多いので、吸湿速乾性のあるポリエステル系の素材がオススメです。また、大抵の会場は駅や駐車場から歩くことが多いので、スニーカーなどの歩きやすい靴を履いていくのがよいでしょう。浴衣や甚平は雰囲気がありますが、会場が遠い場合などは大変ですね」

――必ず持って行った方がいいものも教えていただけますか?

「虫除けとタオルは必須です。会場が河川敷や海辺だと虫が多いですし、思ったよりも汗をかいたり、何かをこぼしたりすることも多いと思います。また、ライトも忘れずに持参した方がよいでしょう。スマホのライトを使えばいいと思いがちですが、人が密集しているところではスマホのバッテリー残量がみるみる減っていくんです」

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――え、それはなぜですか?

「人が集まりすぎているとネットワークが混雑して、電波が通じにくくなります。そうするとスマホが電波を探そうとして、どんどんバッテリー残量が減っていくんです。いざというときにバッテリー切れになることも多いので、スマホを過信してはいけません。会場のマップなどもスマホ頼りではなく、プリントアウトして持ち歩いた方がいいのではないでしょうか。ちなみに、ライトはネックライトがオススメです。首からぶら下げて足元を照らせますし、手元が自由になります」

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――ネックライトは100円ショップなどでも購入できますね。

「あとは、会場ではプログラムを購入することをオススメします。大きな花火大会の場合は楽しみ方が色々と載っていて、各プログラムの見どころや、花火師さんのコメントなどが掲載されています。会場のマップも載っているので、家族や友だちとはぐれたときの待ち合わせ場所を決めるのにも、役立つのではないでしょうか。人混みの中でスマホを見ながら歩くのは、人とぶつかったりして危険なので、やめた方がいいですね」

「たまや~」と叫ぶのはNG


hanabi_20190706_04.jpg▲提供:@mikatophoto

――会場内ではオススメの席はありますか?

「花火の魅力を100%満喫したいのであれば、有料席をオススメします。ただし人気の花火大会のチケットはすぐに売り切れてしまうので、発売日にコンビニなどの端末へ並ぶなど、それなりの努力が必要になります」

――購入する場合はどんな席がオススメなのでしょうか?

「家族にオススメなのは1.8m四方のマス席です。大抵の場合は定員6人なのですが、少し窮屈なので4人で利用したほうがいいと思います。また、会場によってはカップル席を用意していたり、1人でも利用できる『アリーナ席』を設置していたりすることもあるので、人数などに合わせて選ぶとよいでしょう。花火の煙を嫌って、メイン会場を離れる方もいらっしゃいますが、司会や進行のアナウンスが聞こえなくなってしまいます。花火に合わせて使用する音楽のスピーカーもメインエリアにあり、トイレや屋台も設置しているので、煙が広がってきたからと席を変えない方がいいと思います」

hanabi_20190706_05.jpg▲提供:@mikatophoto

――会場で気を付けた方がいいことはありますか?

「花火大会は花火師さんたちの一年の仕事と研究の成果が花開く日なので、ひとつひとつの花火が打ち上がっている最中は集中して見ることが、最低限のマナーではないでしょうか。アーティストのライブと同じように、打ち上げ中は静かに楽しみ、終わった後には盛大に拍手するのが良いと思います」

――花火がアーティストのライブと同じというのは、分かりやすいですね!

「それから、打ち上げのときの掛け声として、『かぎやー、たまやー』というのをご存知のかたも多いと思います。江戸時代には『鍵屋』と『玉屋』という2大花火師が競い合うように花火を打ち上げており、2者を応援する掛け声として『かぎやー、たまやー』が発せられていました。現代では『鍵屋』と『玉屋』の暖簾を受け継ぐ花火業者はあっても、様々な屋号の花火業者がそれぞれの花火大会を担当しています。『山崎ー』、『野村ー』、『青木ー』、『マルゴー』など、実際にその花火を打ち上げている花火師さんの名前を言うほうが適切ですし、花火師さんも喜んでくれるのではないでしょうか」

SNS映え間違いなしの写真術とは?


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――安斎さんはたくさんの花火を撮影していらっしゃいますが、一般の方に向けてスマホなどで撮影するコツを教えていただけますか?

「花火大会の撮影の難しさは、第一に光にピントが合いにくいことです。花火モードを搭載しているカメラであれば、それを使えば良いと思います。iPhoneなどの場合は、打ち上がった花火に合わせてフォーカスロックすることが重要です」

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――撮影するときの構え方なども教えていただけますか?

「スマホの縁をしっかり持って、脇を締めて固定するようにしてください。地面にシートを敷いて座っている場合は、太ももや膝を土台にするように肘を立てて、スマホを固定した方が良いと思います。フラッシュは使わず、『ピント』と『ぶれ』にとにかく気をつけてください。ただ、写真も動画も基本的には三脚を使った方がよいでしょう」

――シャッターを切るタイミングも難しいのですが、何かコツはありますか?

「『ドン!』と聞こえてからすぐにシャッターを切っても、花火はすでに消えています。例えば尺玉(10号玉・直径30cm)ですと、打ち上がってから上空で開くまでの時間はおよそ6.5秒です。花火は何発も打ち上がりますので、私の場合はまず打ち上がってから開くまでの時間を実際に目で確かめ、自分の中で時間を数えて、タイミングを合わせてシャッターを切れるようにしています。難しいようなら動画で撮影して、それを切り出して画像として使った方がよいかもしれません。連写モードを使う人もいるのですが、シャッター音が周囲の迷惑になりますし、ミスが多いのであまりオススメできませんね」

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――SNS映えするような写真を撮影するコツもあったら、教えてください!

