吸い殻や空き缶はお宝!?ごみ拾いのW杯『スポGOMI』に初潜入!優勝チームの素顔は?:YOUは何しに日本へ?


日本を訪れる外国人たちを空港で勝手に出迎え、アポなしインタビュー! そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(月曜夜6時25分~)。今回のテーマは、「焦りまくりYOUの時間がありましぇ~んSP」。タイムリミットに焦りまくるYOUが続々登場する95分で、はたしてどんな面白YOUに出会えるのか?

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空港で声をかけたのは、『スポGOMIワールドカップ』なる国際大会に出場するためロンドン(英)からやって来た、左からジョニーさん(32歳)、アレックスさん(29歳)、サラさん(28歳)のトリオ。男性陣は兄弟で、アレックスさんとサラさんはカップルだ。

ところで『スポGOMI』っていったい? 「日本生まれのスポーツで、簡単に言うとごみ拾いさ!勝つには戦略が大事になってくるし、競技中は汗だくになるよ」と、ジョニーさんが教えてくれた。

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【スポGOMIとは】
2008年に日本で生まれた、ごみ拾いを競技化した新しいスポーツ。2016年から世界21カ国に広まり、今や競技人口は14万人にも! 2023年11月22日、3人1組で対抗戦を行う初の世界大会が開催された。

実は3人はイギリス予選を勝ち抜いた代表で、「初代世界チャンピオンになりたい!」と志は高い。これは面白そうだと交渉した結果、快諾してもらえたので密着決定!

スポGOMI大会当日、まずは東京・渋谷にある本部・国連大学へ。中で控えるトリオと再会すると、かなり緊張気味だというがそれもそのはず、強敵揃いなのだ。モロッコからの運動エキスパートチームやイタリアからの社会人サッカー所属チームなど、筋骨隆々の強者だらけ! ちなみに優勝候補でもある誕生国の日本代表は、予選46チームの中を勝ち抜いた、ごみ拾いボランティア団体所属の精鋭たちだ。

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スポGOMI大会には、21カ国で開催された予選の優勝チームが結集する。環境省も強力にバックアップしており、大会冒頭では、環境大臣政務官の国定勇人さんが、「人類はこのままの状況が続くと2050年には世界中の魚の重量よりも、海洋ごみの方が重くなってしまう」と警鐘を鳴らした。

海洋ごみの年間排出量は約800万トンもあり、およそ8割は陸から流れ着いたもの。そんな有害なごみを拾うことで海が救える、という重要性を広めるための大会なのだ。公正を期すため、ゴミ拾いエリアは本番直前にマップで知らされる。今回の舞台は渋谷区で、エリア内ならどこでもOK。制限時間は90分、安全のため走るのは禁止だ。

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いよいよアンバサダーの松田丈志さん(元競泳選手)のカウントダウンで、大会スタート! 同時にトリオは超早歩きで移動を始め、作戦どおりセンター街を目指した。あまりの速さに、担当Dはついて行くのに必死だ(汗)。

センター街では、スペイン勢らライバルたちと激しい競歩戦を繰り広げながら、ごみが多い駅周辺を素早く掃除する作戦を決行。ちなみにごみの種類・重さに応じてもらえるポイントが変わるので、狙うのは、より重いごみだ。燃えないごみ700g(70点)や500gの傘を拾い、合計120点を獲得した。

飲食店のビルの隅にも、ポイ捨てされた大量のごみを発見し、テンションアップ。ちなみに、ごみ以外をうっかり拾わないかチェックするため、常に審判が同行しているので安心だ。

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ところで、サラさんはなぜ『スポGOMI』参加を決めたのか?

