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TVのリモコンが見つからない理由とは? ヨシダリュウタの”楽しく世界を見る方法”

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テレ東プラス

2020.2.28

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Twitterで12.3万人のフォロワーを持つ、新進気鋭のクリエイター・ヨシダリュウタ。身近にあるものをモチーフに、少し視点をズラしたおもしろ作品が話題となっています。

ヨシダさんの作品を見ていて思うのが、「彼の眼には世界が一体どんな風に見えているのだろう?」ということ。一体どうやって作品のアイデアを得ているのか、直接本人に会って話を聞いてみました。普段イライラしやすい人も、ヨシダさんの発想術を手に入れれば、何かあったときにむしろ癒されてしまうかもしれませんよ!

発想術その1「無理にアイデアを探さない」


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多摩美術大学を卒業し、一般企業で働きながら創作活動を続けているヨシダさん。

「基本的にインドアな人間で、趣味もあまりないので、道を歩いていてパッと作品を閃く......ようなことは、あまりないんです。ただ、普通に生活しているだけでも、気づくことはたくさんあるので、それを携帯などにメモしておいて、空いている時間にブラッシュアップしています」

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「例えば、カフェでコーヒーを飲んでいるとき、隣りでエンターキーを強く叩いているのを見て、『ああ、こういう人いるな』とメモしたことがありました。あとで思い返してみると、『強く叩いたら痛いし、可哀想だな』と思えてきて、それをキャラクター化したのが上の作品です。『可哀想』という感情は人の心を強く動かすので、強く叩いている人はこのイラストを見て『ごめんね』と感じるのではないかと。僕もそうだったので(笑)。この作品を発表してからは、少し優しく叩くようになったかもしれません」

ヨシダさんはアイデアを得るための努力をするわけではなく、日々の生活で気付いた"違和感"を、創作のインスピレーションにしています。例えば、よくある"リモコンが見つからない"シーンも、ヨシダさんにかかるとこんな作品に。

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「特に、アンテナを張らずに生活しているのですが、それでも引っかかってくるものがあって、それを取り込んで作品にしています。ちょっとしたイライラに、自分なりの理屈をつけることが多いかもしれませんね。それを見て『癒される』と言ってくださるのは、本当に嬉しいです」

発想術その2「子どもの頃の想いをミックス」


子どもの頃から絵を描くのが好きだったというヨシダさん。完成した絵を見せて両親に喜んでもらうのが楽しかったらしく、「見た人を楽しませたい」という想いが、創作のやりがいに繋がっています。

そんなヨシダさんにとって特に感慨深いのが、「映画館のエンドロール」を題材にした作品です。

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「小学生の頃に思っていたことを10年越しにイラスト化したところ、多くの人に『分かるよ』と共感していただきました。考えていることを周りに言わない内向的な子どもだったので、大人になってから多くの人と気持ちを分かち合えるのは感無量です」

ユニークな作品で多くの反響を集めているヨシダさんですが、大学在学中は創作の方向性について悩んでいる時期もあったそうです。

「僕は多摩美術大学のグラフィックデザイン学科に在学していましたが、同級生にカッコいいもの、美しいものを創るすごい人がたくさんいたんです。自分もそういうものを作りたいと思ったのですが、そういった才能が全くなくて、『これは無理だな』と感じまして......。3年生になってからは、元々興味があった『おもしろさ』や『かわいさ』を追求していきました」

やがて周囲の反応から手応えを感じ、SNSにも作品を投稿。最初に大ヒットしたのが『障子破り』の日めくりカレンダーです。Twitterでは20万以上の「いいね」がついています。

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「学校で『アイデアのあるカレンダー』という課題があったんです。その時、子どもの頃は障子破りに"やってはいけない気持ち良さ"を感じていたことを思い出しまして(笑)。"紙を破る気持ち良さ"のある日めくりカレンダーを作ってみました」

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「本のようなアイマスク」は、子どもの頃から映画やドラマで見てきた、"川縁で本を頭に乗せて寝る姿"をモチーフに創作した作品。「カッコ良く昼寝ができる」オススメのグッズだそうです。

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他にも「小指用のヘルメット」といった作品も。「小指を角にぶつけてめちゃくちゃ痛い!」という、大人から子どもまで誰もが経験したことのある、日々の「あるある」を作品化しています。

「『小指に何が付いていたら一番かわいいだろう?』と考えて、ヘルメットにしてみました。実は専門業者に頼んで3Dプリンターを使用していて、3,000〜4,000円ぐらいの費用だったと思います」

発想術その3「面白さの仕組みを考える」


創作する上でのやりがいとして、ヨシダさんがもう一つあげていたのが、面白さの仕組みを考えることの楽しさ。何がどうなると人は面白いと感じるのか、それを常に考えながら作品をアウトプットしているそうです。

「世界をこうしたいなど大きなテーマがあるわけではありませんが、どこから面白いという感情が生まれてくるのか、そこに興味があります。『あるあるネタ』『言葉ネタ』『見立てネタ』など、いくつかのジャンルに分けて頭の中で整理しているんです。ただ、アイデアを考えるときに役立つかというとそうでもなくて。あとで今までの作品を眺めてみて、『これとこれが一緒だな』と見直す感じですね」

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独自の視点で身の回りのあるあるから、ユーモアあふれる作品を生み出し続けるヨシダさん。「視点を変えて日々の生活を楽しむには、どうすればいいのか?」について、最後にこんなアドバイスをいただきました。

「物の立場になって考えるのは面白いと思います。普段暮らしていて、エンターキーやリモコンの気持ちになることはまず無いと思うので(笑)。それに、擬人化してセリフを考えたりしていると、今まで嫌だなと思っていたことが、少しプラスに捉えられるようになるんです。今までピクルスを抜いていた人も、ちょっとだけ食べてみようかなと思えるかもしれませんよ。他人とのコミュニケーションでは、相手の立場になって考えることが大切ですよね。そういう意味では教育的な効果があるかも......というのは後付けですけど(笑)」

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【プロフィール】
ヨシダリュウタ
1996年大阪生まれ。多摩美術大学卒業。「おもしろさの仕組み」をテーマに、立体物やイラストを制作する。Twitterでは、身近にあるものをモチーフとし、"視点をずらすおもしろさ"を表現した作品を発表。『もしもアンテナ』(KADOKAWA)を出版するなど各種のメディアで活躍しながら、「妙に癒やされる」作品をSNSや個展で公開。
【Instagram】
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