「雨に濡れた犬のニオイ」に絶望、餓死した死体であふれかえる街…脱北者が語る北朝鮮“地獄の半生”
「じっくり聞いタロウ~スター近況㊙報告~」(毎週木曜深夜0時)。10月9日(木)の放送は、「北朝鮮での半生を暴露!命懸けで脱北した男と女SP」をお届け。
【動画】餓死した死体であふれかえる街…北朝鮮“地獄の半生”&我が子が麻薬に手を出し…「北朝鮮は真面目に生きる人が死ぬ国」
北朝鮮は、1959~84年にかけて自国を「地上の楽園」と宣伝し、帰還事業と称して日本に住む北朝鮮人とその家族の集団移住を推進。
【動画】餓死した死体であふれかえる街…北朝鮮“地獄の半生”&我が子が麻薬に手を出し…「北朝鮮は真面目に生きる人が死ぬ国」
北朝鮮は、1959~84年にかけて自国を「地上の楽園」と宣伝し、帰還事業と称して日本に住む北朝鮮人とその家族の集団移住を推進。

金柱聖さん(62)は、兵庫県の川西市出身で、当時日本に住んでいた金さんの祖父母が一家での移住を提案するが、金さんの父親は反対したという。
しかし、祖父母は父親の反対を押し切って、1977年、当時14歳だった金さんを連れて、万景峰(マンギョンボン)号に乗り北朝鮮へ移住。
北朝鮮の港に到着した金さんは、出迎えに来た群衆の“雨に濡れた犬から漂ってくるようなニオイ”に絶望し、来たことを後悔したという。
祖父は翌年に亡くなるが、金さんは「日本から来た」という理由だけで差別を受け続けることに。
しかし、北朝鮮に行く時に祖父が持っていったSEIKOの腕時計が、当時の北朝鮮では日本人にとってのロレックスのような位置付けだったことから、賄賂として絶大な効果を発揮。
賄賂の助けもあり、金さんは特例処置で北朝鮮の作家同盟に入って政府お抱えの作家となり、プロパガンダ小説を書くことになる。
ちなみに、金日成一族を直接物語に登場させられるのは、作家の中でもトップに君臨する「金日成桂冠作家」しか許されず、金さんのような一般作家は、軍隊など国の重要機関を題材とすることが多いのだそう。
そんな作家業や賄賂の活用で一般の北朝鮮国民より豊かな暮らしができたという金さんは、現地の女性と結婚し、2人の子どもに恵まれる。
しかしその矢先、1994年から90年代後半にかけて北朝鮮で大規模な飢饉「苦難の行軍」が発生。餓死した死体で街中があふれかえるという地獄絵図を目の当たりにするのだった。
2008年、金さんは家族連れだと捕まった場合に罪が重くなるため、単独での脱北を決意。北朝鮮の平均年収の約5倍の賄賂を中国との国境を警備している軍人に払い、豆満江を渡って中国に入国するが、中国のブローカーを訪ねた矢先、そのブローカーが麻薬の密輸で中国警察に摘発されてしまう。

金さんは北朝鮮に強制送還され、“泣く子も黙るじゃなくて、死人も喋らせる”と言われる国家保衛部へ。
金さんは賄賂を渡すことで何とか生き延びたが、約半年間、山奥の留置所へ。出所後は前回の反省を生かして、より安全性の高いブローカーを選び、脱北に成功する。
その後、金さんは家族を救い出すべく動いていたが、金正恩政権になってから脱北を防ぐために国境地域にあった民家を強制立ち退きし、監視カメラと鉄条網でより厳しい監視体制に。金さんは「私の目が黒いうちは会えない…」と語っていた。
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