もともと趣味はマラソンで、大会入賞経験もあった。『スポGOMI』で優勝すれば日本に行けると知って、体力に自信のあるサラさんは軽い気持ちで予選に出場した。だが実際にやってみると、「チームで声を掛け合ってできるのがスゴく楽しかったわ。もっといろんな人に『スポGOMI』が楽しいって知ってもらいたいの」と、意識が変化。孤独なマラソンに比べ、チーム戦の楽しさにすっかりドハマりしたのだ。

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一方、ライバルのスペインチームは、自動販売機の下に入り込んだ空き缶やペットボトルをかき集める“自販機作戦”に集中していた。ごみの種類でポイントが違うので、何を狙うかも大事な戦略となる。燃える・燃えないごみは100gで10点だが、ペットボトルなら100gで25点も加算されお得。なので自販機に集中し、投棄されたものもバンバン拾って荒稼ぎしていった。

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そんな中、気になるのはインドネシアチーム。開始から20分経ってもほぼ移動せず、のんびり作業を続ける。56歳のヤニさんをリーダーに、アイさん(47歳)、サンディさん(46歳)の平均年齢49歳主婦トリオだ。こちらの作戦は、「タバコ(吸い殻)収穫作戦」。実は、タバコは最もポイントが高く、100gで150点も稼げるので有利だ。

「インドネシアではごみ拾いをする人は少ないの」とヤニさんが言うとおり、インドネシアはごみ排出量が世界5位。およそ8割が分別されずに廃棄され、リサイクル率は1割未満。故郷のチリウン川は、『世界一汚い川』と呼ばれている。だからこそ「『スポGOMI』で活躍して、ごみ問題に関心を持ってもらいたい」と願い、参加を決めた。

50分後、ついにスタート地点から200mほど離れた場所へ移動したものの、サンティさんが戻ろうと言い出した。初の海外で迷子になったら…と、ビビッてしまったようだ。が、ヤニさんに背中を押されて公園に進むと、あるある! 吸い殻や空き缶がてんこ盛り! テンションが上がったヤニさんは、鼻歌を歌ってご機嫌に。

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タイムリミットまで30分となった頃、イギリスチームのサラさんは華奢なスタイルを活かして、狭いビルの隙間に入り込んでいた。「重たいごみはビルの間に捨てられることが多いのよ!」と、隙間を物色すると…出るわ出るわ、鉄製のガスコンロのような機器をはじめ、どっしり重量級のごみ! 隙間作戦が成功し、ポイントもどんどんアップしていった。

リミットまで15分となり、いよいよラストスパート!

そろそろゴールへ向かおうとするイギリスチームだが、ごみ袋が重すぎて、さすがの男性陣も持ちきれなくなっていた。ペースも体力もダウンする中、サラさんは「私たちならできる! 信じて! 絶対勝てる」と、声を張ってチームを励まし続けた。「最後まで諦めないチームが勝つのが『スポGOMI』よ」と。

リミットまで5分、帰ってきた日本チームも、ビニール傘をはじめとした大量のごみを抱えていた。残り1分で、イギリスチームも滑り込みゴール! 重いごみを運んでくれた男性陣に感謝し、サラさんは充実した笑顔を見せた。そしてすぐに計量すると、イギリスは9.65㎏と大健闘! はたして優勝する国は…!?

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いよいよ結果発表へ!

3位はイタリア、ポイントは6082点、重量は44㎏を獲得した。2位は日本、ポイントは6154点、重量は55㎏となった。残す1位は…!?

イギリス!! しかもポイントは9046点、重量は83㎏とケタ違いだ。ちなみに自販機作戦のスペインは10位、タバコにこだわったインドネシアは20位だったが、いい笑顔を見せてくれた。

全チームが渋谷で集めたごみ山の重さは、なんと548㎏にも!!

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念願の初代世界チャンピオンに輝き、「嬉しすぎて夢みたい!」と喜ぶサラさんは、「『スポGOMI』をオリンピック種目にしたい!」と、さらなる野望を語った。「オリンピックになっても私たちが勝つ!」と決意したところで、密着は終了。みなさん、本当にお疲れ様でした!
 
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