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ディープキスはNG? コロナ禍のAV業界をリアルに描く演劇「女のみち」を配信。座談会に羽田希も登場

エンタメ

テレ東

2020.7.15

6月27日より、9日間連続で開催した「テレ東無観客フェス2020」。「Mixalive TOKYO(ミクサライブ東京)」内「Studio Mixa(スタジオミクサ)」(東京・豊島区東池袋)から無観客で有料生配信! テレビ東京のプロデューサー・ディレクター陣が日替わりでバラエティーに富んだイベントをお届けした。

7月4日(土)は、祖父江里奈プロデューサー(ドラマ「来世ではちゃんとします」など)企画による、演劇「女のみち特別編~アンダーコロナの女たち~」を有料配信。

fetedetvtokyo_20200715_01.jpg▲左から、高野ゆらこ、内田慈、もたい陽子

今作は、劇作家・ペヤンヌマキ主宰の演劇ユニット「ブス会*」の代表作「女のみち」シリーズの特別編。「コロナ禍の中、濃厚接触が不可避なAV業界はどうなっているの?」と疑問を持った祖父江プロデューサーが、AV監督も務めるペヤンヌに脚本・演出を依頼し、実現した作品だ。

コロナ禍ならではの問題提起やメッセージをタイムリーに散りばめる


舞台はコロナ禍にあるアダルトビデオ制作現場の控室。新作に挑むSM女王様・カエデ(高野ゆらこ)、崖っぷち迷走状態の小森カスミ(内田慈)、レジェンド・風間ルミ(もたい陽子)...3人のAV女優たちが交わすのは、新型コロナの影響ですっかり変貌してしまった世の中の話。コロナが流行し、撮影現場でも制約が増え、さまざまな変化が生じていた。

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手の消毒やソーシャル・ディスタンスに対し、過剰に反応するカエデ、一度離れたAVの現場に久しぶりにカムバックすることになったカスミ、現場への熱い想いを口にするベテラン・ルミ。AV撮影という戦場で奮闘する彼女たちが胸に秘めたそれぞれの価値観、迫りくる将来への不安など、控室という密な空間で、女たちの本音が激しくぶつかり合う。

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40分という短編の中で、コロナ禍ならではの問題提起やメッセージを自然にタイムリーに散りばめるあたりは、さすがぺヤンヌ! 観ている人たちは、それぞれの立場で胸に響くものがあったに違いない。

fetedetvtokyo_20200715_05.jpg▲ドラマパラビ「来世ではちゃんとします」(2020年)でもタッグを組んだぺヤンヌと祖父江P

上演後のステージには、ペヤンヌと、「いいお芝居でしたね...」と感激のあまり号泣状態の祖父江Pが登場。通常1年半前に劇場を抑え、1ヵ月半の稽古を通して本番に至る...それが演劇界でのスタンダードだが、今作はなんと1ヵ月前にオファー。稽古は、リモートを含め5回で完成させたとのこと。祖父江Pも自ら演劇スタッフに転じ、寝る間も惜しんで小物作りまで担当したという。

さらにステージには、キャストの4人(内田慈、もたい陽子、高野ゆらこ、AD役:尾倉ケント)が登場。「女のみち」の初演は2006年で、2012年に続編を上演し、2015年に再演、今回5年ぶりとなる新作が誕生した。演劇を配信で...という新たな試みの中、「女のみち」おなじみのキャストたちも、打ち合わせや本読みをリモートで行うなど、初めての経験が多かったそう。当日のオンラインでの観客数は、「本多劇場」の席数を超えていたと、祖父江Pからの報告も。

fetedetvtokyo_20200715_06.jpg▲左から、高野、ぺヤンヌ、羽田、内田、もたい、尾倉

ここで、ペヤンヌと親交があるAV女優・羽田希も座談会に参加。コロナ禍でのAV業界についてトークを繰り広げた。

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トムソーヤみたいなセックスって?(笑)


「とにかくAVはタイトルが長い。タイトルで作品の内容が全部わかる」「実際の現場でも、"出演女優が長文の出演同意書を読む姿"をスタッフに撮影される」など、羽田が赤裸々なAVあるあるを告白。舞台の冒頭でもたいが演じた「風間ルミによるセクシーな手洗い動画」は、レジェンド女優・風間ゆみの動画を参考にし、ほぼ完コピであることなど、制作裏話も飛び出す。

