「デビュー前にクビ...」!? クリス・ハートがコロナ禍で失意の歌うまYOUにどうしても伝えたかったこと:YOUは何しに日本へ?
日本を訪れる外国人たちを、空港や全国の街や市町村で勝手に出迎えアポなしインタビュー! そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(毎週月曜夜6時25分~)。今回のテーマは「技よし!歌よし!喉ごしよし!達人YOUがドキドキのデビュー!フォーユー!アイラブユー!SP」。
今回はゲストとして香取慎吾さんが飛び入り参加! 「スゴい(番組)観てます」という香取さんが、番組出演に感激してニヤニヤしてくれた95分で、はたしてどんな面白YOUに出会えるのか?
所属事務所が決まって福岡県から上京し、新たな一歩を踏み出していたマヨワ(28)のその後に密着する、「歌うまYOUマヨワ 今何してるの?」!
プロになるための上京だったものの、このコロナ禍でどうしているのか...、マヨワの近況をお届けしよう。
...というわけで、早朝にマヨワの自宅を訪ねてみると、いつになくテンションが低い。会話もそこそこにプロテインドリンクを飲み干すと、これからどこかへ出かけるというので密着することに。
地元駅から電車で約1時間、目的地に到着して路上で制服に着替え、始めたのはなんと警備員のアルバイト。このコロナ禍で、決まっていた英語教師の仕事も貯金も失い、生活費のためにアルバイトを始めたという。アメリカの友だちに頼んで、20人から20万円ほどを送ってもらったりと、「今は本当にツラい...」と目頭を押さえながら過酷な状況を明かした。
ところで、マヨワがプロ歌手を目指したきっかけは、幼いころにアニメで日本の曲を聴き、歌う楽しさを知ったことだった。4年前に両親の反対を押し切って大学院をやめ、来日。以降は福岡の居酒屋やイベントで歌い、働きながらスキルを磨き続けた。
「必ずプロ歌手になって成功してみせるよ」と決意し、メジャーデビューに向けて本格始動していたマヨワだったが、上京直後に新型コロナウイルスが流行。おかげでデビューはおあずけ状態になってしまったのだった。
担当マネージャーによれば、人前で歌えない時期のデビューは時期尚早と判断。全国各地を回って歌える時期にデビューさせたいというから、今は辛抱あるのみ...のようだ。
そんなある日、マヨワから連絡をもらい再び自宅を訪ねると、すっかり前の明るさを取り戻していた。「とんでもないことが起こった。ある人が僕に会いたいって言ってきたんだ」と、興奮気味。この日はある人と所属事務所で会う約束らしいので、一緒に向かうことに。それにしても、いったい誰と会うのか?
事務所で緊張するマヨワの前に現れたのは...。「オーマイガー!」と絶叫するマヨワとハグしたのは、憧れのクリス・ハートさんだった!
クリスさんは2012年にメジャーデビューし、翌年にはNHK紅白歌合戦にも出場した日本で成功したYOU歌手。半年前に番組を観たクリスさんがSNSでコンタクトをとり、お互いメールで連絡を取り合う仲に。そして今回、待望の対面が実現したのだった。
それにしても、なんでクリスさんがマヨワに会おうと思ったのか?
デビューが叶わぬマヨワに対し、クリスさんは「マヨワは私にはない潜在能力や可能性があると思う。なぜならあなたを支持し助けたいと思う人が多くいるから。それだけ愛されているから。デビューはただのスタートラインにすぎない。僕らは人を楽しませるのが仕事。デビューはただの契約だから」と、胸に刺さるアドバイスをくれた。
そんなクリスさんが日本で歌手を目指したのは、バンド活動をしていた両親の影響で音楽好きだったことと、13歳で茨城県にホームステイをしたのをきっかけに日本人の優しさに触れ、移住を決意したから。
実際に11年前に来日してからは、働きながら歌の練習に励み、歌声を公開した動画投稿サイトでバズッて人気者に。とはいえデビュー前に仕事がクビになる事件もあり、生活は苦しかったが、くさらず歌い続けたことで投稿動画がテレビ関係者の目にとまり、実力を認められてメジャーデビューへとつながった経験を持つ。
「もっと強くならないとダメ。今のツラい経験を歌で表現して、人々をハッピーにしないと。何よりも自分の力を信じるべきだ」と、自分の経験からアドバイス。クリスさんはマヨワに会って、こんな熱いメッセージを伝えたかったのだ。
そんな優しいクリスさんに、マヨワが「いつか僕と一緒に歌ってくれる?」とおねだりすると、「そんなの簡単だよ」と神対応してもらい、またもや大感激。それって、コラボってこと!? クリスさんは「やりましょう、何かしよう、一緒に」と乗り気だ。スゴいぞマヨワ!!
後日、再びマヨワと待ち合わせると、すっかり以前に戻ってハイテンション。
この日何があるのか、「今日は楽しくなりますよ」と案内されてやってきたのはレコーディングスタジオ。待っていたのは音楽プロデューサーの涌井啓一さん(LiSAなども手がける)。この敏腕Pとやるのは、SNSを使って多くの人がマヨワの歌を聴けるようにするためのレコーディングだという。
デビュー前に動画を配信し、知名度を上げる作戦だ。歌うのは、さまざまな年代のカバー曲を16曲。しょっぱなから涌井さんにも褒められた! 努力した成果がしっかり出ているようだ。
今回の近況密着はここまでだが、がんばるマヨワのカバー曲動画で、歌声もチェックしてみてね!