「暗闇の中で花火だけを撮影しても大きさが分かりにくいので、対比できるものを入れて撮影した方がいいと思います。例えば、以前私がスマホのカメラで撮影したときに、自分の指と機材を入れて撮影したところ、構図が評価されて、長岡市のフォトコンテストで入選しました。簡単なテクニックとしては、誰かの後ろ姿と花火をセットで撮るのがオススメです。前に座っている人の背中を3分の1ぐらい入れて撮影すると良いのではないでしょうか。そして、お気に入りの1枚が撮れたときには、ぜひともSNSなどで拡散して欲しいと思います。それが来年以降の花火大会に人が訪れるきっかけになるので、自分が観た花火の魅力を、どんどん周囲に紹介して欲しいと思います」

――音を上手く収録する方法もあったりするのでしょうか?

「音はなかなか難しいですね。花火は爆発音なので、スマホやビデオカメラ内臓のマイクなどで録音すると自動的に音量を絞ってしまったり、音割れしてしまったりすることが多いと思います。きれいに録るには、カメラに外部マイクをつけるか、リニアPCMレコーダーなどで別録りするのがおすすめです。私も花火の音には、とことんこだわっています。家に設けた『花火シアター』にはスピーカーが13個設置されており、床が鳴るぐらいの『ドーン』という音を響かせるので、実際に花火が打ちあがっているのかと誤解されたことがあります。今は戸建てに住んでいるので大丈夫ですが、以前のマンションに住み続けていたら苦情がすごかったと思います」

花火マニアが思わず泣いた花火大会とは?


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――安斎さんが花火にのめり込むようになったのは、何がきっかけでしたか?

「2011年の東日本大震災で実家の福島県二本松市が被災したことが、そもそものきっかけです。伯父は専業農家でしいたけを中心に作っていたのですが、放射能の影響でしいたけ栽培ができなくなってしまいました。生まれたばかりの姪っ子もどうなってしまうのかなど、色々な心配が重なって、当時はうつ病のような状態になっていたんです。マイナス思考に陥って落ち込んでいた中で、心配してくれた友だちが『田舎に良い花火大会がある』と誘ってくれました。それまで花火は嫌いだったのですが、妻の勧めもあって一緒に行ったところ、生きる気力をもらったことで花火の見方がまるごと変わりましたね」

hanabi_20190706_10.jpg▲提供:@83_yumi

――それはどこの花火大会ですか?

「福島県須賀川市で開催されている『須賀川市釈迦堂川花火大会』です。最初は普通の花火大会だと思っていたのですが、いきなり黙祷がはじまり、会場の全員が震災で亡くなった方々に想いを馳せていました。そして、『復興祈願のための花火を上げます』というナレーションで、花火が次々と打ち上がっていったんです。『震災に打ち勝とう』というメッセージを感じながら、今まで見たことのない至近距離で花火を見ているうちに、自然と涙が出て来ました。花火には人を感動させる力、勇気を与える力があると思います」

「須賀川市釈迦堂川花火大会2015 グランドフィナーレ(糸井火工)」



――安斎さんが感じている花火の魅力をお教えください。

「美しさは一瞬にもかかわらず、その一瞬に深い意味が込められているところです。花火大会は花火師さん、実行委員会、スポンサーさん、近隣住民の方など、たくさんの方々の協力があって、長い月日を経て開催されます。でもその美しさは、まばたきした瞬間に消えてしまう。それにもかかわらず、その想いや感動が永遠に残るのは、そこに平和や復興などへの色々な想いが詰まっているからです。知れば知るほど味わい深い花火の魅力を、もっと多くの人に知って欲しいですね」

――花火マニアとしての今後の活動について教えてください。やっていきたいことはありますか?

「近いところでは今年、旅行業大手のH.I.S.船橋営業所とタイアップして、大曲の花火を観るバスツアーを実施します。船橋発着のバスツアーに私が同乗して、車内で花火の見どころを紹介したり、花火のミニ講座を開いたりしながら大曲へ向かうんです。以前から、花火マニアとしてワンランク上の花火旅行を提供したいと思っていたので、それがようやく叶ったようなかたちです」

――今回お伺いしたような解説があれば、花火の魅力をより深く知ることができそうですね。

「花火だけでなく、土地の魅力も楽しめますよ。通常のツアーでは現地に到着した後で、お土産を買う時間がありません。でも、このバスツアーでは予め現地の店から預かったパンフレットを配布し、バスの車内で街の特産品やお土産を紹介して、後日オンラインで購入できる体制を整えました。今後はより一層、現地の方や花火大会の実行委員会とも協力して、もっと花火や街の魅力を多くの人に知ってもらえるよう、多岐にわたる付加価値の高い取り組みを実施していきたいと思います」

「花火マニアと行く!日本一の花火競技大会・大曲の花火バスツアー」

【プロフィール】
安斎幸裕
花火観覧&動画撮影マニア。1981年福島県二本松市生まれ、千葉県船橋市在住。東日本大震災で実家が被災し気落ちしていた時、故郷の花火を間近で見て心打たれる。それ以来、国内100か所以上の花火大会を観覧、知見を広めつつ主催者・花火業者とも親交を深めている。花火マニアとしてテレビ・ラジオに出演し、新聞・WEB媒体への執筆も手がける。(花火マニア・登録商標第6134605号)
〈オフィシャルブログ〉 https://hanabimania.jp
〈Facebook〉 https://www.facebook.com/hanabimania.anzai

【写真提供】
@mikatophoto
https://www.instagram.com/mikatophoto/

@83_yumi
https://instagram.com/83_yumi

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