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中でも盛り上がったのが、劇中でAD・ケンちゃん役を演じた尾倉のセリフ「(コロナ禍で妻と)トムソーヤみたいなセックスしちゃいましたよ(笑)」。演じるにあたり【トムソーヤ セックス】で検索したという尾倉に女性陣は大爆笑。このフレーズは、過去ペヤンヌがAV制作現場で耳にしたことがあり、今回の作品に盛り込んだとのこと。「やんちゃなのか?」「筏を漕いでそう」「冒険心あふれる?」「汗いっぱいかくとか?」と、皆で"トムソーヤみたいなセックス"を想像していたところ、羽田が「前に(現場で)"ヒトラーみたいなセックスをしろ"と指示されたことがあります(笑)」と、自らの経験を告白するシーンも。

ラスト、「女のみち」の今後の構想について聞かれたぺヤンヌが「大河ドラマとして更新していきたい!」と語り、アフタートークは終了した。年齢を重ねた女たちがAV現場でどう生きていくのか...今後の展開からさらに目が離せない。

【ペヤンヌマキ コメント】
「わずか1ヵ月で作品を作るということで、最初はどうなるかと思いましたが、めちゃくちゃ楽しかったし、新たな発見もありました。中でも、キャストとリモートで本読みをしたことがとても大きく、オンライン上でディスカッションすること、皆でセリフの意味合いやシーンの雰囲気を入念に確認でき、本の理解を深めるという点でとても有効であることがわかりました。

"いつになったら劇場にお客さんを呼んで演劇ができるようになるのだろう"と不安を抱える中で、今回、配信という試みで気づけたことはたくさんあった。生の舞台とは異なりますが、この状況を逆手にとってできることがある、配信ならではの楽しみ方もある、ということがわかりました。新しい配信企画ができればいいなと思っています」

【祖父江プロデューサー コメント】
「元々ペヤンヌさんの企画があり、その番外編という形で進めさせていただいたからこそ実現できた作品です。個人的には、久しぶりに寝ないでプロデューサー業務からAD業務までやりました。学生時代は演劇に携わっていたので、久しぶりに演劇を作れて楽しかったです。文化祭のようでした(笑)。

AV業界を描くということで、コンプライアンス的に危険な部分があるかと心配しましたが、幸いテレビ東京には、"チェックします"と言ってくる人が一人もいなくて...(笑)。とても自由にやらせてもらいました。大らかな会社で良かったです!

普段から演劇にあまり興味がない人に演劇を観ていただくことは難しいと思いますが、テレビを作る人間が演劇を作っても観ていただくことは難しいと思いますが、"テレ東が演劇やってる。ちょっと観てみよう"という窓口になれたらいいですね。テレビのお客さんを演劇に連れていくことができるような企画を手掛けてみたいと思いました」

カット割りも素晴らしく、生の舞台より演者たちの表情がしっかりと伝わるのも、配信でならではの醍醐味。カーテンコールも決して寂しいものではなく、生の舞台同様、胸に大きな感動が沸き上がってきた。今後、祖父江Pがどんな企画を生み出すのか...期待したい。

(取材・文/水野春奈)

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Mixalive TOKYO (ミクサライブ東京・東京都豊島区東池袋)内 Studio Mixa(スタジオミクサ)を拠点としてテレビ東京主催の無観客配信イベント。第4弾は、声優×お笑い芸人によるライブバラエティ「イケボライブ!!~夜のガヤどり~」を、7月13日(月)より5夜連続でお届け! 総勢30人以上の声優・お笑いタレントが「大喜利アテレコ」や「声優新世代発掘オーディション」など、声優文化とお笑い文化を掛け合わせた斬新な企画に挑戦。"ボイスエンタメ文化"の開拓に挑む! チケットは、7月7日(火)昼12時~各日公演終了まで購入可能。

「イケボライブ!!~夜のガヤどり~」
開催日時:2020年7月13日(月)~17日(金) 各日夜9時~
ライブ配信:Streaming+ (一部ニコニコチャンネルにて無料配信)
料金:各回1500円

●第3夜
日時:2020年7月15日(水)夜9時~
<出演者>
井上裕介(NON STYLE)
石谷春貴、芹澤優、田丸篤志 他

●第4夜
日時:2020年7月16日(木)夜9時~
<出演者>
向清太朗(天津)
市川太一、榊原優希、木島隆一 他

●第5夜
日時:2020年7月17日(金)夜9時~
<出演者>
高井佳祐、フェニックス(ガーリィレコード)
伊東健人、沢城千春、ファイルーズあい 他

詳細&チケットご購入はこちら

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